こんにちは。
比較的最近である2019年の秋、六白八日でフランスのパリへ海外旅行に行って来ました。この記事では、様々な観光名所で写真撮影を行った自分が、パリの治安についてお伝えします。
目次
実体験を交えてパリの治安を紹介!
まず最初に、この記事で得られる情報をお伝えします。
インターネットで「パリ 治安」と調べると様々な記事が出てきます。しかし、内容はヨーロッパに限らずどこでも言える内容(具体的にはスリ・置き引きに気をつけろ)ばかりです。しかし、どう言ったシチュエーションでこんな目にあった、などの情報がありません。それは恐らく、サイトのライターさんが経験していないからです。
今回自分は、パリ市内の観光名所を訪れ、夜はパリの夜景を三脚を使って写真撮影しました。また、旅行中に、例の「シテ島殺傷事件」が発生しました。特にこのシテ島殺傷事件の起きたシテ島へは前日に訪れており、旅行スケジュールを誤っていたら地下鉄が動かなくなるなどトラブルも発生していた事例です。
今回は、そんな自分の旅行中の実体験を交えてお伝えできればと思います。
それでは早速行きましょう(*゚▽゚*)!←その顔やめろ。
ルーヴルとオペラ地区の治安
ルーヴル美術館 前
フランスのパリ旅行と言えば美術館巡り。そこで外せないのがオペラ地区にあるルーヴル美術館です。モナリザをはじめとした超有名な絵画が展示されていますが、ルーヴル美術館の建物自体が美しく、特にルーヴル美術館のピラミッドと夜景は写真撮影スポットとなっています。
自分は午前と午後、そして夕方から夜景までルーヴル美術館のピラミッドを撮影しました。
本題の治安に関してですが、三脚を使用した写真撮影や記念撮影において、特に人に絡まれることはなく撮影を終える事ができました。真っ暗になっても、自撮り棒を振り回すアジア系観光客の集団やカップルが多く、このエリアは心配なさそうです。
ひとつだけ注意点を。美術館の営業時間にチケットを転売する黒人さんが多いです。具体的には、美術館の入場前、入口辺りではどうしても立ち止まってしまう事が多いです。その時、背の高い黒人さんが、何やら紙を差し出しながら話しかけてきます。自分はノーマークであり、差し出された紙を受け取ってしまいました。すぐにチケットの転売だと気づき突き返したので、お金を請求される事はありませんでしたが、日本人女性とかだと強気で迫られるかもしれません。ご注意ください。
パレ・ガルニエ(ガルニエ宮)前
ルーヴル美術館はパリを東西に流れるセーヌ川の北側にあります。そこから北北西へ真っ直ぐ伸びるオペラ大通りは主要な観光エリアと言えます。スーパーやカフェ、洋服や革靴など、さまざまなお店が並び、自分たちは何度も足を運びました。もう一度書きます。オペラ大通りは正直シャンゼリゼ通りよりも買い物がしやすく、絶対行った方がいいです。
そんなオペラ大通りの北北西に進むと、見事な建造物パレ・ガルニエ(ガルニエ宮)が現れます。通称オペラ座と呼ばれる場所ですね。今回の旅では内部見学だけでなく、ガルニエ宮の外観を、朝・夜景ともに撮影しました。
本題の治安についてですが、この周辺は非常に危ないです。アジア人を見つけると話しかけてくる女性を度々見かけました。そして実体験。上の写真はサブ三脚+ローアングルで撮影したガルニエ宮の夜景ですが、この撮影中に、移民系?の女性に絡まれ続けました。自分はアジア人で比較的小柄と言うかキャシャな体格です。背中にはカメラバッグ、手にはフルサイズ一眼カメラを持っています。自分はその女性の話す言葉が理解できなかったので、無視しながら撮影を続けました。すると、写真の正面に立ち、レンズに向かって手を振り始め、最後には自分が持っているカメラや手(前腕)を掴んできました。ここまで来るとさすがに危ないと思い、全力で手を振り払い睨みつけました。すると手を振りながら逃げていったのですが、オペラ地区のガルニエ宮周辺は観光客が集まる場所なので、本当に気をつけたほうがよさそうです。
恐らく、盗めるタイミングがあったらなんでも盗まれますよ。
モンマントルの治安
サクレクール寺院
サクレクール聖堂と言う白いドーム状の屋根が有名な教会は、パリの主要な観光名所です。このサクレクール聖堂が建っているのがモンマルトルの丘。実はここ、スケジュールの関係から昼間しか行きませんでした。本音では未明に行ってスナップ写真を撮りたいエリアです。
本題の治安ですが、警戒レベルが高い高いとネットで騒がれている場所です。しかし、では何に警戒する必要があるのか、何をされたのかが書いていません。
そこで、今回の自分の実体験と治安についてです。写真はサクレクール聖堂なんですが、この教会の正面が観光客が集まる広場になっており、とても賑やかです。よくよく見ると、ミサンガ売りの黒人さんがウロウロしており、欧米系の方が絡まれていました。しかし、自分はそんな事はお構いなしに、カメラバッグを地面に広げてレンズ交換を始めました。後ろにいた嫁さん言わく、ミサンガ売りの黒人さんが自分に近づいてきましたが、何故か話しかけずに去っていったそうです。
イタリアのローマでも感じましたが、こう言う著名やミサンガで高いお金を請求してくる方々は、目が合うと強く絡まれます。逆に無視をしているとこちらが相手にされません。優しい日本人がリアクションをするから餌にされるのです。自分は基本的に、目的を持って足早に行動し、周りは眼中にない動きをしているので、全く絡まれなかったのです。
ただ、モンマントルは絶対に盗難に会うエリアです。隙を見せないように。
余談ですが、サクレクール聖堂の北側には行かない方がいいと聞いたことがあります。しかし、職場の後輩で女の子同士の観光では足を運んだらしく、マーケットがあって面白かったと話していました。実際はどうか、本当の情報収集は難しいですね。
裏路地(コタン小路)
サクレクール聖堂はモンマルトルでは観光客が多く集まる場所です。ここを後にした後、イタリアンのお店で昼食を取ったのですが、事前に行きたかった裏路地をグーグルマップで検索しました。すると、徒歩数分だと分かったので、カメラを片手にスナップしに行きました。
モンマルトルは画家で有名な町ですが、こちらの写真はユトリロさんと言う画家が描いた「コタン小路」です。見た感じ、人気がなくて怖いのですが、普通に女性が一人で歩く姿もありました。言うまでもなく、夜は避けた方がいいですね。
エッフェル塔の治安
次に紹介するのは、フランスのパリを代表するエッフェル塔のあるエリアです。初めてパリを訪れて、エッフェル塔を見ない方はまずいないですよね。
自分は写真撮影が目的なので、エッフェル塔には登りませんでした。そんな中、エッフェル塔の北西エリアの広場からセーヌ川を渡り、エッフェル塔の足元にかけて歩きながら夜景撮影を行いました。
自分が訪れた時期はイベントが開かれており、エッフェル塔のライトアップが特別バージョンになっていました。東京タワーを撮影しに行った時もそうですが、自分はスタンダードなライトアップが好みなので、この光景は残念でなりませんでした。
治安についてですが、エッフェル塔の撮影スポットはいくつかあります。詳細は撮影スポットの記事を書いた時に紹介したいのですが、観光を含めてメインは北西側にあるトロカデロ広場(最寄りの地下鉄も同名)になります。地下鉄を出ればすぐにエッフェル塔が現れ、近場にはレストランもあります。エッフェル塔にかけては常に広場が続いており、非常に多くの観光客が集まります。明らかに声をかけられそうな場所ですが、実は自分が三脚で夜景撮影を行う間、一度も絡まれる事はありませんでした。
SNSを見ていても、このエリアでの記念写真の投稿は多いので、普通に行動していれば危ない目には会わないのではと思います。
モンパルナスの治安
モンパルナスタワー
モンパルナスと言えば、パリの市街地から、セーヌ川を渡り南側にあるエリアになります。そこで主要な観光名所になるのが、パリ最大の夜景スポット「モンパルナスタワー」です。ただ、絶対に夜景が見たいと言う明確な目的がない限り、普通は訪れない場所でもあります。
最寄りの駅名もモンパルナスと言う名前ですが、地下鉄以外の鉄道も複合しており、駅自体が迷宮と言われています。また、パンパルナスタワーへは駅直結でなく、ちょっとだけ屋外を歩きます。とは言っても目の前。写真はモンパルナスの駅前から撮影したモンパルナスタワーですが、これなら迷うことはありませんね。このエリアは観光客が溜まる事はなく、どちらかというと現地の方の通勤や買い物客が多い印象でした。
治安に関してですが、夜景を撮影した夜の20時過ぎに外を歩きましたが、真っ直ぐ駅に向かう分には何の問題もありませんでした。モンパルナスタワーで撮影した夜景はこちら↓
シテ島の治安
パリのシテ島と言えば、マレ地区にあるセーヌ川に浮かぶ小さなエリアです。火災したノートルダム大聖堂やサントシャペルもあり、パリ観光では外せない観光スポットの一つです。
治安に関してですが、夜も一通りがよく、治安はいいと言われています。また、お洒落なカフェも多くあるので、観光しても面白いエリアです。自分はシテ島だけでなく、セーヌ川周辺も散策しました。路上のお店も多く、歩いているだけでパリの雰囲気が感じられるエリアでした。昼間の観光では、治安で心配する事はなかったです。
ただ、まだ記憶に新しい警察署の殺傷事件。これが自分が訪れた日時のちょうど翌日に起きました。これにより、地下鉄 メトロ4が運休状態になったらしく、旅行スケジュールに救われた出来事でした。複数人が亡くなる事件でしたが、事件自体が計画性のある警察署内部の出来事だった事は唯一の救いでした。これが、路上の無差別殺人だったらと想像すると、シテ島を歩いた事自体が恐怖に感じてしまいます。
また、事件の直後、旅行会社から個別メールが届き、安保確認を求められました。これにはちょっと救われました。いずれにせよ、人身事故に会わない場合でも、交通機関が止まる場合があるので、ネット環境はしっかり持っておきたいです。
シャンゼリゼ大通りの治安
ブランドショップや高級な飲食店が立ち並ぶシャンゼリゼ大通り。パリでショッピングを目的に旅行する方は、まず外せないエリアとなります。
自分たちはシャンゼリゼ大通りへは早朝に訪れました。通り自体が非常に広く、通り自体が仕事を行う現地人や買い物目的の方ばかりです。治安はとてもいいと感じました。
それよりも、ルイヴィトン本店の入場規制を行っていた入口が印象的でした(*゚▽゚*)。
凱旋門
パリでエッフェル塔と並ぶ観光名所と言えば凱旋門です。凱旋門はシャンゼリゼ大通りの西側に位置しており、自分たちは登らずにさっと写真撮影を行いました。こちらも夜景を撮りたかったのですが、スケジュール的に難しく断念。
治安に関して。写真は有名なグルグル交差点ですが、道が交わる外側には、凱旋門を撮影する団体ツアー客が非常に多くいました。しかし、モンマルトルやエッフェル塔、ルーヴル美術館に比べ、道端で客引きや商売を行っている人はいませんでした。また、地下鉄の通る凱旋門の地下通路も歩いたのですが、昼間に行く分は安全だと感じました。
ただ、ひとつだけ注意点。シャンゼリゼ大通りから西にある凱旋門までは非常に治安のいいエリアでした。しかし、自分たちは何故か、凱旋門からひと駅西側にある地下鉄乗り場まで散歩してしまいました。当初はすぐに着くだろうと言う感覚でしたが、突然人気がなくなり、写真のような景色が続いていました。昼間だったので良かったですが、やはり観光エリアや人気のないエリアを歩くのは避けたいものです。
パリの地下鉄の治安
パリ観光の移動手段として、やはり地下鉄がメインになってきます。ローマと同様に、移民者によるスリに注意していましたが、幸いに何も被害にあいませんでした。ただ、話しかけてくる女性や、警備員に追いかけられながら走り回る少年を見かけました。
地下鉄の注意点は、スリはもちろんですが、出口での切符の検問の方が怖いかもしれません。
パリのエコノミークラスホテル
旅費を安くするため、ツアー会社指定のエコノミークラスホテルのツアーを選ぶ事は多いと思います。大事になってくるのが、ホテルのランクだけでなくそのリッチ。今回自分たちが宿泊する事になったエコノミークラスホテル「カンパニール パリ エスト ポルト ドゥ バニョレ」と、地下鉄(メトロ M3)ガリエニ(Gallieni)については、こちらの記事で詳しく紹介してあります。ぜひご覧くださいね。
まとめ
フランス旅行、パリの治安のお話、いかがだったでしょうか。
今回の旅行では、地下鉄での移動をメインとして、昼間の観光から三脚を使った夜景撮影までさまざまなスタイルでパリ市内を歩き回りました。
結論から言うと、最低限の注意を行っていれば、スリには会いません。物を置いて目を離せば、日本でも置き引きの被害に会います。それよりは、悪質な商売やお金目的で話しかけてくる人々に捕まらないように注意する必要がると感じました。
正直な話、平和ボケした我々日本人で海外旅行の経験が全くなく、さらに治安について無知で現地に行った場合、今回の事例のように話しかけてくる人に捕まってしまうと思います。
これからフランスのパリに旅行に行く方の参考になれば幸いです。