こんにちは。
2022年3月上旬の新月の頃、星空グループメンバーの三人で田貫湖に行って来ました。この記事では、田貫湖で撮影した富士山と天の川の写真を紹介します。
目次
田貫湖で富士山と天の川を撮影
田貫湖からは、真東に富士山が臨める為、春先の低い天の川と写真を撮る事ができます。
田貫湖とは?
皆さんは、田貫湖と言う湖をご存知でしょうか。
田貫湖は、静岡県の富士宮市と言う場所にあります。また、富士山の真西(西山麓)にり、朝霧高原の一角に位置しています。山梨県に富士五湖と言う湖が存在し、田貫湖がこれらに含まれると勘違いされやすいですが、全く別の湖です。
驚いたのが、田貫湖はなんと人造湖らしいです。断層活動で隆起した古富士泥流の窪地を、人工的に拡大させて形成させたとか。実際に行ってみると、湖は広く景観が美しく、とても人造湖には見えませんでした。
大きさは、湖の周囲が約3.3km、水深が約8mほどあるそうです。
基本情報
- 所在地:418-0107 静岡県 富士宮市 佐折634-1
- アクセス:JR富士宮駅より路線バスで約45分
今回の撮影について
2022年3月上旬の新月期、たまたま快晴エリアが富士山から西側でした。
今回同行したのは、星空隊長とグループ内の女の子の三人。土曜日の新月期と言う条件で出撃する事になりました。田貫湖に行く事自体は人生で初めてだったのですが、行く前から撮影したい写真のイメージは、なんとなく固まっていました。
方角的には、夏の天の川よりも冬のオリオンが昇り始めた頃の方が絵になるのですが、それでもどんな絵が撮れるのかわくわくしながら向かいました。
田貫湖で撮影した星空の写真
桟橋で星空ポートレート写真
α7III+SIGMA 14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss15 iso3200
こちらは、田貫湖にかかるお目当ての桟橋で撮影した写真です。
田貫湖に到着したのが深夜0時頃でした。3月上旬は、天の川が昇ってくるのがまだ遅い為、こんな感じで三人で遊び回っていました。勿論ですが、到着時は自分達以外のカメラマンは皆無な為こんな遊びができました。土曜日の新月期な為、この後の天の川がピークの時間帯は他のカメラマンが数人いました。
昇り始めた天の川
α7c+SEL1635GM 16mm f2.8 ss15 iso2500
こちらが、田貫湖の桟橋と斜めに天の川が立ち昇った時間帯の写真です。
左奥には美しい富士山が見え、桟橋の正面右には金星も昇り始めています。ロケーションはとても美しいのですが、右奥を中心とした光害が想像以上に強く、撮影設定(露光時間やiso感度)を見ても空の明るさが伺えます。
ブルーアワーに消える天の川
α7III+SIGMA 14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss15 iso 1250
この日は贅沢な二台体制で、別構図でインターバル撮影を行なっていました。
α7cは桟橋の正面、α7IIIは桟橋が右手前から伸びるように配置しておきました。こちらは、撮影終盤のブルーアワーに天の川が消える頃の一枚をチョイス。右上には消えゆく天の川、正面には明るい金星、富士山の裾野に沿って、空がオレンジ色に染まる様子がわかります。
とても美しい景色ではありますが、それにしても光害が凄いですね。
最高の一枚「リフレクション」を撮る!
α7III+SIGMA 14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss15 iso3200
撮影当日はなかなか風がやまない夜でした。
メインの天の川が昇る頃は撮れなかったのですが、田貫湖に到着した頃の水面は非常に穏やかであり、淡い星々を綺麗にリフレクションさせていました。この写真を見ると、真冬の星座がリフレクションしたら、本当に息を呑む素晴らしい景色になる事が想像できますね。
是非冬の星座「オリオン」が昇る頃に訪れたいです。今のうちに隊長に提案ですな!
まとめ
静岡県にある星空スポット「田貫湖」で撮影した天の川、いかがだったでしょうか。
この日は桟橋をメインに撮影しましたが、湖畔をもう少し南に歩くと富士山のシルエットが対称的に写せるようになります。まだまだ構図に開拓の余地がある田貫湖、また訪れたい星空撮影地となりました。
あとは、真東を向いているので日の出も撮影したいですね。実は、3月上旬は気温が0度ほどだったと記憶していますが、撮影現場が凄く寒く感じました。防寒具は電熱ベストとホッカイロを含めてフル装備で臨んだのですが、本当にじっとしていられませんでした。今振り返ると、日の出は撮影はしたかったのですが、あまりの寒さに体力的に限界だったんだと思います。
こちらは、撮影当日あまりに寒く、周囲を歩き回っていた際に見つけたあずまやです。
当日に同行した女の子にモデルをやってもらいました。繰り返しになりますが、本当にじっとしていられないくらい辛く(過去を振り返ると氷点下20度の千畳敷カールよりも辛く感じたかも)、なぜあんなに寒かったのか疑問でした。
今になって振り返ると、恐らく星景写真の構図が決まっており、カメラに触らない待機時間が長かった事にあると思います。写真のように、いろいろ動き回って構図探しで遊ぶと解決する問題ですが、次回の冬以降、もう少し防寒対策をレベルアップしたいですね。
それではまた。