品川水族館 70-200mmf2.8で撮影したイルカショーの写真

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こんにちは。

今回紹介するのは残暑の季節にお届けする涼しげな写真、水族館のイルカショーになります。

異次元の写真が並ぶので、期待してご覧下さい。

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品川水族館で撮るイルカショー

最初に書いておきますが、東京の品川には水族館が二箇所にあります。

今回自分が行ったのが、マクセル アクアパーク品川 水族館になります。

撮影に至るきっかけは…。

つい先日に、ひたち海浜公園でコキア ライトアップの写真を撮りに行きました。

真夏の夜を照らす、ひたち海浜公園みはらし丘のコキア ライトアップ。この記事では、みはらしの丘で行われるイベント、コキア ライトアップで撮影した写真を紹介します。

撮影意欲と言う物は、ひとつの撮影を行うと一旦落ち着きます。その為、この日もどこに撮影に行こうか悩んでいました。

最初の候補は多摩動物公園での動物撮影、次が熱海海上花火大会…。しかし、昼間は暑く、静岡の夕方は雨の予報であった為、延期にしました。

そこで友人から上がった提案が、水族館で撮るイルカショーです。

屋内で涼しく、雨の影響もない水族館。残暑の季節には最高の撮影地です。

それでは早速行きましょう。

品川水族館で撮影した写真

ここからは、マクエル アクアパーク品川の水族館で撮影した写真を紹介していきます。

イルカショーは昼の部と夜の部がありますが、詳しい撮影地情報は下にまとめて書きます。

水族館のイルカショー会場

α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f2.8 ss1/2000 iso5000

こちらがマクエル アクアパーク品川の水族館内にあるイルカショーエリアです。

昼の部では15時からのイルカショーを、超広角レンズで撮影しました。

全て撮影を終えて、ここまでシャッタースピードを稼がなくても良かったかなと思います。

70-200mmf2.8で撮るイルカショー

ここからは、SEL70200GMで撮影したイルカショーの様子を紹介していきます。

70-200mmf2.8と言う最高スペックのカメラが吐き出す絵は異次元でした。

一枚目は18時からの撮影した昼の部、ドルフィンパフォーマンス(デイバージョン)。

二枚目以降は夜の部、ドルフィンパフォーマンス(ナイトバージョン)です。

α7RⅡ+SEL70200GM 70mm f2.8 ss1/3200 iso6400

α7RⅡ+SEL70200GM 110mm f2.8 ss1/1600 iso20000

α7RⅡ+SEL70200GM 70mm f2.8 ss1/1600 iso20000

α7RⅡ+SEL70200GM 80mm f2.8 ss1/1600 iso20000

α7RⅡ+SEL70200GM 90mm f2.8 ss1/1600 iso20000

最高の一枚を撮る

α7RⅡ+SEL70200GM 110mm f2.8 ss1/1600 iso20000

イルカショーの撮影の難易度は最高レベルです。

何を持って最高レベルと言えるかは後ほど書くのですが、今回のイルカショーで撮れた最高の一枚がこちらのジャンプの写真になります。



イルカショーの撮影方法

ここからはイルカショーの撮影ポイントを詳しく紹介します。

カメラ機材について

使用するレンズについて。

躍動感のあるイルカのジャンプを撮るのに必要なカメラ機材で大事なのはやはりレンズです。水族館自体が暗いので、絞り値がf2.8かそれより明るいレンズが必要になります。

理想は以前にシグマさんが出した50-100mmf1.8ですね。もしくはシグマの105mmf1.4です。今回の撮影情報を見ると、ほとんどが100mm前後で撮影しています。ただ、上記レンズで撮影する方はほとんどいなく、70-200mmf2.8がスタンダードと言えるでしょう。高倍率ズームレンズでは絞り値が暗くなるので辛いところです。

次にカメラです。

α7RⅡとα7SⅡを持つ自分にとって、どちらを70-200mmf2.8と組み合わせてイルカショーを撮るか非常に悩みました。それはもちろん、高感度をとるかトリミングをとるかです。

両方持って行っていたのですが、結果はα7RⅡで撮りました。理由は、動体撮影において高感度ノイズよりも、トリミング耐性とAF性能(α7SはコントラストAFのみで動体に苦手)の方が大事だったからです。

露出について

露出に関してはマニュアルであるMモードに設定しました。

次に絞りです。絞りは70-200f2.8の開放 f2.8に設定しました。

カワセミを撮影していた頃、シャッタースピードは1/1600~2000が最適と言われました。

イルカのジャンプはカワセミ程速くはありませんが、本当に1秒程の短い時間であり、水しぶきを止めたいのであればやはりシャッタースピードは稼ぐ必要があります。その為、上記数値を目安に、ライトアップの光量に応じてシャッタースピードダイヤルを回しました。

この時点でもナイトバージョンは物凄く暗い為、思い切ってiso感度を20,000と言う過去に使用したことがない数値まで増感、固定しました。

自分はこの設定で行っていましたが、友人はシャッタースピードを固定し、iso感度の上下で露出を合わせていました。どちらでもいいと思いますが、ノイズよりもブレの方が致命的な為、本当はisoで露出を調整した方がいいと思います。

ピント合わせについて

ピント合わせに関して、最初はMFで起きピンにしようと考えました。それは、α7RⅡのAF-Cでイルカのジャンプのような動体撮影は性能が追いつかないと考えたからです。

ちなみに、隣の友人はα7ⅢのAF-Cで秒間10コマで撮影していました。なんて羨ましい。

そこで、α7RⅡでもAF-C試してみようかな、と思い使ってみました。すると、全く問題がなくピントが合うではありませんか。これはカメラ本体もそうですが、SEL70200GMが優秀である事も起因するのでしょうか…。

厳密には水しぶきにピントが来ていると思いますが、この記事に載せていない水槽をぐるりと回るイルカにも、意外とピントが追従していました。

そうそう、フォーカスエリアはワイドに設定し、全てをカメラに任せました。ソニーの技術とカメラのシーン認識を体感するいい機会だと思ったからです。結果は問題なし。

つまり、今回の撮影でカメラ機材への不満は連写だけと言う事になります。

焦点距離と構図について

最後に、焦点距離と構図の話をします。

今回のイルカのショーを撮影してみて一番難しかった点が、この焦点距離と構図でした。

水槽ではイルカが必ずしも中央でジャンプするわけではなく、ズームしての撮影では視界に捉える事自体が非常に難しかったのです。

結論を書くと、縦構図で撮影し中央にジャンプするイルカ以外は捨てる事です。ライトアップされている位置も水槽の中央なので、周囲でジャンプしたイルカを撮っても絵的に微妙ですし、何より全てのジャンプを撮影しているとバッファが持ちません。

あとは、ファインダーだけではなく、肉眼でも水槽が見えるようにカメラの位置を構える事です。この辺りは照準器を持っていると最強なんでしょうが、イルカショーで照準器は…。

上記の方法で中央にジャンプしたイルカに対しカメラを微調整し、肉眼でイルカがジャンプを始めた時点で連写をすれば、AF-Cでしっかり追従してくれます。

撮影ポイントをたくさん書きましたが、ここまで難易度の高い被写体はなかなかないのではと思います。そうそう、昼間のイルカショーよりも夜のイルカショーの方がピントが合いやすいと感じました。それは、水しぶきに光が反射している為でしょう。

そう考えると、船の上から狙う鯨(クジラ)の撮影ってめちゃくちゃ難しいですね。



まとめ

マクエル アクアワールド品川の水族館で撮影したイルカショー、いかがでしたか。

動体撮影は久しぶりであり、昔に撮影していたカワセミの撮影を思い出しました。

少し前に鯨のブリーチングを撮りたいなと思っていましたが、それに近いイメージの写真を、都内の水族館で撮れた事は大きな収穫でした。

また、風景写真ではなく、アート写真に近い物を感じ、写真撮影の視野がより広がりました。

イルカショーについて

イルカショーはさまざまな水族館で行われていますが、マクエル アクアワールド品川の水族館の一番の特徴は、何と言ってもナイトバージョンがある事です。

円を描くイルカの水槽に、プロジェクションマッピングとライトアップが施され、他ではなかなか撮れないイルカの姿が撮影できます。

※ イルカショーは一日に数回行われているため、しっかりスケジュールをチェックします。

スケジュールのリンク先には、イルカショー(ドルフィンパフォーマンス)の詳細が書かれているので、情報収集してみて下さい。

ちなみに、イルカショーは夏季と冬季でスケジュールが変わるので注意が必要です。

場所取りと注意点について

この写真を載せるのも三回目になりあすね。

水槽とイルカショー会場全体の環境をご確認ください。分かりにくいですが、水槽に対して後方から座席が埋まっていくのが分かります。

理由は、背もたれのない前方座席は思いっきり海水を浴びます。イルカが人間に対し、水かけを行うというパフォーマンスがある為、本当に全身ずぶ濡れになります。また傘が禁止の為、濡れたくない場合はカッパを着用するか、背もたれのある後方の座席に座る必要があります。

つまり、写真撮影でカメラを守るためにはどの座席に座ればいいか、お分かりですね。

あとは上から撮りたいか、より低く撮りたいかの好みです。また、前方に背の高いお客さんが座ると、一気に写真撮影の邪魔になるので注意が必要です。

次の文章をよく読んでくださいね。

※ イルカショー開始の30分前(平日でも)から場所取りが始まります。そうです、上着などを椅子に置くことで、2019年夏現在は場所取りが可能となっています。特にアナウンスはなく、周囲の方が普通に場所取りを行っており、自分たちも確保させていただきました。去年の土日祝日に来た友人の情報では、混雑状況が今回の比ではなかったそうです。

お客のマナーが悪ければ今後のルールも変わります。都内の展望台同様、ご注意を。

マクセル アクアワールド品川の公式ホームページはこちら

美ら海水族館でイルカショーを撮る!

こちらは、2019年の11月に行った沖縄本島の美ら海水族館で撮影したイルカショーです。

この写真の記事はこちら

沖縄本島にある美ら海水族館でイルカショーを撮影しました。この記事では美ら海水族館で撮影したイルカショーの写真や撮影方法を紹介します。

最後に

これは個人的な記録なので、流し読みでけっこうです。

今回の撮影は、友人と二人で開始し、途中から嫁さんが合流すると言う流れでした。

実は自分、最初にSEL70200GMを持って行きませんでした。昼の部で15時のイルカショーから撮影を開始し、友人がSEL70200GMで撮影した写真を見て、持って来なかった事を後悔しました。さらに、ナイトバージョンまで滞在する予定…。

調べると、スタンプを手に押す事で、水族館の再入場が行えるとの事。ナイトバージョンまで撮影する事を踏まえ、すぐに帰宅すれば18時のイルカショーに間に合うと言った状況でした。

ここで友人、快くGM取ってきて下さい!と背中を押してくれました。

ギリギリで18時のイルカショーに間に合い70-200mmf2.8で撮影できたイルカショー。自分の嫁さんが合流したのも、この18時でした。

今回の撮影状況をまとめると…。

男一人は5時間水族館に居座り5回のイルカショーを見た。

もう一人の男はレンズを取るために、遠方の家と水族館を交通費を無駄にし二往復した。

もう異常行動以外の何者でもなく、笑いが止まりませんでした。また、イルカショーで歓声が上がるタイミングも、撮影者である自分たちは少しズレており、異常さを感じました。

それではまた(*゚▽゚*)。

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コメント

  1. あつし より:

    撮影の苦労が手に取るようにわかって楽しい投稿でした。
    自分もイルカショーは撮ってみたい物のひとつなのですごく参考になりました。
    高画素機で少し引いて撮り、若干のトリミングで対応するのがベストっぽいですね。
    自分が撮るとしたらα99Ⅱ + 70-200mm F2.8 G SSM II になると思いますが、
    行く前には、またこの投稿を読んで予習します。

    • kazu より:

      あつしさんへ。
      嬉しいコメントをありがとうございます。
      おっしゃる通りです。α99ⅡならAFは問題なく撮影できますよ。連写も十分ですしね。
      記事に書かなかったポイントをひとつお伝えします。
      最高の一枚が一番映えますよね。実は、イルカショーは全てパターンが決まっています。
      そして、このライトアップのシーンは15分間のショーで一度だけ、13分経過後にプロジェクションマッピングで花火の演出があった直後です。
      19時半と20時半の二回連続で撮影したので、思ったとおり撮影できました。
      また、9月1日から日が短くなり、冬季プランに18時のイルカショーも加わります。
      ナイトショーでないとこのライティングは来ないです。参考にしてみてください。

      実は自分はまだ満足しておらず(秒間5コマは辛い)、また足を運びたいと思っています。
      いつか撮影にご一緒したいですね。
      今後も宜しくお願いします。

  2. あつし より:

    写真についての感想を書こうと思って忘れてしまいました。
    最高の一枚、素晴らしいですね。
    水の描写が何とも芸術に近いと思います。
    構図的には、水の描写の美しさと、
    その瞬間、イルカがどちらを向いているか?など、
    要素は多いと思いますので、可能性は無限にある感じがします。