林道開通後に米子大瀑布を撮影して来た!@長野で絶景の滝名所

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こんにちは。

2023年6月20日の火曜日に、長野県須坂市にある米子大瀑布を撮影して来ました。

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米子大瀑布とは?

米子大瀑布は、長野県須坂市にある日本の滝100選に入る美しい滝です。

林道を登り山奥に足を運ぶと、米子川源流・四阿山の北麓の懸崖から不動滝(ふどうだき:落差89m)と権現滝(ごんげんだき:落差82m)の2本の滝が流れ落ちます。この2本の滝の総称を「米子大瀑布」といいます。

1本1本の滝が美しいのは勿論ですが、迫力ある2本の滝を、沢の対岸から一望できるのが米子大瀑布最大の特徴であり、こんな美しい風景は日本で他には無いのではないでしょうか。

余談ですが、この対岸から見上げた米子大瀑布の映像は、大河ドラマ「真田丸」のオープニングムービーにも使われました。その映像には、米子大瀑布の崖の上にお城が合成され大きな話題を呼びました。自分は小学生の頃から何度も足を運んだ事があったので騙されませんでしたが、地元以外の人間は崖の上に本当にお城があると勘違いた人もいたとか。

自分が米子大瀑布に最後に登ったのは、2010年9月。確か大学3年生の長い長い夏休み(2ヶ月なんて社会人では考えられない贅沢な休暇)。母親と二人でてくてく登り、買ったばかりのデジタル一眼レフ D90で撮影を楽しんだ記憶があります。

その後2019年9月の台風19号で被災し、林道は一時閉鎖状態となりました。

※2023年5月23日の火曜日にアクセス道路が開通しました。

基本情報

  • 所在地:〒382-0023 長野県 須坂市 米子 米子山
  • アクセス:須坂市の中心市街地から車で約40分。須坂長野東ICから約50分。
  • ※米子大瀑布に続く駐車場手約12kmは非常に道幅の狭い林道が続きます。林道の途中には重量規制のある橋があるため、中型車以上(ジャンボタクシーは可)、マイクロバス・観光バスは乗り入れが困難。積雪により冬季閉鎖
  • 滝までのアクセス:駐車場から往復約2時間の山道・最低限の靴や装備必須・熊出る!
  • 駐車場:十分な数あり
  • トイレ:米子大瀑布駐車場に非常に綺麗なトイレあり
  • 参考サイトは須坂市ホームページへ。

米子大瀑布で撮影した写真

米子大瀑布の登山道入口

一周2時間の遊歩道が整備された、米子大瀑布の登山道入口になります。

左手には無料で借りられるトレッキングポールが置かれています。今まで、杖代わりに木の枝が用意されているトレッキングスポットは見て来ましたが、これは豪華ですね。持ち帰ってしまう方がいないか不安です。

米子大瀑布に続く美しい林道です。

6月の梅雨の晴れ間。新緑の季節に歩く長野の山は本当に気持ち良いです。

不動橋

米子大瀑布の登山コースでは、何度も沢を渡ります。

一本目は奥万橋、二本目が不動橋と呼ばれる吊り橋です。こちらは二人以上で渡ってはいけない。単独で渡るようにと案内板が立てられています。

不動滝ビュースポット①

急斜面を含む登山道を進む事30分、不動滝の下流に辿り着きました。

このビュースポットは13年前に訪れた時は無かった気がします。今回はH&Yの角形フィルターシステムと、2010年頃(大学時代)に買って実家用に置いておいた古い重たいSLIKの三脚を持って来ていたので、長時間露光をしてみました。

ちなみに、角形フィルターホルダーは面倒なので装着せず、全て手持ちでかざしています。

マグネティックシステムは100×150mmのハーフNDと100×100mmのNDフィルターが磁気でくっつく為、一枚としてかざせるのが大きなメリットでした。

これは使い勝手抜群です。

米子不動尊奥之院

不動滝ビュースポット②に向かう直前にある米子不動尊奥之院

不動滝ビュースポット②

こちら、不動滝ビュースポット②と書きましたが、直下のメインスポットです。

崖を見上げると、落差89mの不動滝が流れ落ち、その姿は圧巻です。この場所で写真撮影を行う場合、超広角レンズが必須であり、iPhoneの広角レンズがベストでした。

今回はSEL1635GM(16-35mmf2.8)を持って来ていたので、縦構図の16mmで撮影。

SIGMA14-24mmf2.8 DG DNも所有していますが、角形フィルターを多用する為、ソニー純正の超広角ズームレンズを持参しました。

横構図で寄って撮影してみましたが、これもなかなかいいですね。

権現滝ビュースポット

不動滝を後にし、山の斜面を縫うようにして権現滝を目指します。

こちらが落差82mを誇る権現滝ですが、残念ながら木々の間から見る形になります。

もう少し開けたビュースポットがあればいいのですが、2010年以前に来た時もこんな感じで視界が悪く、新しい展望台を作ればいいのにと思った記憶があります。

権現橋

不動滝と権現滝を後にし、最も美しいビュースポット「米子鉱山跡地」を目指します。

一旦谷を渡るルートになる為、沢にかけられた二本の橋を渡ります。写真は権現橋。

最も美しいビュースポット「米子鉱山跡地」

沢を渡り、山道を抜けると視界が一気に開けます。

ここが米子大瀑布を一望できる最も美しいビュースポット「米子鉱山跡地」です。

中学生時代は秋に訪れた場所ですが、当時はススキが風にゆれ黄金色の斜面が広がっており、まるで天国ではないかと錯覚を起こす程美しい景色だった記憶があります。

米子大瀑布を訪れた際は、滝で折り返さずに米子鉱山跡地まで足を運ぶべきです。

米子大瀑布ビュースポット(全貌)

遂に不動滝と権現滝を一望できるビュースポットに辿り着きました。

小学生時代、中学生時代、そして前回訪れたのは13年前の大学生時代。何度も足を運んでいる米子大瀑布ですが、この景色は脳裏に焼き付いており、再訪できた事にとても感動しました。被災後の復旧に携わった全ての方に感謝致します。

そして、観光客や登山者ができる恩返し。それは須坂市のコンビニ・飲食店・観光地等に足を運び、お金を落とす事です。自分はこの日、コンビニで行動食を買い、帰路では個人経営の食堂で昼食を取りました。弾丸で帰るなどもってのほかです。

ここからは、米子鉱山跡地でじっくり写真撮影を楽しみます。

マーガレットと不動滝

広い斜面には、マーガレットやレンゲツツジが咲き誇っています。

秋のススキの季節も綺麗ですが、初夏も美しいですね。米子大瀑布は本当に天国の様です。

マーガレットと権現滝

こちらは権現滝とマーガレットにクローズアップして撮影した写真。

実家の三脚はアルカスイス互換の雲台ではない為、縦構図が非常に不安定になります。角形フィルターをかざして長時間露光も行ったのですが、全てブレてボツになりました。

実家用にもう一本三脚買おうかな。

レンゲツツジと米子大瀑布

もう終わりがけでしたが、なんとかレンゲツツジとのコラボも撮影できました。

ヤマツツジとの違いは、葉っぱが尖っている事。

新緑には美しいアクセントになります。

ドローンで空撮した米子大瀑布

Dji Mavic 3 classicで空撮した米子大瀑布をご覧ください。

※須坂市役所等に空撮の問い合わせを行った上で実施しています。

米子大瀑布の登山vlogも是非ご覧ください。

まとめ

以上が、2023年5月23日に林道が開通し、翌月に撮影しに行った米子大瀑布の様子です。

13年ぶりに足を運びましたが、やはり最高でしたね。崖から降り注ぐ滝は石垣島の西表島にあるピナイサーラの滝に良く似ていますが、米子大瀑布の様な夫婦滝は非常に珍しいです。

自分史上、日本で最も美しい滝と言えるでしょう。

遊歩道(登山コース)に関してですが、30歳を超えて一周2時間のコースを、三脚を担ぎ動画や写真撮影を行いながら登りましたが、かなり余裕でした。

ただ、想像以上に傾斜や泥濘みがあり、ちゃんとしたトレッキングシューズが必要です。また、足腰が丈夫でないと厳しいかもしれません。60歳代の父親は足が丈夫で自分と同じ速度で登れましたが、母親はかなり辛かったそうです(実は先月末に両親二人で登っていた。父親は自分に付き添い2度目)。

また、自分達は平日の朝の9寺には入山しましたが、到着時は車3台程度でした。昼頃下山した際は駐車場にかなりの台数車が停まっており、これから登山に行く方が多かったです。まだ開通翌月のため、今年いっぱいは来客が多いと予想しますが、場所が場所なだけに、来年以降はまた静かな名所になるのではと予想しています。

後悔しないように、やりたい事は若いうちに!

最後にちょっと悲しいお話をしておきましょう。

自分達が下山し米子大瀑布駐車場に到着すると、地図を眺めている3人組がいました。一人は50くらいの女性で、もう二人は年配の夫婦でした(恐らく親子)。

挨拶をすると、林道開通=米子大瀑布直下まで車で行けると勘違いし、この日足を運んだそうです。年配の女性はかなり腰が曲がっており、足が悪いから登れるか不安と話していました。

自分は散策マップを見ながら、コース状況を説明しました。不動滝まではゆっくり歩けばなんとか行けるかもしれない。ただ、普通の脚でも30分はかかり傾斜もあります。また、メインのビュースポット「米子鉱山跡地」に行きたい場合、一周2時間のコース。更に反対回り(時計回り)で目指しても岐路のジグザグコースが最も辛い。

丁寧にありがとうございます!とお礼を言われその場を後にしましたが、その後どうされたかは分かりません。自家用車でも山道を市内から1時間弱かかる場所なので、引き返すのは非常に辛い選択だと思います。

今回この方々を目にし、やはり行きたい場所ややりたい事は若いうちに後悔が無い様やっておくべきだと感じました。

以下に、マップやトイレ、駐車場の様子を載せます。

それではまた。

米子大瀑布散策マップ

新設された非常に綺麗なトイレ

米子大瀑布駐車場:上=登山口方面/下=林道方面

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