昭和記念公園ライトアップ「秋の夜散歩」を撮影@東京の紅葉写真名所

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こんにちは。

先日に撮影レポートの記事を書いた、昭和記念公園で行われているイベント「秋の夜散歩」が紅葉の見頃を迎えたため、仕事終わりに写真撮影に行ってきました。

今年から東京に新しく誕生した紅葉とライトアップの名所。その様子をお伝えします。

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昭和記念公園「秋の夜散歩」について

国営昭和記念公園では、毎年冬の季節になるとクリスマスイルミネーションのイベントが開催されていました。クリスマスの時期、カタールのイチョウ並木で行われるイルミネーションや噴水のライトアップ、冬空に上がる花火はとても美しく、自分も一度写真撮影に行きました。

しかし、2019年からクリスマスイルミネーションから紅葉ライトアップ「秋の夜散歩」と言うイベントに変更されました。クリスマスイルミネーションが見られないのは残念ですが、逆に「秋の夜散歩」は誰も体験した事のない景色であり、東京に新しくできた紅葉とライトアップの名所とも言えます。また、「夜の秋散歩」は東京カメラ部とコラボ企画しているらしく、写真撮影向けにも調整されているとか。以下に特設ページの一部を引用します↓

今年は新しい時代“令和”のはじまりの年。昭和記念公園も、新しい時代とともに、新たな一歩を踏み出します。2019年の「黄葉紅葉まつり」は、「秋の夜散歩」と題して、天皇皇后両陛下の御成婚記念でつくられた「日本庭園」や公園の秋を代表する黄金のトンネル「かたらいのイチョウ並木」をライトアップ(2019年11月2日~24日、11月29日~ 12月1日)。東京カメラ部とコラボレーションすることで、目で見る楽しさだけでなく、カメラ・スマートフォンでの撮影に適した明るさ、ライトの位置、撮影マナー対策などにこだわり、写真を撮る楽しさを演出します。秋の夜風を感じながら、いつもと違う公園の表情をお楽しみください。

紅葉が見頃になる前に一度訪れた時の記事はこちら

イベント初日に、2019年から昭和記念公園で新しく開催されているイベント「秋の夜散歩」に行ってきました。

撮影計画とカメラ機材

ライトアップの時間帯は17時から20時半。せっかくシフト制の職場に勤めているのですから、大混雑が予想される土日に行くのは勿体無い。さらに、平日でも休日の夜はゆっくり過ごしたい。そんな思いから、休前日が早番だった勤務日(平日)の夕方から行く事にしました。

紅葉の進み具合について。このご時世SNSが情報収集に良いのですが、実は昭和記念公園の公式ホームページでは細かく花の開花情報や紅葉など旬の情報を発信してくれています。自分は8年程前から、昭和記念公園の情報収集は公式ホームページを利用しています。

カメラ機材はフル装備で行きます。メイン三脚にα7SⅡとα7RⅡの二台体制。レンズはSEL1635GM・SEL55F18Z・SEL70200GMの三本。SEL24105Gを持って行かなかったのは、何となく55mmの単焦点レンズで風景を切り撮りたかったからです。

この時期は16時半過ぎには日没を迎えます。西立川駅に到着したのが16時50分頃。こちらは駅前の歩道橋から昭和記念公園西立川口へ向かう歩道橋の上から撮影した写真です。本当はこの時点で日本庭園にいたかったのですが、イベント中は17時ならないと入れてくれないそうです。それはそうですよね。本来昭和記念公園は16時半に閉園ですし、公園内はイベント時間の間は順路以外完全に閉鎖されますから。

この後かたらいのイチョウ並木に到着したのが16時59分。何とカウントダウンイベントがやっていました。つまり、イチョウ並木が点灯した瞬間だけ、無人の黄金のトンネルが見えるのです。しかし、閉鎖門の最前列は人の壁と大量のカメラマン。後から来たのでは撮影できるはずがありません。逆に言えば、一時間前からこの数秒間のために張り込めば無人のイチョウ並木のライトアップが撮れるのです。点灯の数秒後、観光客がぞろぞろと歩き出しました。

自分はイチョウ並木は撮影せず、まっすぐに日本庭園を目指します。その理由は、わずかにでも西の空に薄明かりがある日本庭園を撮りたかったから。ほぼトンネルとなっているイチョウ並木は後回しと言う訳です。

秋の夜散歩で撮影した写真

ここからは日本庭園とかたらいのイチョウ並木のライトアップ「秋の夜散歩」で撮影した写真を紹介していきます。イチョウ並木を後にし、真っ暗な昭和記念公園の中を20分程かけ歩くと、日本庭園に到着します。

日本庭園のライトアップ

α7RⅡ+SEL1635GM 35mm f11 ss10 iso100

こちらは、前回ロケハンした時から撮ろうと決めていた構図。ここのマジックアワーを狙っていたんですが、到着が遅く西の空にはわずかな光しか残っていませんでした。ここは三脚禁止エリアの為(日本庭園で使える場所は一ヶ所)、ちょっと工夫して撮影。広角レンズで全景のリフレクションに加え、左の松の木を入れて撮るにはここがベストでした。

α7RⅡ+SEL1635GM 24mm f11 ss15 iso100

しばらく他の場所で撮影を行い、再度同じ場所から撮影した写真です。完全に空が闇に包まれ、これが本来の夜景と言った感じ。正面あずまやの周りに紅葉する楓が綺麗ですね。やや広めの24mmで撮影してみました。

これだけリフレクションが綺麗なのですから、望遠レンズでも切り撮りたいですよね。ただ、望遠レンズを三脚を使用せず構えるのは、行っている工夫では限界がありました。そこで、日本庭園で唯一三脚の使用が許可されているエリアへ移動しました。そこからは生垣の影響で松の木が微妙なのですが、望遠レンズで遠景を切り撮るにはベストでした。

SEL70200GMで切り撮るリフレクション

α7SⅡ+SEL70200GM 70mm f11 ss10 iso100

ちょっと移動し、三脚使用可能エリアに来ました。ここでは、望遠レンズSEL70200GMを使って少し寄って撮影。紅葉する日本庭園が作り出す水鏡の世界、これにライトアップが加わるとまさに絶景ですね。通常の露光では白飛びは避けられない環境の中、いかに紅葉する楓の赤を綺麗に写すか。これはなかなかハードルが高かったです。この後もっと寄った写真も撮ったのですが、やはり100mmまでが綺麗だと感じたので、ここでは割愛します。

SEL55F18Zで切り撮るリフレクション

α7RⅡ+SEL55F18Z 55mm f11 ss6 iso100

最後の一枚は、高画素機のα7RⅡと標準単焦点レンズのSEL55F18Zで切り撮った写真です。最近はこの小型軽量高画質な55mm単焦点がお気に入りであり、風景撮影でもバシバシ活用しています。今回の日本庭園でも、遠くのリフレクション全景を撮るのに非常にバランスがいいと感じました。段階フィルターを使って水面側をもう少し追い込んだ方が良かったですね。

かたらいのイチョウ並木

α7RⅡ+SEL1635GM 28mm f11 ss1.6 iso100

本命であるはずの かたらいのイチョウ並木の黄葉ライトアップ ですが、自分は帰り道のついでと言う感じで撮影しました。相変わらず人が絶えないイチョウ並木は綺麗とは言えず、隣で撮影していたカメラマンさんは、ND1000で人を消していました。東京カメラ部とのコラボで写真撮影にも重点を置いているとアナウンスし追加料金もとっているのに、何故記念写真を含めて背景無人の撮影環境を作らないのでしょうね。



まとめ

2019年から始まった国営昭和記念公園の紅葉ライトアップイベント「秋の夜散歩」、いかがだったでしょうか。まだ紅葉の見頃を迎えていないイベント初日にロケハンをしたおかげで、かなり効率よく撮影する事ができました。

この「秋の夜散歩」と言うイベントは、東京カメラ部と昭和記念公園が協力をして開催しているらしく、写真撮影にも重点を置いているそうです。配備されるスタッフ数は非常に多く、暗闇でのルート案内・イベントゲート(かたらいのイチョウ並木と日本庭園でそれぞれチケット確認あり)のチケット確認・三脚禁止エリアでのアナウンスがしっかりしていました。

日本庭園に関してはだいたい撮影ポイントが決まっており、カメラスタンド・三脚使用可能エリアのおかがで非常に満足の行く写真が撮れました。風が穏やかな日のリフレクションする日本庭園は本当に綺麗ですね。今回はレンズ三本(16mm~200mm)装備で撮影に臨みましたが、この記事の写真データを見ると、SEL24105Gの一本で十分だったと感じます(*゚▽゚*)。こちらの二枚の写真は、カメラスタンドと三脚使用可能エリアの撮影の様子です。

イベントへの疑問と改善要望!

しかし問題はかたらいのイチョウ並木です。インスタグラムを見ると、黄色くライトアップされた無人のイチョウ並木や、背景無人のポートレート写真が並んでおり、まさに絶景写真です。そしてコメントを見ると、「東京カメラ部からの招待で、イベント開催前の撮影会に参加させて頂きました。写真撮影のスタンドもご用意してあります。皆さんも是非素敵な写真を撮影しに来て下さい。」と書かれていました。これを見ると、誰もがこのような写真を撮れると思い足を運びます。しかし、現実は人がごった返し、圧縮した並木道は全く撮れず、仕方なく広角寄りで人を小さくし長秒で流す始末。追加で入場料金をとるのですから、先にも述べたように、消灯30分前の20時から30分間は写真撮影の時間として調整してもいいのではと感じます。勿論、アイリンクタウン展望施設のように日時限定や部分的に背景無人のエリアを用意するのでもかまいません。昭和記念公園さん、是非は是非改善をお願いします。

上記内容は単にブログ主が写真を趣味にしており、少数派の意見だ。そんな意見が通る訳ない。お前の為に世界が回っているわけではない、と言われるかもしれません。しかし、この意見は他のインスタグラマーさんも呟いており、このご時世、ほとんどの方がSNSや撮影目的で足を運んでいる部分が多いと思います。また、サイトのアナウンスが本当に撮影に重点を置いているのです。是非見てみてください。

昭和記念公園の公式サイトはこちら。東京カメラ部の特設サイトはこちら

2019年の「黄葉紅葉まつり」は、「秋の夜散歩」と題して、天皇皇后両陛下の御成婚記念でつくられた「日本庭園」や公園の秋を代表する黄金のトンネル「かたらいのイチョウ並木」をライトアップ(2019年11月2日~24日)。東京カメラ部とコラボレーションすることで、目で見る楽しさだけでなく、カメラ・スマートフォンでの撮影に適し...

基本情報

・イベント期間:2019年11月2日(土)~24日(日)、11月29日(金)~12月1日(日)

・イベント時間:16:30~21:00(点灯17時・消灯20:30)※一部エリアのみ開園

・ナイト券:大人450円

・注意事項:ライトアップ時間は、イベントルート以外のエリアが閉鎖されます。広大な昭和記念公園内の移動は案内スタッフがいる為迷わないと思いますが、道中は非常に暗く、日本庭園まではかなりの距離があります。昭和記念公園の西立川口からかたらいのイチョウ並木を経由し日本庭園へ徒歩で行く場合、片道30分では着かないです。撮影しながら往復するとなると、それなりに体力がいるかもしれません。ご周知下さい。自分は徒歩で行ったので利用しなかったのですが、昼間と同じようにトロッコ(バス)が走っているそうなので、イベント情報を含めて詳細な情報は公式ホームページから収集して下さい。

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コメント

  1. あつし より:

    良い写真撮ってますね。
    静寂感、周囲の匂いまで伝わってきそうな写真だと思います。
    昭和記念公園は昨年行きましたが、後半に書かれているように人の頭を撮って終わりという感じでした。
    自分の住まいから昭和記念公園は遠いので、
    こんな状態の場所で撮影するのに、わざわざ行こうとも思えず今年は行っていません。
    当然、公の公園なので、写真を撮る人がメインではありませんから文句も言えませんが、
    サイトの写真を見て現場に行き、現実は全く違うという状況は改善しないといけないでしょうね。

    • kazu より:

      あつしさんへ。
      コメントありがとうございます。昭和記念公園は自分の自宅から非常に近く、仕事の日の夕方でも気軽に行けます。今回のイベントは東京カメラ部も主催しており、カメラスタンド完備。ライティングも写真撮影に最適に設定されていると言うのですから期待してしまいますよね。実際に行ってみて、これではただのライトアップイベントだと感じました。アイリンクタウン展望施設は無料なのに日時限定で室内ライトダウンと三脚使用可能になります。本当に素晴らしいサービスですよね。やっぱり写真が趣味の者としては、この辺りは希望してしまいます。世の中言った者勝ちと言う部分もあるので、機会があれば昭和記念公園に伝えてみようと思います。