こんにちは。
皆さんは、写真撮影を行う上で三脚二台にカメラ二台体制で運用を行うことはありますか?自分は星景写真を撮影する際、必ず三脚二台にカメラ二台以上を運用しています。
この記事では応急処置的に試して大成功した 三脚一台でカメラ二台を運用できるカメラアクセサリー のお話をしたいと思います。勿論、撮影機材に寄っては実用的に通常の撮影でも活躍できる装備になるので、是非参考にしていただければと思います。
目次
三脚場所取り問題とカメラ二台を取り付ける方法!
今回自分が購入したカメラアクセサリーの導入理由(事例)を紹介します。
星景写真の撮影のように、長時間露光を要す被写体には必ず三脚が必要になります。また、有名な撮影スポットでは、必ず三脚の場所取り問題が発生します。そして上でも書きましたが、自分が星景写真を撮影するのに、大抵は三脚二台にカメラ二台以上を運用しています。
こうなってくると、人気で有名な撮影スポットでは、二台分の三脚場所取りが必要となり、より早い時間帯に現地入りしなければなりません。しかし、とある撮影地は、最大でも三人(三脚三台)が場所取りの限界でした。
自分はどうしてもこの場所で星景写真を撮りたかったのですが、そもそも三脚三台が限界となると、撮影を同行している仲間でさえ場所取りを相談し合わなければなりません。そうなってくると、当然一人で二台も三脚を横並べにできません。ここで色々工夫すればやりようがあると突っ込まれそうですが、今回の撮影地は本当に厳しい条件だったのです。
そこで考えてのが、ロングタイプのクイックリリースプレートを用いて、一本の三脚の上にカメラを二台セットしようと言う考えです。勿論、三脚の今日どや強風、重心バランスの関係で手振れのリスクは増えますが、結果的に大成功だったので記事にしようと思いました。
下では、自分が購入したクイックリリースプレートについて紹介します。
200mmのクイックリリースプレートを購入!
INPON クイックリリースプレート アルカスイス互換 200mm
こちらが今回自分が購入したカメラアクセサリー「INPON クイックリリースプレート」の200mmになります。1600円と言う安さでカメラ二台運用が可能とはお得です。
この記事のトップに使い方の画像を載せたので、もう使用方法はお分かりだと思います。ようは、この長いクイックリリースプレートに、カメラ二台を並べて取り付ける訳です。
ちなみに、100mmや120mm、150mmのサイズも売っていますが、一番長い200mmでもギリギリだった為、これから購入される方は200mmを選ぶと良いです。
余談ですが、日本の有名三脚メーカーも類似した商品を売っていますが、5000円前後からそれ以上するものもあります。しかし、構造がシンプルなクイックリリースプレートでは大差ないと思い、こちらを選びました。また、何よりアルカスイス互換に対応しているのは自分の調べではこちらの商品のみでした。安いのに機能性が高いのは嬉しい限りです。
追記!300mmタイプもあるよ
この記事を書いてから2年以上経過した2023年。
先日も200mmタイプのクイックリリースプレートにα二台体制で花火撮影を行なって来ましたが、特に横幅の狭さでトラブルはありませんでした。
ただ、二台のカメラを別の方向に向ける際などに接触してしまう為、対応策はないかと考えていると、300mmタイプも出ていました。今現在購入するならこちらがいいかも!
レビュー
ここからは、今回購入したINPONのクイックリリースプレートを写真で紹介していきます。
外観
こちらが、実際に手元に届いたクイックリリースプレート表面の様子です。
見た目は非常にシンプルで、重量もあるため高級感があります。
こちらは裏返して撮影した後面の様子です。
カメラの三脚ネジを通すスペースは、中央寄りに横長のものがある他、外側にも両側についています。横構図で撮影する場合は、この一番外側に取り付けないと、カメラどうしが接触してしまい、アングルを動かせなかったです。←ここ重要!
手に持ってみるとこんな感じです。
側面はその構造から、アルカスイス互換である事が分かります。
使用方法
クイックリリースプレートに、カメラ二台を取り付ける方法を二パターン紹介します。
検証や比較の場合は、左側のように直接カメラを取り付けると使い勝手が良さそうです。また、タイムラプス撮影を行う際も、アングル固定の観点から安定性が高そうです。
もう一つの方法は、右側のように自由雲台を取り付ける方法です。自分は構図を変えながら撮影したかった為、このように両端に二個自由雲台を取り付けました。
重心バランスが悪くなりそうですが、意外とカメラどうしくっつくので安定感は高いです。
作例
こちらが、クイックリリースプレートにα7cとα7IIIの二台を取り付けて撮影した写真です。
どちらも14mmと16mmの超広角レンズでの撮影でしたが、SIGMA14-24mmf2.8DGにはソフトフィルターを装着して撮影していました。全く同じ構図で同じ時間にこの素晴らしい景色を記録するのに、この商品を導入したのは大正解でした。しかも安い!
爪木崎灯台で撮影した天の川の写真の記事はこちら↓
追記!花火撮影で使用したら最高だった
追記になりますが、2023年7月に花火大会でも使用しました。
200mmサイズですが、写真で見ると横幅は問題ない事が分かりますね。これは調整中にiPhoneで撮影した写真ですが、本番はバリアングル液晶モニターのα7cを左側に装着してさつ英しました。
クイックリリースプレート、やはり購入しておいて大正解でした。
まとめ
一本の三脚で二台のカメラを運用する為のカメラアクセサリー「INPONの200mmクイックリリースプレート」、いかがだったでしょうか。
実際に使用してみた感想ですが、準備がやや手間なのと、撮影中に二台のカメラを別々の位置から撮影したくなった場合は非常に面倒な状態になります。その為、今回の撮影地のように絶対に撮りたい構図が明らかな場合にのみ活躍する最高のアクセサリーだと感じました。
あとは片付けに気を使いますね。想像してみてくださいな!三脚を立てたまま、片側の自由雲台を外した瞬間、三脚全体は非常にアンバランスな重心になり、それだけで転倒のリスクが高まります。取り外す際は、一度クイックリリースプレートごと外す、もしくはカメラストラップを首にかけた状態でもう一方を外すなど、少し気を使った方が良いですね。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。