こんにちは。
今回紹介するのは、北アルプスの燕岳テント泊登山で撮影した奇岩の写真になります。
目次
燕岳の奇岩について
標高2,763mの高さを誇る燕岳は、北アルプスの表銀座コースの入口として知られています。そして、燕山荘から燕岳山頂のコースも稜線続きであり、30分程でアタックできます。
そんな燕岳山頂付近の岩は、花崗岩と言う岩で出来ているそうです。これが実に特徴的な景色を作り出しています。調べると、花崗岩は温度差による風化が激しいため、燕岳山頂付近には白く丸みを帯びながらも、空につき出す独特の形をした岩が沢山見られます。
奇岩の中でも一番有名な岩が イルカ岩 であり、その他にも めがね岩 や ゴリラ岩、ライオン岩 があるそうです。
ちなみに、自分はライオン岩には出会うことができませんでしたが、イルカ岩 や ゴリラ岩、めがね岩 はたっぷりと撮影する事ができました。
それでは早速行きましょう。
燕岳で撮影した奇岩の写真
ここからは、実際に撮影した奇岩たちを紹介します。
ゴリラ岩
まずはゴリラ岩の写真を紹介します。
α7SⅡ+SEL1635GM 20mm f4 ss1/3200 iso100
いきなり撮影設定の話になりますが、また風景写真でありながらf4で撮影してしまいました直前に花の写真を撮影していたのが原因ですが、木曽駒ケ岳の時もやらかしました。反省…。
こちらはゴリラ岩を反対側から撮影したものなので、言われないとゴリラに見えません。ただ、燕岳と夏の入道雲を絡められたのでお気に入りの一枚です。8月初旬で昼頃はガスっていたのですが、午後にこんな晴れ間が広がる事もあります。期待は常に持って望みましょう。
一泊二日で撮影し続けた燕岳の写真の記事はこちら↓
α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f8 ss1/5 iso100
天候に限らず、日没の頃はあっと驚く景色に出会えるものです。夕日は見られなかったものの、この日は真っ赤な夕焼け空が広がりました。これこそ夕焼け眺めるゴリラ岩です。
本当に真っ赤に燃えていますが、こちらの写真はホワイトバランスオートで撮影しています。
α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f2.8 ss20 iso6400
こちらは深夜1時過ぎに撮影したゴリラ岩と天の川を絡めた写真です。
本当はもっと早い時間帯に撮影した方が天の川が位置的に良かったのですが、後回しにした結果です。ただ、中央やや右下に槍ヶ岳が姿を見せてくれました。
イルカ岩
次に、燕岳の奇岩としては一番有名なイルカ岩の写真を紹介します。
α7SⅡ+SEL1635GM 35mm f8 ss1/80 iso100
こちらが、レンズ一本で燕岳山頂へアタックした時の行きで撮影した一枚です。
空一面が曇っており、イルカ岩がシルエットとして強調されたのでイルカの印象が強いです。
α7SⅡ+SEL1635GM 35mm f8 ss1/200 iso100
こちらは燕岳山頂から下山する際に撮影した写真。ガスが流れて一枚目とは違った印象です。
α7SⅡ+SEL1635GM 24mm f8 ss1/200 iso100
こちらは広角24mmで撮影したイルカ岩です。手前にはコマクサの群生も見られます。
本来はこの構図で槍ヶ岳が入るのですが、残念ながらガスに包まれています。
α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f2.8 ss20 iso6400
こちらが深夜0時過ぎに撮影したイルカ岩と天の川を絡めた写真です。
この時は槍ヶ岳が見えていたのですが、精神的に追い込めず切り上げてしまいました。
めがね岩
最後に紹介するのは、燕岳山頂に一番近い位置にあるめがね岩です。
α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f8 ss1/250 iso100
めがね岩は行きではほとんどの登山者が気がつきません。このように、燕岳山頂から下山する際にようやく目に付きます。そして、ここが写真で見るより意外に急で危ないです。
α7SⅡ+SEL1635GM 16mm f8 ss1/320 iso100
めがね岩の手前まで下って撮影した一枚。焦点距離を加味するとその迫力が伝わるはずです。
α7SⅡ+SEL1635GM 20mm f2.8 ss20 iso6400
そして最高にお気に入りの一枚、めがね岩と天の川と槍ヶ岳を収めた一枚です。
これはイルカ岩を求めて燕岳の稜線を深夜一人歩き、間違って山頂付近まで来てしまい運良く撮影できた一枚です。
燕岳で撮影した天の川と星景写真の記事はこちらでたっぷり紹介してあります↓
まとめ
北アルプスの燕岳で撮影した奇岩の写真、いかがだったでしょうか。
時間帯や見る角度によって変わる奇岩の表情。何度足を運んでも見ごたえがあります。
稜線を何度か歩いていると、やはりイルカ岩が圧倒的に人気がありますね。
次回に燕岳に登る際は、梅雨前に登山を行い、槍ヶ岳としっかり絡めたり、もっと早い時間帯の天の川と絡めてみたいですね。また、ライオン岩を見つけるのも課題です。
撮影の注意点について
燕岳にあるイルカ岩やめがね岩などの奇岩は、登山道の途中にあります。
コマクサなどの高山植物にも言える事ですが、しゃがんでの撮影や、三脚を立てての撮影は他の登山者の邪魔になるだけでなく、さまざまな事故に繋がる可能性があります。とは言っても、実際はインスた映えを狙った撮影者が非常に多く、普通にみんなが立ち止まって和気あいあいと撮影しているのが現実でした。
三脚を使う場合は人がはけてから、その他は臨機応変に対応するのが吉ですね。奇岩がある場所自体は危険ルートではないので、普通に撮影を行う分には事故のリスクはないと思います。
撮影ポイントについて
レンズの焦点距離は、圧倒的に超広角レンズが有利です。自分の作例でも、16mm~35mmで撮影しており、24-105mmのレンズは使用しませんでした。
構図は個人の好みによりますが、やはり晴れていれば燕岳や槍ヶ岳と絡めたいものです。
ゴリラ岩の場所について
ゴリラ岩の場所と撮影は一番簡単です。
燕山荘入口を出て左、表銀座コース側に進み山荘裏手を見るとすぐに見えます。
イルカ岩の場所について
燕岳にあるイルカ岩の場所を紹介します。燕山荘前から撮影した燕岳の写真をご覧下さい。
イルカ岩の場所は、燕山荘から燕岳山頂に続く30分ほどの稜線コースの途中にあります。
詳細な場所としては、燕山荘に比較的近く山頂に対して1/3の距離と言ったところでしょうか。また、上りにおいては登山コースの左側、下山においては登山コースの右側に現れます。
ポイントはイルカ岩の燕岳頂上側斜面に広がるコマクサの群生ですね。そうそう、めがね岩にも言える事ですが、イルカ岩は下山の時の方が見つけやすいです。
自分は夜中は通り過ぎました(*゚▽゚*)。
めがね岩の場所について
めがね岩は、燕山荘に対しては遠く、燕岳山頂側に近い位置にあります。燕山荘から稜線を歩き、山頂1/3程まで近づくと、砂浜のような稜線ヶ所があります。そこを超えるとひときわ大きな岩が密集している場所があり、振り返るとめがね岩が現れます。
ちなみに、この白い砂浜のような稜線から燕山荘方向を見た写真がこちらです↓
昼間の写真と夜の写真を二枚載せました。
星景写真の方には燕山荘の明かりと槍ヶ岳が写っているのが分かります。
ご参考に。