この記事の画像引用は:ソニー公式ホームページより
こんにちは。
今回の記事は、2021年3月23日にソニーが発表した製品情報のお話になります。
今年の春、なんとソニーが3本の動画撮影向けで小型軽量な単焦点レンズを発表しました。それが、SEL24F28G、SEL40F25G、SEL50F25Gです。
このレンズ名を見て、またソニーがフルサイズミラーレス一眼の世界に、更に新しい風を吹き込むな!と誰もが思った事でしょう。
目次
ソニーが動画用で小型軽量な単焦点レンズを3本発表
自分がこの情報を知ったのは、2021年3月23日の勤務後の事でした。SNSのインスタグラムを開くと、かっこよくて小型な単焦点レンズに、「G」のロゴが入った画像が投稿されていました。自分は、これはどうせ誰かが偽造して作った画像だろ!程度に流していました。
帰宅後、いつものようにyoutubeを開き、ソニーの公式youtubeチャンネルで情報が出ていないか確認してみると、特に何も新しい情報は発信されていませんでした。
しかし、しばらく時間が経った18時半ごろに再度開くと、インスタグラムで見た例の単焦点レンズが発売されると言う情報が出ているではありませんか!
ソニー公式youtube動画
ソニーの公式youtubeチャンネルから、こちらの2本の動画に今回新しく発売される3本の「G」シリーズレンズが紹介されています。
小型軽量で質感とデザイン、そして機能性にも拘って作られたのは勿論ですが、この動画を見る事で、今回のレンズ群の売りはなんと言っても「3本の統一化によるジンバルワーク(動画撮影)」を強く意識して作られた事が読み取れます。そしてこの動画撮影及びジンバルワークを強く意識した事は、公式ホームページでも書かれています。
新しい3本の「G」シリーズ単焦点レンズ
ここでは、2021年3月23日に発表されたソニーのレンズ情報をまとめてみます。
ソニーは、αのEマウントでフルサイズ一眼専用の単焦点レンズを3本発表しました。
その名称は、FE 50mm F2.5 G(SEL50F25G)、FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)、FE 24mm F2.8 G(SEL24F28G)であり、4月23日に発売されます。
いずれも「高い解像度と美しいぼけ味を、小型・軽量・高質感に凝縮した」というソニーお得意の謳い文句が特徴になっています。
そして嬉しいのが、外装とフードにアルミニウム金属が使われており、「道具としての質感が高く、所有欲を満たしてくれる」と説明されているそうです。
機能性では、最新の光学&メカニカル設計により、手軽に持ち運びしやすく、何より3本とも統一された小型・軽量デザインを採用している事がアピールされています。また、絞りリングのクリックON/OFFスイッチや、カスタム可能なフォーカスホールドボタンがあります。
SEL24F28G
広い画角で被写体を捉えて、遠近感を強調した風景・建築物の撮影や、背景を広く入れたポートレートや日常のスナップなど、幅広い被写体の静止画および動画撮影に適した焦点距離24mmの単焦点レンズ。
主な仕様は、焦点距離が24mm、レンズ構成が7群8枚、開放絞りがF2.8、最小絞りがF22、絞り羽根が7枚円形絞り、最短撮影距離が0.24m(AF時)/0.18m(MF時)、最大撮影倍率が0.13倍(AF時)/0.19倍(MF時)、フィルター径が49mm。
本体サイズは68 (最大径)×45(長さ)mm、重量は約162g。
市場想定価格は79,000円前後。
3本発売される単焦点レンズですが、何故この記事のタイトルをあえてSEL24F28Gにしたのか。それは、自分が3本の中で一番興味を持ったレンズだからです。
2020年には動画撮影・動画編集、そしてジンバルを二台購入して映像制作を楽しみました。その際、小型軽量なα7cに、より小型軽量な単焦点レンズが欲しいと感じ色々調べた時期がありました。その結果、歩き撮りにはサムヤン24mmf2.8が一番最適と言う結論に至りました。また、タムロンからも24mmf2.8と言う単焦点レンズが発売されていますが、サムヤンのそれより大きく重たくなっています。
この時、ソニー純正で24mmクラスで小型軽量なレンズが出ていたら、おそらく自分は購入していた事でしょう。しかし、今はジンバル二つを売り払って動画撮影に冷めたので、今回発売された3本のレンズは、今の所購入予定はありません。そもそも70,000円以上とか高い!
この価格が出せれば、もう少し頑張ればSEL20F18Gとかシグマ製の優秀な明るいレンズに手が届きますからね。何より暗いですし、実売価格が4万円程になれば適正価格でしょう。
SEL40F25G
日常のスナップ、自然な遠近感のポートレート、風景、テーブルフォトなど、被写体を際立たせながら背景も描写するような、静止画および動画撮影に適した焦点距離40mmの単焦点レンズ。
主な仕様は、焦点距離が40mm、レンズ構成が9群9枚、開放絞りがF2.5、最小絞りがF22、絞り羽根が7枚円形絞り、最短撮影距離が0.28m(AF時)/0.25m(MF時)、最大撮影倍率が0.2倍(AF時)/0.23倍(MF時)、フィルター径が49mm。
本体サイズは68 (最大径)×45(長さ)mm、重量は約173g。
市場想定価格は79,000円前後。
SEL35F28ZやSEL35F18F、SEL50F18F、SEL55F18Zなどの優秀なレンズに加え、シグマから既にこの路線の単焦点レンズが発売されているので、もはや不要でしょう。
SEL50F25G
日常生活でのポートレートやスナップ撮影、動画など、標準画角ならではの幅広い被写体やシーンに適した、焦点距離50mmの単焦点レンズ。
主な仕様は、焦点距離が50mm、レンズ構成が9群9枚、開放絞りがF2.5、最小絞りがF22、絞り羽根が7枚円形絞り、最短撮影距離が0.35m(AF時)/0.31m(MF時)、最大撮影倍率が0.18倍(AF時)/0.21倍(MF時)、フィルター径が49mm。
本体サイズは68 (最大径)×45(長さ)mm、重量は約174g。市場想定価格は79,000円前後。SEL35F28ZやSEL35F18F、SEL50F18F、SEL55F18Zなどの優秀なレンズに加え、シグマから既にこの路線の単焦点レンズが発売されているので、もはや不要でしょう。
まとめ
今回は、ソニーから新しく発売される3本の単焦点レンズを紹介しました。
皆さんはこれらのレンズをどう捉えますか?
これまで、ソニーのEマウント用フルサイズ専用設計で小型軽量の暗い単焦点レンズシリーズは、他社製でしか発売されていませんでした。最初に出したのはサムヤンで、18mmf2.8や24mmf2.8は珍しく定評がついています。そして最近になり、タムロンとシグマが続々とf2.8クラスの単焦点レンズシリーズを出して来ました。
そんな中、突然ソニー純正でさらに「G」の称号を持つ小型軽量単焦点レンズですよ!自分は正直に、ソニーはこの路線はしばらく出さないと思っており、とても驚きました。
しかし、個人的には全く魅力を感じません。
まず、最新設計とは言え開放f値が大きいのですから、小型軽量に作れるのは当然です。それにGレンズの称号を付け、馬鹿高い価格設定にするのはどうかと思います。
皆さんはSEL35F28Zと言うレンズを覚えていますか?開封f値が大きく質感もそこまで高くないにも関わらず、ツァイスの称号が付けられた為えらい馬鹿高い価格となり、当時レンズの少なさから他の選択肢がない状況でした。勿論、自分もこのレンズを購入した一人です。当時、このレンズは高い・暗い・寄れないの三拍子が揃ったレンズで、Zの名前を外して安くして欲しいと批評でした(解像度や色のり、逆光耐性は確かに良かったですが)。
その後、スペックは上なのに無印なSEL35F18Fが出たもんですから、これらの価格とスペックの差別化がめちゃくちゃでした。
個人的には、今回出すシリーズは全て無印にして3万円程で売り、明るいf1.8シリーズに「G」シリーズの称号を付けて10万円クラスで売って欲しかったですね。f2.8では本当に暗い場所での動画撮影では、f1.8以下に叶わないですし、やはり安価なシリーズで売るのが吉です。
とは言え、統一化された3本のGレンズに惹かれる方は多いでしょう。特に、これからジンバルで動画撮影をされる方で、3本揃える方はかなりいるでしょうね。
最後に、個人的にこの路線でSEL35F2Gが出てくれたら、好きな画角なので即買いです!SEL35F28Gは要りませんよ!SEL35F28Zが既にあるんですから!!!
それではまた。