こんにちは。
今回紹介するのは、神奈川県の三浦半島東側にある離島 猿島 の写真になります。
フェリーで行ける猿島は無人島であり、D300Sを片手に写真撮影を行ってきました。
注目して欲しいポイントは、10年前のaps-cセンサーカメラ、しかも高倍率ズームレンズで撮影したと言う事。普段はソニーのフルサイズ一眼カメラとGMレンズと言う最高画質で撮影していますが、果たしてPCモニター上でその違いがわかるのか、その辺も含めてご覧くさい。
目次
猿島 について
この日はサークルメンバー四人で栃木県の日光市に写真撮影に行く予定でした。しかし、天気予報での栃木県内は雨模様。と言う事で、一旦撮影会は中止になりました。
そんな中、いつも車を出してくれる友人から 猿島 に行きましょうと言う案が出ました。自分は猿島がどこにあり、島には何があるのか全く分からずにOKしました。
撮影機材を相談すると望遠レンズは要らないとの事。えっ!? 猿を撮影するのに70-200mmf2.8を持っていかないのか。と疑問に思ったら、島に猿は一匹もいないとか(笑)。
まずは、猿島の公式ホームページを載せておきます。
個人的な意見ですが、こう言うホームページは非常に見づらいです。観光路線に特化しており、なぜか漫画・アニメのワンピースに無理やり結びつけており、猿島が何なのかがひと目で分かりません。無駄にフェード効果もかけてあり、情報収集を得るには不適切なサイトです。
猿島が一体何なのか、バラバラに書かれていた内容をまとめてみました↓。
猿島は東京湾に浮かぶ唯一の無人島で、湾内最大の自然島でもあります。猿島にはかつて砲台が置かれ、東京湾を守る要の役割をしていました(要塞の島)。当時は一般人の立ち入りが禁止されていたため、貴重な自然や歴史遺産が残されたことにより、2015年に「国史跡」に指定されました。ビーチから5分程歩けば要塞エリアであり、兵舎・砲台・長いトンネルがあります。中でも フランス積み という方式で積み上げられたレンガの建造物は、日本に数カ所しか現存しない貴重なものなのです。
ふむふむ、これでようやく猿島が何なのかが分かりましたね。
それでは早速行きましょう。
猿島で撮影した写真
ここからは、D300Sで撮影した猿島の写真を紹介していきます。
猿島 現る!
D300S+18-200VR 24mm f8 ss1/500 iso200
フェリーに乗った時間は朝の9時半発。この時間は曇空でありどんよりしていました。左下に見えるのが猿島であり、陸からでも大きく見えます。島の形は全く違いますが、軍艦島を思わせるシーンですね。
要塞エリア
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1/25 iso200
島に到着すると、ビーチの周りには観光地らしい飲食テラスやアニメキャラのマネキンがあります。トイレを済ませ、少し島の奥に行くと、このような要塞らしい景色が広がってきます。
愛のトンネル(往路)
D300S+18-200VR 32mm f8 ss1/5 iso200
さらに進むとトンネルが見えてきました。物凄い重厚な雰囲気であり、廃墟マニアには堪らない場所なのではと思います。そうそう。通常こういう被写体はモノクロ表現に振りたくなる環境ですが、ここはあえてカラーで仕上げていきます。
こちらのトンネルは、愛のトンネル と言われているそうです。誰かと手を繋いで歩くとか…。
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1/25 iso200
トンネル内部をローアングルの長秒露光で撮影。こう言う時はサブ三脚が役に立ちますな。
展望台広場の白い建物
D300S+18-200VR 24mm f8 ss1/160 iso200
トンネルエリアを過ぎて右に進み階段を上ると、展望台エリアがあります。ここは猿島のほぼ中央にあたる場所。階段を上り切ると、白い雰囲気のある建物がありました。これもモノクロで表現したい。白い建物はショッカーの基地として撮映に使われたそうです。
D300S+18-200VR 18mm f9 ss1/20 iso200
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1/20 iso200
建物内部の様子です。周囲を監視できるようになっていますが、木々で囲まれています。
オイモノ鼻広場
D300S+18-200VR 44mm f8 ss1/400 iso200
トンネルエリアを抜け、正面の階段を下ると海が一望できる展望エリアがあります。この広場はオイモノ鼻広場と言われており、横浜ベイエリアや千葉県の房総半島までが一望できます。ここでは休憩する人や記念撮影を行う人で賑わっていました。
愛のトンネル(復路)
D300S+18-200VR 70mm f8 ss1/13 iso200
階段を上った展望エリアから戻る事ができるのですが、行きで通った要塞・トンネルエリアをもう少し撮影したい為、再び来た道を引換しました。と言うのも、行きではツアー客とかち合ってしまったので…。
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1.6 iso200
お気に入りの構図。ちょうど人物が写っているので、トンネルの大きさが分かりますね。
フランス式のレンガ積み
D300S+18-200VR 24mm f3.8 ss1/20 iso200
日本に数ヶ所しか残されていないと言われるフランス式のレンガ積み。フランス旅行帰りと言うこともあり、親近感が湧きます。一段の列に、レンガの長手と小口を交互に積むのがフランス式のレンガ積みだそうです。幕末から明治初期にかけてフランス式のレンガ造りが使用されていましたが、明治20年代以降からイギリス式のレンガ積み(長手の段と小口の段を一段おきに積む方式)が主流になったとか。
その為、フランス式で造られた猿島要塞は今では非常に貴重なものなのです。
D300S+18-200VR 20mm f3.5 ss1/40 iso800
この写真だけ撮影設定を間違えましたな…。iso800の作例です。これ、トイレだそうです。
ビーチエリア
D300S+18-200VR 150mm f8 ss1/1000 iso200
フェリーが到着する、無人島 猿島入口にあるテラス・ビーチエリアに戻ってきました。ここでは高倍率ズームレンズを活かした望遠領域が役に立ちます。夏は無人島のビーチでバーベキューや海水浴が行えるそうです。
D300S+18-200VR 135mm f8 ss1/500 iso200
フェリーの到着する桟橋を撮影。薄曇りで日差しがあり、ハイキーな印象ですね。
猿島 去る!
D300S+18-200VR 34mm f8 ss1/500 iso200
猿島に到着した9時45分から、ガッツリ写真撮影を行い、12時45分のフェリーで帰りました。
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1/500 iso200
フェリーに乗ると一番後部座席を確保。猿島と桟橋を正面から撮影できました。
D300S+18-200VR 18mm f8 ss1/800 iso200
帰る頃には猿島に対して日差しが順光となり、雲の表情と青空がよく出てくれました。船が出す軌跡もいい感じです。これ、CPLフィルターを使うと青空がよく出て印象が変わったかも。
まとめ
神奈川県三浦半島の東、そして東京湾唯一の無人島 猿島 いかがだったでしょうか。
猿島の存在自体を前日まで知らなかった自分ですが、写真撮影や歴史に興味のある方なら十分行く価値のある観光名所だと感じました。島にしかない要塞やトンネルの景色、そして猿島反対側に広がる青い海の景色は絶景でした。
デジタル一眼レフD300Sを使った感想ですが、ローアングルでチルト液晶がないのは致命的ですね。撮影効率が非常に悪かったです。ファインダーを覗いて手持ちやスナップ撮影に使う方がテンポがよく、船など動体を光学ファインダーで狙えるのは便利だと感じました。
しかし言いたいことが一つあります。漫画・アニメのワンピースと絡めるのは無理があると感じます。ワンピースに登場する主人公のルフィが、モンキー・D・ルフィと言う正式名称であり、モンキーに絡めてモンキー・D・ルフィ島とか名乗っています。しかし、実際にはビーチエリアにワンピースに登場するキャラクターのマネキンや看板がある程度です。そうそう、乗船中のアナウンスも、なぜかアニメ ワンピースの声優さんが登場します。これには少し萎えました。ご注意ください、猿は一匹もいませんからね。
そうそう、猿島と言う名がついた由来は重要ですが、興味がないので調べていません(笑)。わかる方がいましたらコメントを下さい。
基本情報
所在地:住所:横須賀市小川町27
往復乗船料金:一般料金一人1400円
猿島公園入園料:一人200円
運行時刻表など詳しい情報はこちら。
アクセスについて
電車の場合、京急線 横須賀中央駅 から徒歩約15分。車の場合、周辺に有料駐車場あり。
住所:横須賀市小川町27
詳しいアクセス方法はこちら。
撮影ポイントについて
10月上旬のいい気候の時期、平日の朝二番目の便で訪れました。観光地での写真撮影は朝一の8時半の便が最適ですが、間に合わずこの時間となりました。
フェリーには数十人の観光客が乗り込んでいましたが、猿島自体はある程度の広さがあるので待てば人が途切れます。2019年現在、そんなに混雑していない為、人がいなくなったら三脚を使った撮影が可能となります。ただ、土日や団体客と被るとお互いにいい事がないので、やはり写真撮影主体なら平日に行くのがいいですね。
焦点距離に関して、猿島内は比較的広角寄りのレンズがあるといいですね。
注意点について
猿島自体を観光する場合、普通に歩けば1時間もかかりません。ただ、トイレがフェリーが到着したビーチエリア一箇所にしかないので、必ず済ませておく必要があります。
また、自動販売機や飲食コーナーも入口にあるので、利用すると便利です。
最も大事なのは、意外とアップダウンがあると言う事です。必ずスニーカーやアウトドアに適した靴を履いていくことをオススメします。