さくらの山公園で撮影した皆既月食の写真!@成田の飛行機撮影スポット

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こんにちは。

今回紹介するのは、2021年5月26日に話題となった天文現象、スーパームーン皆既月食の写真撮影の様子になります。

皆さんご存知の通り、関東全域は部分食のみで、皆既月食は撃沈に終わったようです。

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羽田のさくらの山公園で飛行機と月食撮影

ここでは、今回の撮影を皆既月食撮影紀として、撮影計画や撮影地のお話をしていきます。

2021年5月26日はスーパームーン皆既月食

2021年5月26日は、スーパームーンと皆既月食の日でした。

具体的には、日没と同時に月の出が始まり、月の出と同時に月食が始まり、更に満月が最も大きく見えるスーパームーンであり、非常に豪華な天文現象が起こる日でした。今回の皆既月食のポイントは、なんと言っても地平線・水平線の直上で月食が始まる点です。その為、天体観測・写真撮影する場合に、地平線・水平線から拳ひとつ分置いた位置よりも上空が、全て開けている環境を探す必要がありました。撮影地のお話は下でしましょう。

2021年5月26日のスーパームーン皆既月食のスケジュールはこんな感じでした↓

  • 18:45:部分食開始
  • 20:11:皆既食開始
  • 20:19:食の最大
  • 20:26:皆既食終了
  • 21:52:部分食終了

今回の撮影地について

ここでは、今回のスーパームーン皆既月食の撮影計画と撮影地についてお話しします。

自分の職場はシフト制の為、平日である26日と27日ともに休日でした。その為、一人で関東沿岸部へ遠征に行こうと考えました。そんな中で、毎月新月期に一緒に天の川を撮影している友人も皆既月食を撮影する予定を立てており、ありがたい事にお誘いを頂きました。彼のおかげで、車での移動が可能となり、撮影候補地は無限に広がる訳です。

友人と合流したのは、彼のレンズレンタルサービスの兼ね合いもあり、大都会の渋谷。15時に集合し、気象条件のいい千葉方面に行く事にしました。ちなみに自分はというと、前日の夜にSEL100400GMと言う望遠ズームレンズと、SEL20TCと言う2倍のテレコンレンズをレンタルしておきました。

と言う事で、渋谷を出発して撮影地を決めていきます。当初の予定では、折角月の出直後の月食なので、水平線と絡めるでしょ!と言うお話しでした。しかし、天候が怪しかったのです。天気は晴れ時々曇りなんですが、薄雲が広がる予報。ましてや5月の水平線沿いは霞が強く、最悪月が見えない事も考えられます。そこで友人が出してくれた提案が、成田空港の滑走路が見える場所での撮影です。皆既月食の撮影であり、お互い超望遠レンズを携えており、万が一月が撃沈しても飛行機を撮影して遊べる。この提案には即乗りましたよ。

その後に飛行機が見える撮影候補地をいくつか巡り、17時台には、成田空港の飛行機が見える「さくらの山公園」で撮影する事に決め、三脚等のカメラ機材の準備に移りました。

撮影地を決める過程も本当に楽しいんですよね。写真撮影は素晴らしい趣味です。

さくらの山公園について

千葉県の成田市にある さくらの山 は、成田空港の北西に位置している小高い丘のある公園です。この位置関係が、月の出を撮影するのにちょうど良かったのです。そして、さくらの山公園からは、4,000メートル続く成田空港の滑走路北側の滑走路が見渡せ、離着陸する飛行機を大迫力で見る事ができます。

基本情報

・所在地:千葉県 成田市 駒井野1338-1

・アクセス:成田駅から路線バスが出ています。詳細の情報は成田市観光協会へ。

撮影機材について

今回はスーパームーン皆既月食の撮影と言う事で、超望遠レンズが必要でした。

月の撮影となれば、最低でも35mm換算800mmは欲しいところ。そこで、写真歴15年以上の自分が初めてカメラ機材レンタルサービスを利用し、望遠レンズをレンタルしました。

  • カメラ:α7III ← 自分が所有するメインカメラ
  • レンズ:SEL100400GM/拡張用レンズ:SEL20TC ← 今回レンタルしたレンズ

本来は、SEL200600GMにSEL14TCをレンタルする予定だったのですが、在庫がなかった為、仕方なくこの組み合わせにしました。800mmf11は正直きつかったですよ。

と言う事で、SEL200600GMはいつかは買うでしょうね。いや、タムロンから小型軽量な150-500mmが出るしそっちの方が現実的?でもテレコン使えないしやっぱり純正ですな!

成田で撮影した皆既月食の写真

成田空港で飛行機撮影

α7III+SEL100400GM 400mm f5.6 ss1/320 iso800

辺りが薄暗くなって来た頃、さくらの山公園の上空を横切る飛行機をSEL100400GMで撮影しました。飛行機を撮影するのは人生でも初めてですが、闇の中で光る飛行機はけっこう好きかもしれません。普通にかっこいい!

月の出と始まる部分食

α7III+SEL100400GM+SEL20TC 400mm f11 ss1/4 iso200

時刻にして19時頃でしょうか。羽田空港の滑走路を走る飛行機の真上に、月の出直後のスーパームーンが姿を表しました。既に下部の部分食が始まっており、薄暗い空に浮かぶ赤月は非常に神秘的なものでした。

撮影設定を見てみましょう。SEL20TCを装着しているにも関わらず、SEL100400GMは200mmの位置で撮影している為、400mmf11になってしまっています。これ、今思えばテレコンなしで400mmで撮れば良かったと後悔して居ます。

α7III+SEL100400GM+SEL20TC 700mm f11 ss1/3 iso200

月はあっという間に昇っていきます。こちらはテレコン装着にて700mm相当で撮影した写真です。手前の飛行機が流れ、部分食のスーパームーンをよりくっきり見えます。この時点ではまだまだ赤月ですね。

α7III+SEL100400GM+SEL20TC 800mm f11 ss1/25 iso1600

19時を過ぎた頃、下方で部分食が進むスーパームーンの上方も欠け始めました。そうです、これが関東全域で皆既月食の観測・撮影を撃沈させた分厚い雲です。

撮影設定と画像に関して、ご覧の通り焦点距離800mmの絞り値f11、iso感度1600ではシャッタスピードが稼げず酷い有り様です。もっと三脚の調整を詰めてisoを上げれば色々変わったかもしれませんが、そこまでしませんでした。

これがSEL200600G+SEL14TCなら、840mmf9相当で撮れる訳です。

見られなかった皆既月食

α7III+SEL100400GM 150mm f5.6 ss15 iso125

その後、20時台は月はほとんど見えず、皆既月食の観測・撮影は失敗に終わりました。

少しの期待を込めて張り込みたいのは友人も自分も同じ。その為、待機時間はカメラ機材等を撮影して遊んでいました。写真は星空撮影隊長の天体望遠鏡とD750。隊長とは今年になり5回以上一緒に写真撮影に出かけていますが、同じ熱量で撮影できる友人がいる事は本当に幸せな事ですね。このような写真は撮影者本人では撮れない為、後々送って見せたらとても喜んでくれました。こういう写真は、SNS等プロフィール画像で使えますからね。

スーパームーンに戻る部分食

α7III+SEL100400GM 400mm f4 ss1/25 iso1600

皆既月食の時刻が過ぎた21時ごろ。

周りでは諦めてカメラ機材を片付け始める方がちらほら出て来ました。そんな中、分厚い曇り空から三日月のような月明かりが見え始めました。これが部分食の戻りになります。

α7III+SEL100400GM+SEL20TC 800mm f11 ss1 iso800

2倍テレコンを装着して撮影してみると、月の模様が見えて来ました。これは幻想的!

α7III+SEL100400GM+SEL20TC 800mm f11 ss1/13 iso200

部分食の終わりの頃です。

これでも肉眼ではやや分厚い雲が広がっていました。しかしこの日はスーパームーン。f11でも、本来の月あかりがあれば十分手振れせず余裕を持った撮影設定で記録ができます。

この後、再度分厚い雲が広がり月あかりは闇へ消えていきました。

羽田空港の滑走路

α7III+SEL100400GM 400mm f10 ss10 iso 125

こちらは月が見えない頃、キラキラ光る成田空港の滑走路の夜景を撮影した写真です。

着陸した飛行機の軌跡が光のビームになって写っています。驚いたのが、滑走路のライトの形状です。SEL100400GMって点光源が十字架に写るんですかね。

まとめ

2021年のスーパームーン皆既月食撮影紀(撃沈)、いかがだったでしょうか。

また機会があれば、月の撮影を行いたいですね。それより大阪のなんちゃら空港の滑走路の方が撮りたくなったかも、、、。

それではまた。

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