2019年7月に撮影した静岡県白糸の滝
こんにちは。
今回紹介するのは、2022年秋に撮り立ての星空写真になります。
目次
白糸の滝と星空撮影について
富士宮市の説明では、白糸の滝は天下の名瀑としてその名を轟かすと書かれています。
個人的には、太さ・長さが小さく、滝の本数が多い事が特徴的な白糸の滝は、上記の説明には似合わず正直意味不明です。天下の名瀑と言えば、新潟県妙高市の苗名滝や静岡県日光市の華厳の滝がその名に相応しいのではないでしょうか。最初から話がそれてすみません。
白糸の滝は、高さが20m、幅が150m(細い滝が白い糸のように幾つも連なる)続いているのが大きな特徴です。また、富士山の雪解け水が、新富士火山層(水を通す上部の地層)と古富士火山層(水を通さない下部の地層)の境の絶壁から湧き出しています。
基本情報
- 所在地:静岡県 富士宮市 上井出273-1(白糸の滝駐車場の位置情報)
- アクセス:JR富士宮駅より富士急静岡バスで約30分
- 富士宮市のホームページはこちら
今回の撮影について
長野出身の自分にとって、白糸の滝と言えば軽井沢にある美しい滝のイメージが強いです。
しかし、今回紹介するの滝は静岡県の富士宮市にある非常に規模の大きな瀑布であり、実は2019年になるまでその存在を知りませんでした。この記事にトップに載せた写真は、2019年の7月に職場の友人と滝巡りをした時に撮影した写真です。当時は曇りの天気でしたが、平日の旅で人がほとんど居なかった気がします。
そして来たる2022年の秋。
とある週末が土日休みだったのですが、なんと金夜と土夜の両方が関東快晴の予報。と言う事で、二晩連続で星空の撮影に行ったのですが、静岡県の白糸の滝を訪れたのは、金曜日の夜になります。参加したのはいつもの友人=星空隊長と、グループメンバーに新しく加入した同い年の女性の3人。新人さんがいたため、今回は珍しく彼女に合わせて集合場所が東京の池袋となりました。
30歳代を迎えた今。池袋・渋谷どころか新宿でさえあまり足を運ばなくなりました。20歳代前半で大学仲間と飲み会をやる時は、いつも池袋だったのが懐かしい。そして、池袋駅は新宿以上に迷宮化していてややこしい事を思い出しました。
白糸の滝で撮影した天の川の写真
ここからは、静岡県富士宮市にある白糸の滝で撮影した写真を紹介します。
最初に言っておきますが、白糸の滝は本当に暗く、一発撮りではここで星景写真を撮る意味が全くなくなります。その為、複数枚撮影のスタック処理が前提となります。
α7III+SIGMA14-14mmf2.8DG DN+LEE NO1
空:固定撮影1枚撮り/地上:10枚上の固定撮影後Photoshopでスタック平均処理
こちらが白糸の滝のメインの展望スペースから撮影した写真です。9月最終日の深夜になりますが、方角が微妙かと思いきや、白糸の滝の上にはちょうど沈む天の川が来ていました。
地上の写りはどうでしょうか。非常にざらざらしていますが、本来はiso6400で30秒間露光しても何も写らない程真っ暗です。初めて地上のみをスタック処理してみましたが、これちゃんと時間をかけて処理したら凄い使えるかもしれません。
α7III+SIGMA14-14mmf2.8DG DN+LEE NO1
空:固定撮影1枚撮り/地上:10枚上の固定撮影後Photoshopでスタック平均処理
場所を変えて同様の方法で白糸の滝を撮影しました。星空は一枚撮り、地上波10枚以上をスタック処理しています。先ほどより空が広い環境な為、天の川がはっきりと見えます。また、地上の川の様子がより綺麗に画像処理できました。
星空を撮影するSNSで有名なインスタグラマー達は、もはや一枚撮りと言う古い風習(古い考え方)は行っておらず、合成やスタック処理が大前提として発信されており、この画像処理方法がまた世界的に大流行しています。
今回初めてスタック処理で、暗所の持ち上げとノイズ除去を行いましたが、これだけ地上が綺麗に写せるなら、もはや星景写真で一発撮りはできなくなると感じました。
ちなみに、本来は赤道儀で星空も同様の処理をするのですが、個人的に複数枚のスタック処理は、星空ではなく地上にこそ使うべきだと感じました。現行のカメラは高感度画質が高い為、星はむしろ一枚撮りで十分です。
まとめ
今回は、静岡県富士宮市にある白糸の滝で撮影した星空の写真を紹介しました。
なんだかスタック処理の話がメインとなりましたが、一枚撮りではここで撮影した写真なのかの判断もできないほど地上が暗い為、本当にスタック前提の撮影地になると思います。
今回は全て同じ設定で撮影し、同じ画像を空と地上に分けて画像処理しました。次回は、地上はiso10000以上に上げてとにかく明るく複数枚撮影し、地上を綺麗に表現できる画像処理用の写真と、星空を表現する写真の両方を意識して撮影したいと思いました。
それではまた。