本気で石垣島に移住する事にした。

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信州の田舎で生まれ、自分は農業をやりながらのんびり暮らせると思っていた。

高校生の頃、先天性の視覚障害により一生涯車の免許が取得できない絶望を知った。一般のサラリーマンや農業どころか、そもそも免許が無いと地元の田舎暮らしは困難だった。

自力で稼ぐ為には手に職をつけないといけない。高校卒業と同時に実家を離れ、医療系技術職の国家資格を現役で取得しすぐに東京に就職した。

東京は良い。車なんぞなくてもなんでも手に入る。公共交通機関があればどこへでも行ける。就職先も山ほどある。給料も高い。そうだ、自分の居場所は東京なんだ。そう言い聞かせ、コツコツ働き、30歳で奨学金という名の借金を一括返済した。気がつけば、14年近くも同じ職場に勤め、東京暮らしを継続していた。

しかし、毎年実家に帰るたびに、田舎の良さや東京の狭さを感じていた。

30歳代半ばを迎え、将来のために資産運用を行い2,000万円近くの資産が貯まった頃、ふと自分の人生を振り返った。

本当にこのままでいいのか。一生こんな狭い東京で暮らすのか。

東京は若者の土地、資産が貯まったらさっさと地方へ移住し、収入は低くても地価の安い土地で生活できない物か。

自分の心に聞いた。

自分の人生で、お金と時間をかけて何回も旅している土地がある。そう、石垣島だ。沖縄本島には興味がない。宮古島にも行った事はない。そう、自分は石垣島が本当に好きなのだ。

それはカメラ活動や風景だけではない。石垣島は、コンパクトな市街地に全てが揃っている。自転車と路線バスと徒歩であれば全てが手に入る。自転車を少し走らせれば、天の川や南十字星、綺麗な海が広がっている。

この利便性が、旅行先で比較される宮古島に、自分が過去一度も行かない理由だ!

写真活動において、東京は人で溢れ見慣れた被写体には魅力が湧かない。地方カメラマンが現地在住だからこそ撮れる美しい写真を見て本当に羨ましいと思った。景勝地に毎日通える。地元民しか見られない美しい景色を発信しながら生活する。そんな暮らしを夢見ていた。

ではいつ移住する!?

最初は50歳代の予定だった。資産運用によりfireできる計算だからだ。しかし、50歳を過ぎて今の健康な身体や体力があるか?今の情熱があるか?そして何より、今の視力があるのだろうか!?

自問自答した。

人生後半、本当にこのままでいいのか。30歳代の今、いや、遅くても40歳くらいで移住するのが現実的だ。手に職はある。行けばなんとかなるかもしれない。子供もマイホームも無い。簡単な話じゃないか!

40歳で移住し、10年後に飽きたらまた東京に戻って来られるかもしれない。

そうだ、人生一度、今しかないんだ。

早速奥さんに話をした。本気で石垣島に移住したい。着いてきてくれと。

返事は一言。

嫌だ!それなら離婚だね。

@crash

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