SIGMA100-400mmで撮影した部分月食の写真!@東京夜景

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画像:2021年11月13日(部分月食6日前)に撮影した月の写真

こんにちは。

今回紹介するのは、2021年11月19日に起こった天文現象=部分月食(ほぼ皆既月食)の写真になります。新しく購入した超望遠レンズ、SIGMA100-400mm DGを駆使し、自分で探した撮影地に行って撮影してきました。

この記事を見る事で、普段は風景写真・星景写真を撮っている自分が、東京都内で撮影した月食の写真を見る事ができます。その為、天体観測のような一連の月の変化=記録ではなく、自分が美しいと思った月や、撮影前後の様子を載せていきます。

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2021年11月19日は部分月食の日

今回の部分月食(ほぼ皆既月食)について

ここでは、2021年11月19日の部分月食(ほぼ皆既月食)について紹介します。

とは言え、自分は天文現象をメインにしている訳ではない為、全てを国立天文台のホームページから引用したいと思います↓

11月19日の夕方から宵にかけて、全国で部分月食が見られます。

月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。地球の影(本影)によって全て隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があります。今回は部分月食ですが、月の大部分が影の中に入り込みます。

部分月食の始まりは、16時18.4分です。ただし、北海道や東北地方北部を除く地域では、月食の始まりは月が地平線の下にあって見られず、月が欠けた状態で空に昇ってくる月出帯食(げつしゅつたいしょく)となります。今回の月食は、とくに前半で月の高度が低いので、東の空が開けた場所で観察しましょう。

月が最も欠けて見える、食の最大は18時02.9分です。皆既月食の場合には、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色とも呼ばれる)になって見えることが多いのですが、一方で、多くの部分月食では影の部分の色は暗いだけではっきりしません。ただ今回の部分月食では月の大部分が影に入りますので、食の最大の頃には影の部分が色づいて見えるかもしれません。

月はその後、空を昇りながら地球の影から出ていきます。19時47.4分には月が影から離れ、部分月食が終わります。

主な都市における予報は、次の表をご覧ください。

今回の撮影地について

2021年11月19日は満月であり、月の出がだいたい夕方の16時半前でした。また、部分月食は日没と同時に起こる為、東の空の地平線近くにカメラを向ける必要があります。

では、東京暮らしの自分はどこで撮影を行うか、直前まで相当悩んでいました。ここからは、前回の記事と同じ内容になります。また、今回の部分月食の撮影地「芝浦南ふ頭公園」と夜景写真については、前回の記事で詳細に書いてあるので是非ご覧下さい。

レインボーブリッジやお台場など、東京湾の夜景が一望できる公園「芝浦南ふ頭公園」。この記事では、芝浦南ふ頭公園で撮影した夜景写真を紹介します。

自分はこの日、偶然にも平日休み。その為、星空隊長と撮影計画を立てていたのですが、なんと隊長は仕事で北海道。また、北海道は天候が雨で撃沈したそうです。そんな中、自分は一人どこで部分月食を撮影しようか考えていました。そこで、星空グループの他メンバーに伺うと、東京スカイツリーと絡めると言う友人がいました。彼とは二度ほど撮影を一緒にし、今回便乗しようかとも考えました。しかし、個人的には地平線ギリギリの赤月を撮りたかったのと、東京スカイツリー周辺は激戦区を予想し、やはり単独で行く事にしました。

そこで、空が開けており、なおかつ天候で撃沈した際に他の写真撮影が可能な場所を探しました。日の出・日の入りマップおよびGoogleマップとしばらく睨めっこした結果、夜景撮影が充実しそうで今まで一度も行った事がなかった芝浦南ふ頭公園を見つけました。

とは言っても、公園の存在自体は、2015年にレインボーブリッジ ループ橋を撮影しに行った頃から知っており、再度このエリアを開拓するいい機会となりました。

撮影機材は「SIGMA100-400mm DG DN」


シグマ 100-400mm F5-6.3 DGDN OS Contemporary

2021年の夏に、2017年から使い続けたソニーαEマウントの大三元望遠ズームレンズ、SEL70200GMを手放しました。そして、新しく超望遠ズームレンズを購入しました。それが、SIGMA100-400mm DG DNと言う小型軽量で比較的安いながらに超優秀なレンズです。

今回が自宅外に持ち出す初めての撮影になりましたが、大きさ写り共に、本当に期待通りの活躍をしてくれました。20万円を超えるSEL100400GMを買わなくて本当に正解。

とは言え、400mmでは焦点距離が足りない部分もある為、α7IIIの高画素機を活かし、必要に応じトリミングを行いました。個人的にはα7Sシリーズの1200万画素でも必要十分な高画素な為、現状α7IIIの画素数には十分満足しています。

撮影した部分月食の写真

今回行く撮影ポイントは、知名度が低いとは言え、全く行ったことのない場所です。

そして貴重な天文現象ともなれば、もしかしたら三脚場所取り問題が発生するかもしれない。そう思い、自宅を出たのは、14時台でした。

α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f8 ss1/80 iso100

真上に大迫力に架かるレインボーブリッジ、目の前に広がる東京湾の海。

この写真の正面から月の出が始まる想定でしたが、ご覧の通り低空には雲が多くありました。

α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f8 ss1/125 iso100

振り返って西の空を見ると、ループ橋の左に夕日が沈む頃でした。

しかし、どの方角も低空には雲があり、カラッと晴れてはいませんでした。星空や天体観測をやるにはやや不安な天候ですね。また、ご覧の通り撮影地としては知名度が非常に低いらしく、自分の周りには釣り人しかいませんでした。

まあ、天体観測/月食の撮影と、風景/夜景撮影では、少し考え方が違うんでしょう。

α7III+SIGMA100-400mm DG DN 400mm f6.3 ss1/125 iso100

とは言え、自分は予定取りに月の出を待ちました。

こちらは、超望遠ズームレンズを活かしてスピードの速い船を撮影した写真です。400mmで絞り開放のf6.3ですが、ガチピンの中央カリッカリで、背景が自然にボケてくれています。

周辺減光はあえて残しましたが、絞り開放ではけっこう出ていますね。

三脚のお話

α7III+SIGMA100-400mm DG DN 105mm f5 ss1/60 iso100

こちらは、日没までにかなり時間があった為、今年に買った10万円を超える三脚、ジッツオ様です。結局トラベラル三脚を選んだのですが、パイプ径最大29mmでありながら、収納時には45cmに収まる超優れもの。実は、シルイやレオフォト、日本の三脚メーカーで、このパイプ径と高さがありながら、これだけコンパクトに収まるトラベル三脚は一つもありません。

2021年現在、GT2542Tは、トラベル三脚の中ではまさに世界最高峰の三脚です!そして、車の免許を取得できない自分は、この三脚以外に選択肢はありませんでした。

造り・使い勝手共に素晴らしく、センターポールのフックもカスタマイズした為、いつか三脚のレビュー記事も書きたいと思います。

夕景写真

α7III+SIGMA100-400mm DG DN 100mm f8 ss1/6 iso100

日没の時間を迎えました。

東の空が霞んでおり、どうせ月は出ないだろう。そんな事を思いながら西の空に目を向けると、あっと声をあげるくらい真っ赤に空が焼けていました。この夕焼け空は非常に珍しく、写真撮影以外に訪れていた方々も、みんな一斉に西の方角にスマホを向けていました。

部分月食の写真

α7III+SIGMA100-400mm DG 100mm f6.3 ss1/8 iso400

夕景写真の撮影に夢中になっており、月食の事をすっかり忘れていました。

東の空を見ると、こんなにはっきり月が見えるではありませんか。左下のビルから昇り始めた為、遅くはありません。ここからは月の撮影に切り替えます。

地平線近くな為、想定通り赤月です。また、この日は満月ですが、既に部分月食が始まっており、見た目は半月でした。

α7III+SIGMA100-400mm DG 400mm f6.3 ss1/13 iso400

左側から地球の影が迫っており、だんだん三日月のように変化していきます。

この後、月は徐々に昇っていく為、右半分は白い光を放つ月に変わっていきました。と言うのも、月の出直後の姿は空気中のチリにより赤く染まっています。そして、よく天文雑誌で見る月食中の赤い色は、完全に地球の陰に入ってできる赤色です。

つまり、この写真の露光で真っ暗に見える月の左の影の部分を、食の最大では露光を上げて明るく=赤く撮る形になります。この設定が意外と難しい。

食の最大(ほぼ皆既月食)

α7III+SIGMA100-400mm DG 400mm f6.3 ss1/4 iso3200

こちらが今回の部分月食の食の最大です。

上で話した撮影設定の通り、地球の陰の部分を明るく写す必要がある為、iso3200まで上げ、シャッタースピードを1/4まで下げました。α7IIIの高画素と高感度耐性の強さもあり、トリミングを行なっても非常に綺麗に仕上げる事ができました。

月食中、月は雲に出たり隠れたりを繰り返していました。そんな中、18時過ぎのピークの時間帯、見事に晴れてくれました。個人的に、ソニーαと新しく買ったシグマの望遠ズームレンズでこの写真(赤月)が撮れただけで、今回の撮影は大成功でした。

満月の写真

α7III+SIGMA100-400mm DG 400mm f6.3 ss1/320 iso100

食の最大を迎えた後、月はまた雲から出たり隠れたり。

その為、自分は満月に戻る20時を待たず、夜景撮影に切り替えました。この写真は、自宅のアパートに帰った後、部分月食が終わり満月に戻った月を、手持ち撮影したものです。撮影設定を見ても、満月の光量の大きさがわかりますね。

この写真もトリミングしていますが、月自体は非常に高解像で綺麗に写っています。今回の部分月食の撮影、SIGMA100-400mm DG DNが大活躍してくれました。

まとめ

ソニーα7IIIとSIGMA100-400mm DG DNで撮る部分月食、いかがでしたか。

個人的にはトリミングなしで大迫力で撮影したい気がしますが、やはりレンズ自体の大きさを考えると、この選択は間違いなかったと思っています。

2021年5月の皆既月食は撃沈しましたが、今回は綺麗な部分月食が撮れて満足です。次回は完全な皆既月食の赤月を撮りたいですね。

それではまた。

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