こんにちは。
今回紹介するのは、茨木県の大洗町にある初日の出スポット「神磯の鳥居」です。
神磯の鳥居に昇る日の出は、恐らく関東初日の出スポットとしては最も知名度の高い場所になります。
目次
神磯の鳥居で日の出を撮影
神磯の鳥居について
大洗磯前神社(本来は内陸にあるこちらがメイン)へは2017年から2020年にかけて四回ほど訪れており、星空(天の川)の撮影がメインですが、毎回日の出も撮影していました。
写真撮影の視点で神磯の鳥居の魅力を語ると、やはりそのロケーションにあります。つまりは、海の中の岩の上に鳥居があり、海中鳥居となっています。波が荒れるその鳥居の向こうに日の出や満月、天の川が昇るのですから、それは知名度が上がりますよね。
大洗磯前神社のホームページを見ても、荒れた海の背景に月や日の出が昇る事から、その景色に魅了されて、昔の方が岩の上に鳥居を立てたと言う内容が読み取れます(神が降りるとか書かれていますが・・・)。
ただ、神磯の鳥居の魅力はロケーションだけではなく、周辺環境も大きいです。近くには大洗の水族館があり、自分は2017年は旅行を兼ねて撮影に来ました。また、大洗磯前神社の周囲には旅館や民宿も多く、宿泊しながら撮影を楽しむ事ができます。
そして何より、神磯の鳥居の目の前が、撮影して下さいと言わんばかりの足場と堤防が整備されており、海岸が苦手な方やや写真撮影が初心者の方も安心して景色を楽しむ事ができます。
やはり、環境整備してくれている地元の方には本当に感謝しないといけません。
基本情報
住所:〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町
アクセス:公共交通機関の場合、JR水戸駅からバスで大洗磯町神社前へ
車の場合、北関東道水戸大洗ICよりR51経由、大洗方面へ20分
神磯の鳥居で撮影した写真
まずは旅の様子を時系列で紹介していきましょう。と言う事で・・・。
神磯の鳥居と天の川
2020年に訪れたのは2月の新月の平日。やはり関東最大級の星空スポット・日の出スポットと言うだけあって、外国人の方も多くいました。ちなみに、一枚目が外人さんの迷惑行為です↓
PENTAXの一眼レフを使用していた外人さん、何故か星空や天の川をAFで撮影しており、ピントを合わせるタイミングで毎回ヘッドライトを豪快に照らしていました。
長秒露光を行う周囲の方々は大迷惑していましたが、誰も注意する勇気はなく、彼らのヘッドライトが切れたら一斉にシャッターを切っていました(笑)。
そしてこちらが神磯の鳥居に昇る天の川です。光害が多い場所ですが、やはりロケーションは最高レベルですね。
神磯の鳥居で撮影した天の川の記事はこちら↓
ブルーアワーの頃
ブルーアワーの写真のみ、遡る2018年の写真で紹介したいと思います。
こちらは2018年に一人でアクセスした時の写真になります。まだマウントアダプターを噛ませて、Aマウント用のレンズ、SAL1635Zを使っていました。懐かしいですね。
横たわる天の川の向こう、東の空がオレンジ色に焼けて来ているのが分かります。
同年2018年の2月にSAL2470zで撮影した一枚。ブルーアワーのまだ周囲が暗い時刻であり、レンズフィルターなしでも長秒露光が可能でした。沖の船の光がなければ幻想的ですね。
神磯の鳥居と日の出
話は戻り、再び2020年の2月に撮影した写真になります。
α7SII+SEL55F18Z 55mm f 11 ss1/50 iso100
こちらはブルーアワーから日の出前の時刻に撮影した一枚。2020年の春先は単焦点レンズで撮影する事に拘っており、標準レンズで撮影しました。荒々しい波が映えますね。
α7SII+SEL55F18Z 55mm f 11 ss1/200 iso100
運よく、狙っていた鳥居のど真ん中に太陽が昇って来ました。雲が少しありますが綺麗!
気嵐(朝霧)沸く
α7SII+SEL55F18Z 55mm f 11 ss1/250 iso100
1日で一番気温が下がる日の出の時刻。2月と言う事もあり、太陽が昇ると同時に海上には気嵐=朝霧が沸き始めました。この現象はそんなに珍しくはありません。
α7SII+SEL55F18Z 55mm f 11 ss1/500 iso100
気嵐は太陽が昇るにつれて非常に目立って来ました。勝手なイメージでは日の出前後の方が多く沸くイメージですが、日の出時刻からしばらく経過した後の方が沸くようです。
まとめ
関東最大級の初日の出スポット、茨城県の大洗町にある神磯の鳥居、いかがでしたか。
何度も通っていますが、やはり撮影環境が整っている事、荒々しい波と岩の上に立つ海中鳥居が珍しい景色である事、そして何より、鳥居の向こうに太陽や天の川が昇ると非常に幻想的な景色にな離、素晴らしい撮影地だなと再認識しました。
現時点で、神磯の鳥居では天の川や日の出は撮影できた為、次は満月を狙いたいですね。
大洗磯前神社 参拝と地元観光
神磯の鳥居だけ撮影して帰るのは、流石に人としていけないので、帰る前にしっかり大洗磯前神社に参拝して帰りました。
そして、地元の漁港市場などで海鮮丼を食べ、観光を楽しみました。
撮影者やカメラマンへのお願い
お願いと言うよりは自分からの提案です。撮影地の素晴らしい環境は、地元の観光協会や土地の管理者の苦労があって成り立っています。特に神磯の鳥居に行くと、それを強く感じます。
この素晴らしい環境を提供してくださっている地元の方にお礼の心があるのなら、我々カメラマンは夜中に自家用車で弾丸でアクセスし即帰宅するのではなく、しっかり公共交通機関でアクセスし、地元の宿などに宿泊してお金を落として撮影を行うのが礼儀だと思うのです。神磯の鳥居の場合も、撮影後は大洗磯前神社本堂をしっかり参拝しないといけません。
カメラマンは観光客と違って、長時間三脚を立てて場所を占領し、一般的に見れば邪魔な存在です。それにも関わらず、車中泊や弾丸でアクセスする方が非常に多いです。普通に考えれば、長時間場所を占領するカメラマンは、観光客以上に環境を提供してくれている現地にお金を落としていくのが礼儀なのです。
自分は半分以上は公共交通機関(夜間はJR水戸駅から深夜タクシー)でアクセスし、現地の観光名所を巡り、大洗町の旅館に宿泊して星空(天の川)や日の出を撮影させて貰いました。時には天の川が昇る時刻まで、地元の漫画喫茶で時間を潰す事もありました。コロナウイルスが流行っている現代だからこそ、この行為は撮影地を守る意味でもとても大事な事です。
とある灯台では、車中泊で前夜から三脚で場所取りをしている方がいましたが、普通に考えたら倫理的に許せない行為ですよね。自分も、誰が見ても不快に感じないように、胸を張って趣味を満喫できるように行動したいと思います。