上富良野の千望峠で撮影したサンピラーとダイヤモンドの写真!@北海道の絶景スポット

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こんにちは。

2023年2月の厳冬期に、人生で初めて北海道に写真撮影旅行に行って来ました。この記事では、氷点下20度の中、上富良野町の千望峠で撮影したサンピラーとダイヤモンドダストの写真を紹介します。

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千望峠でサンピラーとダイヤモンドダストを撮影する

千望峠とは?

千望峠は、美瑛町ではなく上富良野町と言う場所にあります。

具体的には、上富良野町と美瑛町を結ぶ道道581留辺蘂上富良野線沿いにある絶景スポットとして知られ、峠からは十勝岳連峰と富良野盆地の大パノラマを一望できます。

夏のシーズンには、眼下に小規模ながらラベンダー畑が広がり、厳冬期にはサンピラーとダイヤモンドダストが見られる事で有名です。

今回の撮影の経緯

今回は、2月の下旬に二泊三日で北海道の美瑛を訪れました。

自分は星景写真が主目的だった為、天候をこまめにチェックしていました。すると、一泊目は深夜0時を過ぎた頃から空がスカッと晴れてくるではありませんか。風もほとんど無く、気温もぐっと下がる事から、未明の天の川のついでに千望峠に行ってみる事にしました。

その為、現地に到着したのは日の出直前であり、既に人気エリアは三脚の壁で埋まっていました(※場所取り問題を完璧に回避する裏技あり下で紹介します)。

あとは、千望峠はアクセス時間が短かった事も訪れた理由の一つです。美瑛の丘で未明に消える天の川を撮影した後に移動しても、30分かからず現着が可能です。また、今回タムロン50-400mmと言う超便利なレンズを持参していた為、サンピラーからダイヤモンドダストを一本で撮れる手軽さがあった事もひとつです。

千望峠の基本情報

  • 所在地:北海道 空知郡 上富良野町
  • アクセス:JR富良野線 上富良野駅より徒歩約60分/車で約10分

美瑛町から上富良野町の千望峠へ

始まりは美瑛の丘から

2月下旬の北海道は、日の出時刻が6時過ぎ頃です。

サンピラーとダイヤモンドダストはついで程度に撮影するつもりだったので、未明4時から星空が消える5時半くらいまでは、美瑛の丘で写真撮影を行なっていました。

こちらの写真は、美瑛の丘を後にする頃に撮影したもの(センサーにゴミ付着!)。

氷点下20度の極寒の世界。そして、こんな真っ白な雪道の中で撮影していました。

この写真、標準域で撮影したものに見えますよね。そうです、400mmまで伸ばせるタムロン50-400mmの50mmで撮影しています。このレンズ、北海道で超大活躍でした。

上富良野の千望峠で迎える日の出

こちらは、美瑛の丘から車で移動し約30分。6時過ぎに到着した千望峠です。

山々の稜線が太陽の光で輝いており、本当に日の出直前に到着した感じです。サンピラーとダイヤモンドダストが主目的の人間は、もっと早くから現着しています。

撮影環境や三脚を立てる場所の確保などのお話は、後々たっぷりしますよ。

いよいよ稜線から太陽が顔を出します。

風は無風。初挑戦でサンピラーとダイヤモンドダストは見られるのか。

日の出の時刻を迎えました。

山がある為予想より遅い日の出。ただ、雲もほとんどなく無風な氷点下20度。周囲は美瑛の丘に比べあたたかく静寂に包まれた現地。この時点でサンピラーとダイヤモンドダストが現れる予想でしたが、全くの気配なし。

奇跡のサンピラーとダイヤモンドダスト

日の出直後に現れると予想していたサンピラーとダイヤモンドダスト。

しかし、なかなか現れず、太陽は刻々と高く昇って行きました。そんな中でもすぐに撤収せず、のんびりカメラを構えていると、、、。

現れるサンピラー(太陽柱)

太陽の正面に縦に現れた光の柱、サンピラーが現れました。

肉眼でもはっきり見え、周囲のカメラマンからも歓声の声が上がりました。よく写真で見るカラマツのてっぺんも黄金色に輝き、非常に幻想的です。

ここで失敗したのが、自分の立ち位置です。写真を見ていただくと、カラマツの群生林の手前に、ところどころ雪を点々とかぶった枯れ木が見えます。そして、自分のカメラの正面は、ちょうど汚い枯れ木と積もった雪がありサンピラーとかぶってしまっています。

気持ちもう少し左に三脚を置いていれば良かったのですが、初めての撮影地はこう言った起点がきかず、反省点・課題を作ってしまいました。

望遠で撮るダイヤモンドダストに続きます。

望遠で撮るダイヤモンドダスト

50-400mmの望遠端にズームしサンピラーを写してみました。

すると、空気中に黄金色に輝くダイヤモンドダストがはっきりと見えました。これは本当に美しいですね。また、広角で撮影した際に写り込んだ枯れ木と雪の塊よりもやや上(朝日で輝くカラマツのてっぺん付近)を写す事で、かなり綺麗な写真に仕上がりました。

ダイヤモンドダストの撮影での反省点は、ピント位置のバリエーションです。上の写真はダイヤモンド自体にピントが合っており、これはこれで綺麗です。ただ、背景にピントを合わせた写真を撮り忘れてしまいました。この手法は、ダイヤモンドダストが玉ボケで膨らんで写る為、ダイヤモンドダストでは最も大事な撮影方法だと事前に頭に入れておきました。

撮り忘れた大きな理由としては、現象発生時間の短さです。実は、サンピラーが現れていた時間は本当に一瞬でした。また、注意して前方を見ていないと最初は気がつかないレベルで、隣にいた知らないカメラマンさんは、望遠レンズに交換しているうちに消えてしまい、大後悔していました。

自分は幸い発生した瞬間からシャッターを切っていたので、なんとか写す事ができました。

風景写真も絶景な千望峠

サンピラーとダイヤモンドダストが消えた後も、しばらく写真撮影を行いました。

遠くには雲海が広がっており、雪原に伸びる木々の陰影が本当に美しかったです。まさに、どこを切り撮っても絵になる。千望峠はそんな撮影地でした。

この記事に載せた写真は、全てタムロン50-400mmの一本で撮影しています。撮影旅行に行くには本当に最高の相棒であり、このレンズを使う為にαを買う価値があります。ちなみに、70-200mmでは話になりません。

撮影地の環境について

千望峠の情報拡散とリスク

環境について語る前に、ブログで撮影地の情報発信を行うリスクについてお話します。

まず一つは、需要(訪れるカメラマンの数)と供給(撮影地のスペース)のバランスが崩れる事により、三脚場所取りのハードルが途端に上がってしまう事です。その為、自分は三脚を立てるスペースが少ない撮影地に関しては、記事を書くのを控えるようにしています。

二つ目は撮影地の環境悪化です。撮影地には独自のルールがあり、情報拡散は撮影地の環境を壊すリスクがあると言われています。特に蛍の撮影地なんかは良い例ですね。マナーのある人間は、計画・努力して何度も現地へ足を運び、現地に居る人間から情報収集を行う事で撮影地の正確な情報を集めます。

逆に、苦労したくない=努力せず楽して撮影したい人間は、インターネットのみで情報収集を行います。つまり、撮影地の情報がインターネット上で拡散されると、情報が乱雑するうえ、努力しないマナーの悪い人間も容易に撮影地に来てしまうのです。

この事は、高級宿泊施設・安い宿泊施設の宿泊客層の原理と良く似ています。南伊豆町の高級温泉旅館に宿泊した時は、宿泊客は皆大人でマナーがいいです。逆に横浜市内のアパホテルに宿泊すると、うるさいギャルや教育が届いていない子連れ家族など、非常にマナーの悪い宿泊客が多いです。マナーの悪い人間はゴミを捨てたりトラブルを起こしやすいです。

このように、宿泊の例=お金、撮影地の例=情報収集の難易度により、人相に大きな差が生まれます。結論として、インターネットでの撮影地の情報発信・情報拡散は、情報収集の難易度を極端に下げてしまい、マナーの悪い人間を大量に撮影地に呼び環境を荒らすリスクがあるのです。

では、今回何故千望峠と言う撮影地情報を開示したのか。それは、インターネットで既に大量に場所の情報が出ている為です。また、三脚を立てるスペースが十分にあり、需要と供給のバランスは崩れないと判断したからです。

次に、事故のリスク軽減です。場所の情報はあっても、実際に撮影地の環境について触れられている記事がほとんど無く、この情報さえあれば撮影地が荒れず事故やトラブルを避けられると判断しました。

例えば、撮影地の位置情報しか情報が無く、駐車方法や三脚場所取りの実体験の情報が無いと、初めて現地に訪れるカメラマンの車が無駄に往来し、渋滞を招きます。また、三脚の立てる位置を探すのに、多くのカメラマンがウロウロし、怪我やトラブルのリスクが増えます。千望峠の冬は氷点下20度を下回る極寒の世界。正確な情報があれば事故や怪我を防げます。

以上を踏まえて、自分は千望峠の撮影環境を詳細に発信するべきだと考えました。

千望峠の撮影環境について

ここからは、千望峠の撮影環境を写真で紹介します。

こちらがサンピラーとダイヤモンドダストの撮影地である千望峠の様子です。

アクセスは一本道なので迷わないでしょう。東京在住の自分にとっては衝撃でしたが、北海道の冬の観光地では、このように路上駐車する文化が一般的になっている場所も多いです。ちなみに、美瑛のクリスマスツリーの木も同じでしたね。

そして、写真右側には除雪した雪の壁が存在します。この壁の向こう側が東方面であり、カメラを向けてサンピラーとダイヤモンドダストを撮影する方角となります。

参考に、反対方向(登り)の写真も載せておきます。

では、三脚はどう立てるのか。それは、部分的に雪の壁がないエリアがあります。恐らく撮影の為に通われているカメラマンが除雪した場所であり、このスペースは電線が高い位置にある為、撮影に影響無くロケーションがいいです。しかし、勿論人気エリアであり、既に三脚で場所を取られた「三脚の壁」となっています。逆に、雪の壁があるエリアは相対的に電線の影響を受けやすく、雪の壁によじのぼると被写体との導線が最悪な状態となります。

しかしご安心を。スノーブーツさえ履いていれば、除雪された雪の壁を登り、斜面から撮影する事ができます。こうする事で、電線の影響を受けずに写真撮影が行えます。

これは危険と指摘されるかもしれませんが、雪は深く上手く踏み固めれば座れる為、思いの他安全です。また、斜面自体も少し降ればなだらかになる為、滑落するリスクもありません。氷点下20度の為、雪の上に座っても服の上からでは溶けず、お尻が濡れる心配もありません。

そして、斜面から望遠レンズで撮影する為、上下左右のスペースに余裕がある為、場所取りの競争は皆無です。実際、自分だけでなく何人ものカメラマンが、斜面に腰掛けて撮影を行なっていました。

この事を事前に知っていれば、なにも暗いうちから危険を冒して運転し、ガソリンを焚いて車内で待機する必要はありません。日の出直前に千望峠に到着し、ゆっくり斜面を降りれば問題なく三脚が立てられ、撮影に集中ができます。

まとめ

2023年のダイヤモンドダストは当たり!

このツイートは様々な方が呟かれていましたが、一回の旅行の晴れ間に撮れた事を考えると、確かに今年は条件が良かったんだなぁと後になって感じました。

色々反省点のある撮影となりましたが、見慣れた景色でもある為、自分だけのサンピラー撮影地を探すのもいいと感じました。

それではまた。

今回の北海道旅行全体の記事はこちら↓

2月の季節に人生で初めて北海道に写真撮影旅行に行って来ました。この記事では、美瑛エリアで撮影した写真を紹介します。
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