恵比須島で撮影した冬の天の川の写真!@南伊豆の星空スポット

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こんにちは。

今回紹介するのは、静岡県の伊豆半島最南端にある須崎半島の星空スポットになります。

2月の爪木崎灯台に昇る天の川撮影が主目的でしたが、前夜に南中する前のオリオン座や冬の天の川を撮影したので紹介します。

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南伊豆の恵比須島について

須崎恵比寿島の星空

日本に恵比寿島は複数あるそうですが、南伊豆には須崎恵比寿島と言う小さな島があります。

今回紹介する須崎恵比須島2020年現在知名度が非常に低く、休日・新月・天候の条件があってもカメラマンがほとんどいない場所になります。理由は、須崎恵比須島は星空スポットであって、星景写真スポットではないからです。その為、星撮りのカメラマンは赤道義を使用する方が主であり、カメラマンによる三脚場所取り競争や混雑がない場所です。勿論逆に言うと、前景に特徴的な物を入れるのにはあまり適さない場所。

自分は今回、爪木崎灯台に何とか徒歩圏内で行ける宿を探したところ、下田市の須崎半島エリアを見つけ(とは言っても爪木崎まで徒歩一時間かかりますが…。)、偶然に宿の目の前に須崎恵比須島があったのです。そこで、ここはもしかすると星空撮影にいいのではと思い、爪木崎灯台に行く前夜にちょこっと星空撮影をしてみた訳です。

須崎恵比須島について

須崎エリアは、伊豆半島の南東に位置しています。須崎海岸には港と民宿を主体とした集落があり、その南端には歩いて渡れる小島と橋があり、これが須崎恵比寿島と呼ばれています。島自体は小さく、徒歩で一周(現在島の東側は遊歩道が崩れ閉鎖)する事ができます。

島の遊歩道からは、火山灰が作る縞模様や荒々しい水底土石流が見え、昔の海底火山の名残があります。また、島の南側からは伊豆諸島や神子元島、夕日などを一望できます。

・参考サイト:恵比須島 | 南から来た火山の贈りもの 伊豆半島ジオパーク

アクセスについて

・所在地:〒415-0014 静岡県 下田市 須崎

・公共交通機関の場合:伊豆急行線 伊豆急下田駅から路線バスで須崎海岸行きに乗り15分。「須崎海岸」で下車し徒歩5分。

・宿泊上方:須崎海岸エリアは観光客が年々減っており、唯一あったホテルは数年前に閉鎖し、現在は数箇所の民宿が営業しています。近くには須崎港があります。子連れでシュノーケリングや伊豆特有の海岸を散策した方には穴場でおすすめなエリアとなります。

恵比須島で撮影した冬の天の川

ここからは、須崎恵比須島で撮影した冬の天の川の写真を紹介します。

自分が宿泊した温泉民宿から須崎恵比寿島は徒歩3分とかかりません。チェックイン後に一休みし、日没前に夕日を撮りがてらロケハンに行きました。すると、同じ宿に宿泊していたおじさんが、三脚とカメラを持って同じ方向へ歩いていました。挨拶をし、ちょこっとお話をすると意気投合。撮影をご一緒する事になりました。

夕日と赤く染まる地層

α7RⅡ+SEL24105G 105mm f11 ss1/320 iso100

島を周回する遊歩道を歩きながら、須崎恵比寿島を散策。星空撮影に向けて環境を把握します。すると、夕日を撮影するカメラマンがちらほらいました。日の入りを迎えたのは17時半頃。須崎エリアは東に爪木崎、西に石廊崎と挟まれており、夕日は石廊崎方面に沈んでいきます。山の上に立つ風車が印象的でした。

α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f11 ss1/60 iso200

須崎恵比寿島の西側を振り返ると、地層の岩肌に夕日が当たり、真っ赤に燃え上がっていました。この地独特の岩肌模様であり、この瞬間の為に撮影に来るカメラマンもいました。ここで超広角レンズの16mmで撮影できたのはラッキーですね。この光景を見ると、四月にオーストラリアのエアーズロック(ウルル)撮影がコロナウイルスの影響で中止になった事を思い出し、少し悔しくなります。オーストラリア、連休を申請してツアーを予約する直前まで行ったんですよ!真っ赤に燃えるエアーズロック、撮りたかったなー…。台湾旅行も中止にしたし、マスクやらトイレットペーパーは無くなるし、根源である中国の印象は本当に悪いです。

さあ、夕飯が18時からの為、日没後はさっと宿に戻ります。そして夕飯をたら腹食べます。

鳥居と星空

α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss25 iso4000

ここは須崎恵比寿島の頂上付近にある祠の前です。鳥居が立っており、オリオン座と絡めて撮影してみました。夕方来た時は島に対して反時計回りに海沿いを歩いたのですが、何故か夜は時計回りに階段を登ってしまい非常に疲れました。ただ、これが撮れたのでよしとしましょう。ここから南側の海岸を目指します。ただ、本当に真っ暗なため注意が必要。

冬の天の川とオリオン座を撮影

α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss20 iso5000

頂上付近の鳥居から南側へ進むと、展望のいい広場に出ます。ここは夕日の時間帯は人がちらほらいたのですが、この時は赤道義で星を撮るカメラマンが一人でした。ソフトフィルターなしも撮りましたが、冬の天の川とオリオン座方面を撮る場合は必須ですね。また、オリオン座は南中するにつれかなり高く昇るので、どうしても縦構図になってしまいます。

地層の岩肌を入れて

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss25 iso3200

須崎恵比寿島の南橋(内陸との橋がある側)から反時計回りに真北へ続く海岸沿いの遊歩道まで来ました。この辺は独特の地層がむき出しになっており、岩肌と星空を絡めてみました。

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss25 iso3200

最高の一枚を撮る!

α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss20 iso4000

爪木崎灯台での天の川撮影が控えているため、20時には切り上げて宿に戻ろうと思ったのですが、そんな矢先に見つけたのがこちらの構図。須崎恵比寿島の岩肌から特徴的な樹形の木が空に張り出し、冬の天の川とオリオン座とのバランスが絶妙です。これは来たと思い、ここで何枚も写真撮影をしてしまいました。個人的にお気に入りの構図ですが、強いて言えば、右下手前にある岩場がなければ、この構図で右下に海が入れられた訳です。少し左前方に移動したり、岩の上から撮るなど、もう少し詰めようはあったかもと思っています…。

この後宿に戻るのですが、夕日を一緒に撮影したおじさんとすれ違いました。おじさんはこれから赤道義で星空を撮影するそうで、もう少し撮影しようよ!と誘われました。しかし自分は、未明の爪木崎灯台での天の川撮影が控えています。20時半には宿に戻り、温泉に浸かり、四時間ほど寝ることにしました。おやすみなさい。

静岡県の伊豆半島にある爪木崎の灯台で天の川を撮影しました。この記事では、爪木崎で撮影した星空の写真や撮影ポイントを紹介します。

聞く所によると、自分が不在の時、民宿のママさんとおじさんの間で、「なんか若い子が、星空を撮りに爪木崎まで歩くみたいだよ!本当に行くのかな…。」と言う会話がなされていたそうです。この距離をカメラ機材を担いで徒歩で歩くのは、それだけ異常な事なのです…苦笑。

まとめ

南伊豆の下田にある須崎恵比寿島で撮る星空の写真、いかがだったでしょうか。

須崎恵比寿島は知名度が低く、今回の旅行に行くまで全く知らない場所だったので、冒険感があって、散策や撮影がとても楽しかったです。そして、須崎戎島は星景写真スポットではないと書きましたが、探せばなかなか個性のある写真が撮れると感じました。いつか赤道義を買ったら、また民宿に泊まってここで撮影したいと感じました。

混雑状況について

夕日の頃には、カメラマンだけでなく観光客や散歩をする方もちらほらいます。ただ、恵比寿島の南側はけっこう開けているので、人いて困ることはありません。また、普段は釣り人や磯採集、シュノーケリングで楽しめる場所だそうです。

星空の夜の頃は、後から来た例のおじさんと自分を入れて、カメラマンはたったの三人でした。新月や休日と言う事を考えると、これは凄い事で、まさに星空スポットの穴場と言えました。島の南東側の遊歩道と地層の岩肌を入れる場合、他に撮影者がいたらかなり辛くなってきます。そうそう、真っ暗なのに散歩だけのために来る方がちらほらいました。ここは、三脚を立てている身として、マナーをしっかり守った行動をする必要がありますね。例えば、足音が近づいたら接触事故が起きる前にこちらから声を掛けて三脚をよけるなどなど…。

注意点について

潮の満ち引き:満潮の頃は島の南東側の遊歩道は思いっきり波を被ります。水没に注意を。

暗さ:島の中は本当に真っ暗です。必ずヘッドライトなどの明かりを持っていきましょう。

落石の危険あり!です。足元が悪い場所もあるので、スニーカーで行きましょう。

服装に関しては、南伊豆なので冬場でも5-10度ほどあります。富士五湖などの撮影地に比べると暖かいので、都内の真冬の服装でもそこそこ行けます。ただ、じっとしていると寒いので、防寒対策はしっかりとしましょう。夏は逆に虫などの対策ですかね。

今回の出会い

先ほど書いた通り、同じ宿に宿泊していたおじさんと、夕日の撮影をご一緒させていただきました。その方は赤道義を持っており、購入をとても勧めてくれました。検討します。

また、三人目の撮影者さんが凄いのです。夕日の撮影後に島の中央に行くと、がっつり赤道義(ポラリエ)と専用三脚、宿泊セットを備えた方に出会いました。その方、なんと車ではなく公共交通機関で来たとか。しかも宿無し。これ、いつしかの自分と同じ撮影スタイルなのですが、まさか赤道義を車なしで担いでくるとは恐れ入りました。自分より遥かに年上の方だったので、自分もまだまだレベルアップできる気がしました(笑)。

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