こんにちは。
イメージセンサーサイズの大きなデジタルカメラでの作品作りとして大切な一つに、RAW現像と言うものがありますね。時には、撮影時の設定よりもRAW現像時の編集作業の方が、完成作品の成果(結果)を出すのに大切な場面もあります。
そんなデジタル画像の後処理である画像編集作業、皆さんはどこまで行いますか?
今回は、最近身近に感じた二つの会話とニュースから、上記をテーマに記事を書いてみます。
目次
デジタル画像の編集と加工
ここでは、自分が最近身近に触れた、デジタル画像の編集(後処理)のエピソードを二つ紹介したいと思います。
RAW現像の編集例
実は最近写真サークルを立ち上げました。現在は10名程のメンバーが集まって下さり、時々LINEグループでトークを行っているのですが、その会話の中で気になるお話を聞きました。それは、自分が行った事のある撮影地での写真のRAW現像のお話です。
内容は、目黒川の桜並木の写真なのですが、同じ場所で撮影したにもかかわらず、ある方が紹介した桜がえらい明るく写っており、ライトアップに違いがあったのかと疑問を覚える程。
しかし、よくよく聞くとライトルームで編集したそうです。また、その方法が動画サイトのユーチューブで紹介されていただとか。自分も早速調べてみました。
こちらがその動画ですが、長いので下に解説します。
この動画を見た後、実際に自分が撮影した写真を同じように編集してみました。
こちらの写真。これは動画を参考に、過剰補正を避けてRAW現像したものです。この画像だけ見ると、全く不自然ではありませんよね。しかし、元画像を見てみましょう。
こちらが元画像です。えっ、実際はこんなに暗いの?と言った感じですよね。こうして見ると、RAW現像は本当に写真の印象を変えてしまう、言い方を変えるとずるい奴です。
この記事では、RAW現像方法がテーマではないので、詳しい補正方法を知りたい方は動画をご覧下さい。簡単に説明すると、段階フィルターや補正ブラシをフル活用したと言う事です。
この変化を見て自分が感じた事はいろいろあります。自分は基本的に見た目に近い絵作りを心がけており、インパクトのある絵や過剰補正した絵はあまりよくないと考えていました。
しかし、この考えは古いのかもしれません。インスタ映えやフォトジェニックなどの言葉が飛び交う現代、画像を見た瞬間の強い印象が求められている気がします。見る人にしてみれば、どのくらい編集・補正したのかはどうでもよく、とにかく心に残る絵が重要で評価されます。
そう考えると、思い切った過剰補正のRAW現像も必要なのかもしれませんね。
ただ、行き過ぎると次のような例になります。
過剰な写真加工の例
今朝ヤフーニュースを見ていると、こんな記事が出ていました↓
記事の内容を説明します。
有名なインスタグラマーの写真に写る背景の雲、これらが毎回同じ形をしており、これを見たユーザーが気持ち悪いとの意見を出し、この方の投稿への不信感を抱いていると言う内容。
しかし、投稿しているインスタグラマーの方は、雲を合成するアプリがある事をオープンにしており、フォロワーにも教えているとの事。また、曇りで空がどんよりしていたり、露出オーバーしてしまった際に、好みでお気に入りの雲を合成し、SNSにアップしているそうです。
この記事、皆さんはどう思いますか?これには色々な意見があると思います。
合成する事を隠していない訳ですし、自分の画像をどう編集するかは個人の自由です。しかし、写真撮影やカメラの世界では、その時その場所にいたからこそ見られる景色があり、その行動力や運気も作品を作る上での腕に含まれる部分があります。
そう考えると、全ての画像に同じ雲を合成する行為は、やはり過剰補正になってしまいます。
まとめ
今回は、デジタル画像の後処理について、二つのエピソードから記事を書いてみました。
やはり時代の流れはSNSであり、最近ではインスタグラムを通したフォトコンテストも増えています。また、従来のスタイルのフォトコンテストでも、画像編集が正式に許可されているものがほとんどです。
そう考えると、見た目に近い、過剰補正を避けた絵作りは時代遅れなのかもしれません。
みなさんもちょっとインスタグラムを覗いてみてください。明らかに肉眼ではこんな景色じゃないファンタジックな画像が、トップを占めているのが現実です。
ではブログ主は今後どうするか…。
その答えはまだ出ていません。この辺りも含めて、今後自分の写真スタイルを見つけて行きたいと言う文で締めたいところですが、結局は臨機応変・柔軟な絵作りが答えなんでしょうな。