写真撮影地での三脚場所取り問題!カメラマンのマナーと心得の話

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こんにちは。

今日はちょっと雑談になります。テーマは、写真撮影地や観光地における三脚場所取り問題と、カメラマンのマナーの話になります。最近の出来事にもなりますので、カメラマン全員に届いて欲しい内容です。

それでは、レッツらゴーサラマンダー!!!!!

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日本の写真撮影地やカメラマンの文化

撮影地での三脚場所取りの優先性

特に風景写真撮影において、三脚を置く立ち位置は結果に直結する為、まさに命です。

写真撮影がイベント事となれば、その限定的な要因からより多くのカメラマンが殺到し、場所取りの競争率が上がります。その結果、イベント当日より前から場所取りを行うのは珍しく無い話。そんな場所取りですが、有名な撮影地であれば、ベストポジションが明確に決まっています。そして、日本の写真撮影地では、三脚の場所取りが先着順と言う絶対的なルールがあります。つまり、いい写真を撮るには、ライバルより時間と体力と精神力を使い、はやく撮影地に到着して待機すると言う「努力」を行う必要があります。

ごくまれに三脚を置いてその場を離れると言う強者もいますが、日本という治安の良さがあってこそです。また、公共の場所での場所取りは基本的にマナー違反であり、場合によっては規制に繋がります。その為、無人での場所取りは基本的にダメです。もし離れる際は、撮影地の環境や文化に合わせて判断し、紛失や不法投棄扱いになる事を覚悟で行う必要があります。

場所取りでの三脚の置き方「スペース」の話

この三脚での場所取りなんですが、ちょっと想像してみて下さい。

三脚って、脚どうしが接触しない様に横並びにすると、けっこう場所を取りますよね?この方法では、5mのスペースで5本がいいところです。しかし、逆に寄せれば寄せる程詰める事ができますよね⁉︎ようは、脚を交差させるようにくっつければ、倍くらい並べられそうです。

自分がちゃんと撮影地に通い始めた頃は、こんな考えがあり、もっと詰めてくれたらみんな撮れるのに!!何故詰めないんだ!?など疑問を抱く事がありました。しかし、上で述べたように、実際に時間や体力を費やし、ベストポジションを確保した立場になった時、何故詰めないのかが分かりました。

写真撮影って、身体の体制や向きを変えたり、カメラ操作やシャッターボタン、レリーズケーブルを操作したり、手前で機材を調整したりと、ひと一人分のスペースじゃ足りない位からだを動かします。また、三脚を詰めると、人が不快に感じるパーソナルスペースが確保できなくなります。ましてや、知人ではなく他人がパーソナルスペースにずかずかと入ってくれば、本当に気分が悪くなります。それが自分より後から来たおやじとかなら尚更。

つまり、撮影に必要なスペースや導線、パーソナルスペースを確保するように、人気のポジションが順番に埋まっていく訳です。勿論、多少詰める様に交渉するのもありです。交渉術で人生は大きく変わりますからね。ただ、忘れてはいけないのは、先着した人間は自分以上に時間や体力を使い、努力した方です。この事をしっかり認識したうえで、腰を低くし交渉を行う事を心がけましょう。トラブルにつながらない為に。

観光客や外国人にとってその「文化」は無効

上で述べた、先着順で三脚を立てる言うカメラマンのルールや文化。

これはカメラマンに限った話であり、観光客や外国人にとっては全て無効です。彼らに取っては、「はっ?公共の場所で長時間大きな三脚を立てて場所散り(独占)とかダメでしょ。」。むしろ、こっちの方が常識的な考えです。

それでも撮影が行えているのは、彼らが優しいからです。いつも最前列を占拠するカメラマンは迷惑行為そのものであり、観光客に申し訳ない気持ちを持たないといけません。

直前でベストポジションを狙う外国人たち

ここからは、実際に先日起きたエピソードをお話しします。

まずはこちらの写真をご覧ください。

これは、19時からたった5分間のイベントを撮影する為に集まったカメラマンたち。

この日自分は、朝の8時に家を出発し、この撮影地が開館する1時間以上前から待機し、ベストポジションである一番左側に三脚を確保しました。つまり、5分間の写真撮影の為に、11時間と言う努力を行い、その対価として最も競争率の高い人気の位置を確保した訳です。

左の白線は鏡の壁であり、すぐ右隣の忍者レフ=レフ板が自分のカメラです。そして、青い矢印の方々は、同じく午前中から張り込んでいたカメラマンですが、まさに先着順に従って右並びに埋まって行きました。

しかし、ちょっと衝撃の出来事が。赤丸の二人をご覧ください。

この二人、まさにイベントが始まる直前の18時半を過ぎた頃、この場所にやって来て、間に入れてくれと交渉して来ました。彼女たちは欧米系の外国人観光客なんですが、声をかけられた瞬間、やはり日本人とやカメラマンとは文化や価値観が全く違うんだなと感じました。

勿論、入れてあげましたよ。もはやパーソナルスペースもへったくりもありませんでした。ただ、日本に来て嫌な思いをさせたくないじゃ無いですか‼︎日本の撮影地で、無愛想に追い払われたら一生嫌な思い出になっちゃうと思うんですよね。これが自分の判断であり行動です。

その時自分ははっきりこう伝えました。「場所は入れてあげます。しかし、私はこの場所で撮影する為に朝から場所取りを行いました。撮影には絶対に集中させて下さい」と。幸い隣の女性はスマホの動画撮影だった為、シャッターボタンを押した後に後ろで待機していてくれました。これも、コミュニケーションの大切さですね。

カメラマンの心得

この撮影地、普通に右方向に数十メートルガラス張りが続いています。

例えば、ロケーション的に一番左端のエリアがSランク、真ん中がAランク、対側につれてBランクCランクと名付けたとしましょう。

本当にいい写真が撮りたくて、努力するカメラマンはSランクに集まります(まる一日を写真撮影優先にする)。次に、朝はゆっくり寝て昼過ぎに場所が取れればいいや!と言うカメラマンはAやBランクに集まります(半日は写真撮影以外を優先にする)。そして、日中は他を優先してイベントの直前に場所が取れればいいや!と言うカメラマンはDランクしか残っていない訳です(イベントの時間以外は別の事を優先する)。

このように考えると、本来交渉された際に場所を譲れるカメラマンって、Dランクなどロケーションの悪い側に集まっていると思うんです。それはそうです。Sランクに集まるカメラマンと比較し、写真撮影の優先度が低い訳ですから。

しかしですよ!

観光客や外国人にとっては日本のカメラマンの文化など知らんこっちゃ無い。つまり、彼ら彼女らは、イベントの直前に到着し、問答無用にSランクのエリアに交渉して来るのです。

自分は、今頃来て交渉するならDランクでやってくれ!と正直思う部分もあります。

しかし、カメラマンの方々に言いたいのは、やはり迷惑行為を行っているのは長時間場所を占拠している我々。公的な場所やイベントは全員のもの。つまり、観光客や外国人観光客を丁寧に扱わないといけないのです。

まとめ

カメラガチ勢のあなた!

私は20歳代の頃から、後から来た観光客やカメラマンに可能な限り場所を譲る努力をして来ました。そして、30歳代前半の今も、同じ考えで写真撮影を行なっています。

撮影地でトラブルを起こしているのは、たいてい年配のおじさんばかり。

時間・体力・精神力を費やし写真撮影地の場所取りに成功した場合でも、観光客の交渉には可能な限り応じましょう。これが、写真撮影と言う文化を守る(三脚の規制)為の我々の努力であり、写真撮影を続ける為の努力でもあります。

三脚を置ける環境は、年々減り続けています。タスマニアデビル。

それではまた。

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