千畳敷カールの四季を撮影した風景写真!@長野で絶景の写真スポット

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こんにちは。

今回紹介するのは、長野県の中央アルプスに広がる千畳敷カールの風景写真になります。三年ほど前は年に複数回撮影に通い、四季の風景を追い求めました。

この記事では、自分が大好きな「千畳敷カール」と言う撮影スポットのお話と、2018年にデジタル一眼カメラαで撮影し続けた風景写真を紹介します。

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長野で絶景の写真撮影スポット「千畳敷カール」

Googleマップの衛生画像にて長野県にある千畳敷カールの位置を確認

千畳敷カールとは?

カール地形とは、氷河期に氷が山や岩を削った跡にできるお椀型の地形の事を言います。

世界中にはカール地形が数多く存在しますが、長野県中央アルプスにもいくつかのカール地形があります。そして、その中でも最も代表的なカール地形が、千畳敷カールです。もしかすると、日本で一番有名なカール地形かもしれませんね。

氷河期以来に高山帯の厳しい環境下で生存し続けてきた高山植物の宝庫であり、夏山シーズンには美しいお花畑が広がる事で有名です。観光での千畳敷カールと言えば、夏のお花畑と言うイメージは強いですね。その他、春にはスキー、秋には黄金色に輝く紅葉が広がります。

実は自分、北アルプスにあるもっと巨大な涸沢カールの方を最初に知ったのですが、あちらは本格的な登山装備で数時間コースのトレッキング・登山を行わないと辿り着く事ができない場所です。20歳代の頃は、いつか涸沢カールでテント泊したいと考えていましたが、30歳代を迎えた今は、その意欲は薄れています。涸沢カールはキャンプ場や山小屋がある事から、テント=宝石と星空の写真で有名ですね(これもテント泊したかった理由のひとつ)。しかし、中央アルプス千畳敷カールは県の自然保護管理下にあり、キャンプ場はおろか、遊歩道意外立ち入り禁止です。また、一般乗用車の侵入禁止エリアやロープウェイを乗り継がないと行けない標高2,612mにあり、これが千畳敷カールでの星空写真が少ない理由の一つと言えます。

千畳敷カールの由来は、畳が1000枚敷ける広さがある事からその名がついたそうですが、個人的には、四季の風景写真撮影スポットとして、非常に魅力の詰まった場所だと感じます。

撮影地としての思い

自分は長野県で生まれ育ち、戸隠鏡池や志賀高原などの信州を代表する山々で、学生時代から風景写真を撮り続けてきました。そんな地元長野にある千畳敷カールは最も好きな撮影スポットの一つです。

その他、幼少時代から好きだった地元長野の風景写真撮影スポットは、戸隠鏡池・米子大瀑布、姨捨の棚田などがあります。ちなみに、東京暮らしの社会人になって好きになった場所は、関東を代表する観光名所、奥日光エリアですね。

話は戻り、千畳敷カールの一番の魅力は、自然だけでなく美しいお椀型のカール地形にあります。自分は常日頃から、非現実的・非日常的な景色に魅力を感じると言っていますが、千畳敷カールこそ、長野県を代表する絶景で非日常的な場所と言えます。

ここからはかなり私的な話です。自分は、風景写真・星景写真の撮影が好きなカメラを趣味にする人間です。しかし、運命とは非常に残酷で、身体的な事情から一生車の免許が取得できません。これが劣等感であり、本当に幼少時代からの悩みでもありました。彼女や家族をドライブにも連れて行けない身体に生まれる苦しさは、健常者には絶対に分からないと思います。よく、高齢者の自動車免許返納しろ!と事故で騒がれていますが、自分はその選択すら、一生できない訳ですからね。

千畳敷カールは、一般乗用車では絶対に行く事のできない場所。これが自分にとって重要な撮影地の条件です。車の運転ができる方は、天候等条件を読み、一番条件の良いタイミングで弾丸で撮影に行けます。しかし、自分は車を出してくれる協力者がいないとアクセスできないエリアがほとんどです。事前にある程度計画を立て、場所によっては野宿と言う選択をした事もあります。そんな中で、千畳敷カールのような山岳地帯は、一般乗用車が入れないエリアが多く、さらに徒歩や登山でないと絶対にいけない場所。つまり、山岳地帯で見られる景色こそ、自分が唯一健常者と並んで撮影ラインに立てる場所なのです。→なんて2018年頃までは考えていましたが、海外旅行を経験した2019年・感染症が大流行した2020年以降・そして何より30歳代を迎えて、このような劣等感は少し消えたかなと感じます。

また撮影地の話に戻しましょう。社会人では2013年6月に、ソニーのミラーレス一眼カメラNEX-7を持って千畳敷カールを訪れたのですが、フルサイズ一眼カメラαで本格的に撮影に臨んだのは2018年です。この年は、上記の劣等感を解消する為に、千畳敷カールで誰よりもいい写真を撮ってやろうと本気で通い詰め、四季の風景写真を撮り続けました。

結果的に、大好きな星景写真撮影でのフォトコンテスト入賞でき、2019年以降は通うのをやめました。しかし、まだ撮りたいシーンは残っており、またチャレンジする予定です。

基本情報

所在地:長野県 駒ヶ根市 赤穂1

アクセス:

JR駒ヶ根駅前から路線バスで「菅の平バスターミナル」経由し「しらび平駅」下車→駒ヶ根ロープウェイにて標高2,612mの千畳敷駅に到着

※一般乗用車は菅の平バスターミナルから路線バスに乗車。菅の平バスターミナル〜しらび平駅間は自家用車が通行禁止となっています。

千畳敷カールで撮影した四季の風景写真

ここからは、千畳敷カールで撮影した風景写真を紹介していきます。

冬の雪原と千畳敷カール

最初に紹介するのは、2018年3月に撮影した千畳敷カールの写真です。

3月と言っても、標高2,612mの中央アルプスにある千畳敷カールは、極寒の雪景色に包まれています。この時は、奥さんと二人で高速バスを乗り継ぎながらアクセスし、ガッツリ防寒対策をして撮影に臨みました。とは言え、雪山の星空撮影は氷点下20℃。一歩間違えれば、命を落とす可能性がある撮影となりました。

そうそう。当時はまだ、ソニーのαAマウントレンズを使用していたのもいい思い出です。

α7II+LA-EA3+SAL2470Z 24mm f8 ss1/1000 iso100

東京から始発の高速バスで長野県駒ヶ根市にアクセスし、お昼前には千畳敷カールに到着。

その時に見た千畳敷カールの景色は美しい雪原と深く濃い青空に包まれていました。また、乗越浄土に向かって続く八丁坂には、雪山登山者の列が続いていました。

α7II+LA-EA3+SAL1635Z 24mm f11 ss1/640 iso100

お昼頃、この時のために購入したスノーシューを履いて、千畳敷カールに降り立ちました。

深い雪と流れる雲、濃い青空の下に広がる雪原は美しく、非常に日焼けしました(笑)。この時の空気感とか歩いた感覚は、他では味わえない素晴らしさがありましたね。

α7II+LA-EA3+SAL1635Z 35mm f 8 ss1/500 iso100

この日は日中から夜間、日の出まで写真撮影を続けました。

午後になると山の表情は一変すると言われますが、まさにその通り。一瞬でホワイトアウトする視界が、冬山登山の恐ろしさを知らせてくれました。

※千畳敷カールの冬の撮影記事は、次の雪山シーズンが来る前に書いてここにリンクします!

夏山の花畑と千畳敷カール

ここから紹介するのは、2018年7月に撮影した千畳敷カールの写真です。

この時は、仕事終わりに一人で高速バスで駒ヶ根市にアクセスし、ビジネスホテルで一泊しました。翌日の始発の路線バスで千畳敷カールに向かい、午後に下山と言うスケジュール。

重たいカメラ機材を背負い、木曽駒ヶ岳山頂、馬ノ町、濃ヶ池まで重曹したのですが、想像以上に暑く辛かった記憶があります。途中に、山歩きのおじさんと知り合い、山のお話をしながら下山したのもいい思い出です。

7II+LA-EA3+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100

登山自体は非常に辛かったですが、千畳敷カールは高山植物の花畑に包まれていました。

濃い青空と緑、チングルマを始めとした花々はとても美しかったです。CPLフィルターを使用したのですが、ちょっと追い込みが足りないですね。周辺減光強過ぎたかな。2018年は当ブログを開設したばかりで、当初の記事はお粗末ですね。

千畳敷カールで撮影した夏山の記事はこちら↓

7月中旬に長野県中央アルプスの千畳敷カールへ行きました。東京から高速バスで前泊し、早朝始発のバスで標高2600mを超える夏山、千畳敷カールへ行きました。この季節は高山植物が花を咲かせ、千畳敷カールには素晴らしい花畑が広がります。

秋の紅葉(黄葉)と千畳敷カール

ここからは、2018年10月に黄葉する千畳敷カールを撮影した写真です。

この日は職場の友人と未明3時に東京を出発し、始発の路線バスに間に合うようにアクセスしました。2018年からしばらくの間、この時同行した友人にはさまざまな撮影地へ車で連れて行って貰いました。二人でがむしゃらに旅と撮影をし続けた当初は、自分にとってのカメラ人生では特別な時間と言えました。そしてその延長が、撮影だけの為に二人で行ったハワイ島。特にマウナケアで見上げた天の川は一生の宝物です。

その友人は最近になり、結婚と出産により撮影に同行できなくなりました。2018年に毎月一緒に撮影に行っていた別の友人も結婚と出産で撮影が難しくなりましたが、やはり理想的なカメラ人生は、パートナーがカメラと言う趣味を持っている事だと感じます。老後も夫婦で三脚を並べて過ごす人生。まあ理想と現実は違いますね。

とは言え、2021年は新たに星空撮影に誘ってくれる仲間ができましたし、公共交通機関があれば一人でも撮影に行けます。今後も上手く、自分の写真撮影スタイルを作っていきたいと思います。

α7RII+SEL1635GM 28mm f8 ss1/125 iso100

将来的な目標は、モルゲンロートの黄葉する千畳敷カールを撮影する事。

この日は既に日が昇った後に千畳敷カールに到着したのですが、それでもこの景色が広がっていました。天候にも恵まれ、まさに黄金色に輝く千畳敷カールを撮影する事ができました。

α7SII+SEL55F18Z 55mm f8 ss1/200 iso100

その後は木曽駒ヶ岳山頂まで登山ました。

こちらは下山時に八丁坂から見下ろすように撮影した千畳敷カール。午後になるとガスが流れ始め、非常に幻想的な千畳敷カールを撮影する事ができました。この時期を振り返って感じる事は、撮影に対する本気度です。登山で山岳写真を撮るのに、SEL55F18ZやSEL90M28G、オールドレンズなどの単焦点レンズを持ち出しました。謎な行動と言えば謎ですが、、、。

※この日に撮影した黄葉の千畳敷カールは、2021年秋までに記事にしここにリンクします↓

長野県の中央アルプスにある絶景名所、千畳敷カール。この記事では、秋の千畳敷カールで撮影した紅葉の風景写真を紹介します。

星空広がる千畳敷カール

最後に紹介するのは、千畳敷カールの星空写真です。

2018年3月、極寒の中で一晩中撮影した千畳敷カールの星空。この日の夜、広い千畳敷カールにいたのは自分一人だけでした。星降る夜の千畳敷カールは、本当に静かで幻想的でした。

α7II+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 iso3200 iso3200

定番構図とも言える千畳敷カールと星空の写真。

当初の自分の星空撮影用レンズと言えば、右手に14mmf2.8、左手に16-35mmf2.8でした。こちらは14mmで撮影した写真ですが、星の数が凄いですよね。

カメラ機材のお話になりますが、2021年現在はシグマの14-24mmf2.8とソニーの16-35mmf2.8と言う半端な装備になっているので、シグマを使い倒したら、SEL1635GMとSEL14F18GMの二刀流にする予定であります。

α7SII+LA-EA3+SAL1635Z 35mm f2.8 ss10 iso6400

こちらはソフトフィルターを使用して宝剣岳など左側の山々を撮影しました。

石垣島や冬の富士五湖、南伊豆などさまざまな星空を撮影してきましたが、こんなに星がたくさん見られたのはハワイ島のマウナケアと千畳敷カールだけです。

次の目標としては、雪のない季節に千畳敷カールの星空を撮る事ですが、ホテル千畳敷や山小屋を抑える必要があるので、コロナ禍と言う事もあり調整中です。

千畳敷カールで撮影した星空の記事は既に書いてあり、「千畳敷カール 天の川」で検索順位一位となっています。しかし、この記事も現像含めて書き直したいですね↓

冬季の中央アルプス千畳敷カールで星景写真を撮影しました。氷点下20℃の極寒の地でしたが、カール側に広がる見事な星空と南アルプス側に昇る夏の天の川を撮影する事ができました。α7Ⅱとα7SⅡで撮影した千畳敷カールに広がる星空をご覧下さい。

まとめ

四季折々の景色が広がる千畳敷カール、いかがだったでしょうか。

一年間で三回以上通った千畳敷カール。一番撮りたかったシーンは撮り切った感がありますが、モルゲンロートや夏の星空写真など、まだまだ撮りたいシーンはあります。また、冬と秋に撮影した千畳敷カールの記事は今年中に書こうと思っています。

自分が大好きな撮影地だからこそ、よりいい景色に出会えるよう向き合いたいですね。

それよりここ、ドローンの空撮申請ってできるんでしょうか、、、

人生約30年生きてきた中でも、半分以上はカメラ人生を送ってきました。特に好きな被写体が星空や天の川な訳ですが、今回紹介した千畳敷カールは、人生で二番目の星空でした。是非、人生で一番だったハワイ島マウナケアの星空写真もご覧いただければ嬉しいです↓

ハワイ島で最高峰の山、マウナケア。この記事では、マウナケアの上で撮影した星空と天の川を絡めたポートレート写真を紹介します。

それではまた。

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