画像:ニコンの公式ホームページより引用
こんにちは。
2021年6月29日火曜日、ニコンがZシリーズで非常に魅力的なカメラを発表しました。これは個人的に凄く興味深いので、今回記事にします。
目次
ニコンがZfcを発表
今回ニコンが発表した新しいミラーレス一眼カメラの名称は「Zfc」です。
この名称を見て、誰もがデジタル一眼レフのニコン Dfを連想させたのではないでしょうか。
そうです。Zfcは、Dfのデザインはほぼそのままにし、ミラーレス一眼カメラのZマウントとして開発・発売させた訳です。ただ、今回Dfと決定的に違う点は、「cと言う文字恐らくコンパクト?」aps-cセンサーカメラを搭載したモデルと言う点です。
このカメラ、皆さんどう感じましたか?ホームページを覗いたのですが、フィルムチックな外観で、モデルをカメラ女子を使い、非常に可愛らしいイメージでアピールしています。
2021年現在、ニコンのミラーレス一眼カメラは、ソニーやキヤノンよりやや弱い立ち位置にあります。個人的に、今回発表されたZfcの存在が、ひょっとすると逆転ホームランを打つきっかけのカメラになるかもしれないと感じています。
自分がソニーのミラーレス一眼を使用している最大の理由が、2012年当初で最も高性能な電子ビューファインダー「EVF」を搭載していたからです。このブログのタイトルやプロフィールを読んでくださった方はご存知だと思います。しかし、デジタル一眼レフ時代から本当に好きだったデザインのカメラメーカーはニコンなのです。その証拠に、2010年に人生で初めて購入したデジタル一眼レフはNikonのD90でしたし、今現在の防湿庫にも、一生手放さないフィルムカメラ、Nikon F3が大事に保管してあります。
そんな経緯から、Dfが発売された時は本当に欲しいと心が動かされました。しかし、フルサイズセンサーのカメラシステムは既にソニーで構築していましたし、当初30万円近くしたデジタル一眼レフのDfを買えるはずもありません。
そんな中で今回発表された、ミラーレス一眼カメラの「Zfc」、この存在をスルーできる訳がないのです。実際にニコンのZシリーズはソニーよりも電子ビューファインダーが優秀ですし、何よりカメラ内タイムラプス動画生成機能が標準搭載されています。
これ、サブカメラとして本気で持っていていいんじゃないかと感じはじめました。とまあ、興奮する気持ちはこれくらいにして、冷静にスペックを見てみましょう。
スペック情報
スペック情報を箇条書きにするのは面倒なので、公式ホームページをご覧下さい。
ようは、最新のミラーレス一眼カメラだけあって、基本性能は申し分ないですよ。秒間11コマうてますし、4K30Pは撮れますし、、、。
魅力的なレンズキット
今回Zfcの発売と同時に、以下の非常に魅力的なレンズキットが発売されます。
これはせっかくフィルムチックなデザインなので、是非単焦点レンズの28mmf2.8を揃えたいですね。35mm換算42mmも使い勝手が良さそうです。
- Z fc 16-50 VR SLレンズキット
- Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット
最大の欠点はバリアングル液晶モニター
最後に、個人的に感じたZfcの致命的な欠点をお伝えします。
最悪な事に、バリアングル液晶モニターなのです。これですね、動画撮影専用機として謳われるソニーのZV-1やα7cならまだいいですよ。ただ、何故フィルムチックなデザインでせめてきたニコンのZfcがチルト液晶じゃなくてバリアングル液晶モニターなのでしょうか。
カメラとして売りたいのか、ビデオカメラとして売りたいのか、最近のカメラの新製品を見ていて、この辺りが非常に疑問に感じます。そして、今回のZfcの宣伝文句を見る限り、どう見ても自撮り等の動画専用機としてアピールしています。
みなさん、この素晴らしいデザイン・外観に動画機能を求めますか?
自分は過去に、動画と静止画をそれぞれ撮影して来ました。そして、チルト液晶・バリアングル液晶・三軸チルト液晶等色々使って来ましたが、どう考えてもカメラにバリアングル液晶は使い勝手が悪いです。これはあくまで、写真撮影をメインに行う人間としての意見です。理由は光軸のズレだけでなく、ワンアクションでローアングル撮影ができない点や、三脚撮影でL型プレートを使用する際の相性が最悪な点などです。これが本当に残念でなりません。
個人的に、ZV-1やα7cの最大の欠点もバリアングル液晶モニターだと思っていますし、本当にカメラメーカーがYouTuberの発言に影響されるのもいい加減にして欲しいです。
本来彼からはビデオカメラを使えばいい話で、カメラを趣味にしている人間にしてみれば、YouTuberの影響で動画撮影機寄りに変更されて高価格化していくのは大迷惑な話です。
まとめ
今回は新製品のZfcに対し、非常に辛口で色々興奮気味に書いてしまいました。
本当に、本来写真撮影用のカメラとして売られるはずの製品が、こうして動画の為にバリアングル液晶変更で、次々に静止画の撮り辛さが高まるのには怒りを覚えます。
近代的なデザインのZ50があるのですから、片方を動画専用機としてバリアングル液晶にし、道具らしさのあるZfcがあくまでも静止画メインのチルト液晶にするのが妥当でしょう。
とまあ言いたい事は全て言いましたが、ニコンの経営戦略の立場になってみましょう。道具感のあるフィルムチックで魅力的な外観・デザインに対し、可愛い着せ替えサービス、自撮りに適したバリアングル液晶モニターにハンドグリップ、、。ニコンさんは、この組み合わせで女性ファンを獲得したい訳ですね。この矛盾したカメラは、もはやこの時代が作った致し方ない存在と言えるでしょう。
最後に一言言わせてもらいます。
このカメラが成功して売れたら、恐らくフルサイズセンサーを搭載したZfが開発されるでしょう。その際に、もしチルト液晶モニターでなくバリアングル液晶モニターだったら、自分はとても怒っちゃいますよ!!!!
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一人で怒ってろ(笑)。
それではまた。