こんにちは。
2019年の天体観測ショーと言う記事をよく目にしますね。
1月4日の未明には、観測が難しいと言われるしぶんぎ座流星群が関東でよく見えたそうです。
そこから日が浅い1月6日はなんと太陽が欠ける 部分日食 が観測出来る日。
太陽なら撮影地を求めて移動する必要もありません。
さくっと家のベランダから撮影してみる事にしました。
目次
東京で1月6日の部分日食を撮る
太陽を撮影するので、場所を選びません。東京の自宅の中から撮影しました。
日時は1月6日の朝。徹夜で富士五湖の写真撮影から帰宅した直後ですね。
取り合えず 部分日食の観測できる時間 を把握する必要があります。
部分月食開始が8時43分頃。
部分月食が最大となるのが10時6分。
部分月食が終わるのが11時30分過ぎ。
ふむふむ。次は 天候 を見てみましょう。9時前に空を見ると晴れ時々曇り、いや、雲がやや多く曇り時々晴れといった感じでしょうか。
思ったより雲が多かった事もあり、ここでガッツリ撮影する気はなく、撮れたらいいな程度の気持ちでした。そのため、10時過ぎまで待つことに。すると雲が減っていました。
さあ次は 撮影機材 です。超望遠レンズがない為、高解像度のα7RⅡにSEL70200GMを装着。
以前はα77Ⅱ+SAL70400G2を持っていたのですが、現在所有の機材ではこれが限界。
試しに一枚撮ってみると、f22 の ss8000 でも、光の強い太陽は真っ白に飛んでしまいました。そうです。別に太陽を撮る準備をしていた訳でもなく、試しで行っていたので失敗。
以前使っていたAマウントの大三元、全てレンズ口径77mmだったのでND400を持っています。SEL70200GMもフィルター径77mm、使えるじゃありませんか。
そこでND400を装着すると、おっEVFでも見えるではありませんか、太陽の外輪が。
SEL70200GMで撮影した部分日食の写真
時刻は10時6分を過ぎました。カメラを太陽に向け、雲が履けた瞬間を狙います。
1月6日の天候は晴れ後曇りでした。つまり、太陽が最大に欠けた頃から急激に空が曇りだしました。ギリギリ撮影でき、運が良かったという感じです。
例として、下に二枚の部分日食を載せます。二枚目は太陽が完全に隠れている状態です。撮影情報のシャッタースピードに着目してもらうと、天候と光量の違いが分かりますよ。
快晴時の部分日食
α7RⅡ+SEL70200GM 200mm f11 ss1/8000 iso100 ND400使用
雲天時の部分日食
α7RⅡ+SEL70200GM 200mm f11 ss1/1600 iso100 ND400使用
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は部分日食だった日が偶然休日だったと言う事で、手元にあった機材で家の中から手持ちで撮影してみました。こんなふうに、時間も手間もかけずに楽しめる写真撮影もいいですね。
そして手軽にと言うかガッツリ撮影ではありませんでしたが、部分日食と言うものを見たのは初めてだったので、とても貴重な写真を撮ることができました。
撮影を行っていて驚いたのは太陽の光量です。普段は太陽を撮影するなんて夕日と朝日くらいのため、日中の光の強さは未知数でした。今回の撮影で知ったのは、少しくらい薄曇りでも、太陽の外輪をしっかり捉えられるのです。
2019年の部分日食
2019年は珍しく、年に二回部分日食が見られるそうです。次回は確か12月下旬、しまも夕方の日没前に見られるそう。条件が合えば面白い景色が撮れそうです。
休み希望をこの一瞬のために出すのはアレですが、日没前なら早出希望を出せば撮れそう。その頃にはSEL100400もしくは他社製の150-600mmを手にしていたいですね。それか×2倍テレコンあたりかな。みなさんも試してみてくださいね。
撮影の注意点
本来観測で肉眼で太陽を見る事は厳禁なので、専用のメガネをお使いください。
ただ、ミラーレス一眼であれば、EVFのおかげで部分日食を見る事ができます。