ビクセンのポータブル赤道儀!ポラリエで撮影した星と天の川の写真!

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こんにちは。

今回は、人生で初めてポータブル赤道儀で星空を追尾撮影してみたと言うお話になります。

赤道儀を使用する事で、固定撮影では撮る事のできない星空写真が撮影可能になります。

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ビクセンのポータブル赤道儀「ポラリエ」


Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT)

今回の星空(天の川)の追尾撮影で使用した赤道儀は、ビクセンが出しているポータブル赤道儀「ポラリエ」と言う製品です。ポータブル赤道儀と言えば、スカイメモかポラリエと言う程の王道商品になります。

Vixen ポータブル赤道儀「ポラリエ」の製品情報は公式ホームページから。

赤道儀と使用方法について

三脚にカメラを固定して星空を長秒露光して撮影する場合、地球の自転の影響で星が僅かに流れてしまいます。赤道儀は、地球の自転の動きに合わせて星を追尾してくれる電動雲台であり、長秒露光でも星を点像として写す事が可能となります。

しかし、撮影の設定には曲軸合わせと言うやや難しい作業が必要であり、北極星に赤道儀の運動軸を合せる必要があります。この辺りは、やや経験が必要になってきます。

また、極軸合わせを助ける微動雲台と言う製品がありますが(スカイメモtと同時購入しましたが、運搬が困難な為手放しました)、今回は望遠レンズを使う訳ではなかった為、自宅にあった自由雲台で簡易的に行いました。

今回の星空撮影と赤道儀使用の経緯

2015年頃から星景写真の撮影を始めた自分ですが、いろいろな撮影地に行くにつれ、もっと綺麗な星空の写真を撮りたいと思うようになりました。そして、より綺麗な星空写真を撮るために、誰もがぶち当たる壁が、赤道儀の導入です。

実は自分は、以前にケンコーのスカイメモtと言うポータブル赤道儀を購入しました。スカイメモtの紹介や、購入報告の記事は是非こちらをご覧ください↓

ポータブル赤道儀「スカイメモt」を購入しましたので報告します!

しかし、とある事情により、一度も撮影現地で使用できずに手放しました。

その理由は、物理ボタンがなく、スマートフォンアプリがないと動作しない点です。小型軽量で極軸望遠鏡も付属するスカイメモtは非常に理想的なポータブル赤道儀だったのですが、初めて持ち出した撮影地において、アプリと上手く連動せずに全く動かないと言う事例が発生しました。もちろん、事前に自宅内で動作確認を済ませた後の出来事でした。

この出来事により、開発者が何故スカイメモtに物理ボタンを付けなかったのか疑問に思いました。軸を回転させるだけのたった一つのボタンの有無により、このようなトラブルが発生する。この致命的な問題に耐えられず、自分は一度も使用せず手放すに至りました。

この出来事と同時に、友人がビクセンのポラリエを購入していました。ポラリエを使用する様子を見せてもらうと、ダイヤルを回すだけの簡単な作業で動作していました。いちいちスマートフォンと連動させないといけないスカイメモtに比べて非常にシンプルです。そんな出来事から、必要があればポラリエか、ポラリエUでも購入しようと考えていました。

それからしばらく時間が経った頃。ポラリエを購入した友人が、今後星空の写真はしばらく撮らないだろうと言う事で、貸してもらう事ができました。

と言う事で、月に一度の単独外出で、星空撮影地に行ってきました。カメラ機材(フルサイズ一眼カメラ二台+コンデジ)に三脚三台、防寒具に加え、ドローン、そしてポータブル赤道儀のポラリエ。ポータブルとはいえ、ポラリエはずっしり重たいです。

これらの機材を手持ちで持ち運ぶのは本当に大変であり、結局キャリーバッグを持ち出す羽目になりました、、、笑。

撮影した星空写真の作例

ここからは、今回撮影した星空(天の川)の写真を紹介していきます。

固定撮影した天の川

まずは広角レンズと、従来の撮影方法(赤道儀なし)で撮影した星空の写真を紹介します。

α7III+SEL1635GM 24mm f2.8 ss20 iso4000 LEE No2

α7III+SEL1635GM 20mm f2.8 ss15 iso3200 LEE No2

こちらの2枚の写真が、通常の三脚で長秒露光に設定し、固定撮影した天の川を紹介します。

これでも十分に綺麗ですが、やはり天の川の濃い部分にフォーカスを当てて、もっと望遠の焦点距離で撮影したいものです。そこで、ポラリエの上に小型軽量なフルサイズミラーレスであるα7cと、標準単焦点レンズのSEL55F18Zを乗せて追尾撮影に挑戦しました。

赤道儀 ポラリエで追尾撮影した天の川

ここでは、ポータブル赤道儀 ポラリエで追尾撮影した天の川の写真を2枚紹介します。

α7cとSEL55F18Zを使用し、ソフトフィルターありとなしで撮影してみました。

α7c+SEL55F18Z 55mm f1.8 ss25 iso1000 ポラリエ追尾撮影

こちらが上記の撮影設定で天の川を撮影した写真です。

55mmと言う焦点距離でありながら、25秒と言う長時間露光で星が全くぶれていません。また、iso1000に下げられる為、ノイズの発生も抑えられています。

追尾撮影しているので当然ですが、初めてこの写真をみた時はとても感動しました。それはそのはず。α7SIIを使用していた頃は、iso8000〜12800に上げ、ss5-10秒ほどで同じ構図の天の川を撮影していたのですから、その時と比較すると当然です。

α7c+SEL55F18Z 55mm f1.8 ss25 iso1000 LEE No2 ポラリエ追尾撮影

次に、ソフトフィルターLEE No2を使用して追尾撮影してみました。

普段、夏の天の川にソフトフィルターをかける事はあまり多くないのですが、ここまで大きく切り取るとなると、使ってみたくなるものです。これは冬のオリオン座でも試してみたい!

また、85mmf1.8やf1.4、135mmf1.8などの更に望遠領域の単焦点レンズが欲しくなります。とは言え、自前のSEL70200GMがあるのですから、重心バランスを整えてあるレンズ機材で試すべきですね。もしくはSAL135F28(T4.5)+レリーズ撮ってみるとか?

ソフトフィルターの紹介や写真で比較してみた記事はこちら↓

星空撮影、特に星景写真で使えるソフトフィルターを作例を載せながら紹介します。

まとめ

ポータブル赤道儀「ポラリエ」を使用して撮影した天の川の写真、いかがだったでしたか。

今回、自分は初めて赤道儀で星空を追尾撮影してみました。標準の焦点距離において、長時間露光しても星がぶれずに点像として写っている事にとても感動しました。また、超広角で撮る星景写真では、絶対に見る事のできない天の川の表情を捉える事ができました。

今後、更に望遠領域で挑戦したり、別の空に向けて撮影してみたいと感じました。また、新星景写真に向けた画像加算合成などができるよう、ここで紹介した意外にも複数枚試し撮りをしたので、作例が作れたら記事にしようと思います。

スカイメモtとポラリエを比較して

スカイメモとポラリエの両方を所有した経験にちょっと触れます。

製品情報としては今更感が否めませんが、今回ポラリエを使用してみて、やはりシンプルが一番だなと感じました。アプリを立ち上げ、Wi-Fiを起動し、赤道儀と接続し、スマートフォンで操作するスカイメモtは、あまりに不便で面倒な赤道儀でした。

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台 ポラリエ U

もしこれからポータブル赤道儀を購入検討する場合は、操作性が同じで後継機であるポラリエUを購入したいとも考えました。しかし、使用頻度を考えるとやはりポラリエが一番でしょうね。と言う事で、ポラリエが一番理想的なポータブル赤道儀と言う事を認識できました。

ポータブル赤道儀の運搬について

徒歩の手持ちと運搬について。

実際に、立方体に近いスカイメモtと両方所有してみて、カメラバッグへの収まりは平たいポラリエの方が良好だと感じました。と言うのは、自分は二気室のカメラバッグを使用しています。下のカメラ収納スペースは、他のカメラ機材で埋まってしまいます。そこで、ポラリエなら平たい為、上段のスペースにうまく収まってくれるのです。

私のカメラバッグの紹介や中身の紹介、収納例の記事、いつになったら書くのやら、、、。

それではまた。

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