地方観光を活性化する方法!秩父の氷柱ライトアップが公共交通機関で行けない?

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こんにちは。

今回の記事は、関東で有名な観光地のライトアップが、まさかの公共交通機関ではどうやってもアクセスできない(車の免許がないとアクセスできない)と言う事例の紹介です。

これは、身体的要因により車の免許が取得できない自分にとって致命的であり、結局他人を巻き込まないと(運転手を用意)アクセスできないのかと言う社会に対する疑問を問う意味合いもあります。

また、地方観光活性化に繋がる答えにもなっている為、是非ご覧いただければと思います。

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事例:関東観光地の氷柱ライトアップ

ここからは、日本で人口が最も多い関東圏にある、冬季の有名な観光名所を事例に、アクセス方法を調べた結果を報告します。

埼玉県秩父市「三十搥の氷柱」ライトアップ

風景写真撮影が趣味の自分は、冬の季節で綺麗な写真が撮りたく、凍る滝や氷柱について調べてみました。本来であれば、北海道や東北地方の雪原や動物写真を撮りたいのですが、やはり車が運転できなければ移動すらできません。

そこで、日本で人口が最も集中している関東県内の観光スポットなら、車の運転ができなくても公共交通機関でアクセスできるのでは?と考えました。

そこで見つけたのが、埼玉県秩父市にある三大氷柱の一つ「三十槌の氷柱」です。特に2022年の冬は氷柱の成長が良く、夜になるとライトアップイベントが開かれるそうです。

2022年「三十槌の氷柱」のライトアップ時間

  • 平日:〜19時
  • 土日祝日:〜20時

ふむふむ、2月の日没はだいたい17時頃なので、平日でも十分に写真撮影が楽しめますね。そこで、すぐにアクセス方法を調べてみました。

電車と路線バスでの三十槌の氷柱のアクセス方法

西武秩父駅または秩父鉄道三峰口駅から路線バスで一本。三場バス停で下車し徒歩15分。

ふむふむ、二箇所の駅から路線バスが出ているらしく、西武鉄道秩父駅から路線バスで片道45分程。悪くありませんし、むしろ非常に簡単にアクセスできます。しかも、片道運賃が700円台と非常にリーズナブル。都内から西武秩父鉄道までのアクセス料金も1000円前後なので、日帰りでの観光や写真撮影では非常に好立地です。しかし、、、。

路線バスの時刻表で唖然!

  • 三十槌の氷柱行き(下り最終):14時55分
  • 西武秩父駅行き(上り最終):16時54分

えっ!ライトアップが始まる時間と同時に、帰りの路線バスがなくなるではありませんか。おいおい、冬の季節に秩父を代表する三大氷柱のライトアップなのに、何故?

最終手段:タクシーは?

ここまでお話しすると、タクシーを使えば解決する話だろ!と突っ込まれると思いますがタクシーは最低でも10,000円弱の出費となります。

都内から西武秩父駅までが片道1000円弱、路線バスが片道700円台に対し、普通の思考では帰路に10,000円近く払わないですよね。勿論、観光地と言っても山奥であり、そもそもこのエリアにタクシーを配車できるのか。やはり確約には予約が必要になるのか。その辺りも事前に確認する必要が出てきます。

再最終手段:ツアーは?

ツアーも一通りチェックしましたが、日中から他観光名所を巡ったのちの氷柱ライトアップ鑑賞であり、十分な滞在時間が確保できません。確かに東京新宿から送迎付きのツアーは非常に魅力的ですが、氷柱の写真撮影のみが目的の自分にとって、高い価格と時間を使って利用するのはあまりに現実的ではありませんでした。

まとめ

ここまでが、日本で最も人口が集中している関東エリアの埼玉県で、観光に力を入れているはずの秩父エリアで見られる冬季イベント「三十槌の氷柱ライトアップ鑑賞」が、まさかの実質車の免許を取得できる人間しか行くことがができない場所だったと言うお話しです。

強調したいのは、北海道や地方の山ではなく、関東圏の観光地なのに、と言う事!

また、今回の事例は秘境の地での写真撮影が主ではありません。関東にある埼玉県が、観光と集客で力を入れる冬季イベントにおいて、その集客対象はカメラマンではなく、観光客である事は間違いありません。そう考えると、普通にライトアップ開始後、一般的な鑑賞時間を確保(最低でも30分以上)したタイミングで帰路の路線バスまたは期間限定の無料送迎バスを用意するべきでは?と考えるのは、ごく一般的な考えだと思います。

これでは、観光開発や集客戦略として「やる気あるのか?」と突っ込みたくなります。

改善策としては、上で述べたようにライトアップ開始から、一般的な鑑賞時間を確保した後の鉄道駅間のバスを用意する事ですが、恐らく秩父市や観光協会にその予算がないのだと思います。そもそも路線バス・送迎バスを用意するべきと言う議案すら出なかったのではないか?であれば、もしこの記事を読んだ秩父市や観光協会の方、是非来年ご検討ください。

これですね、繰り返しますが北海道や地方の山ならともかく、関東圏の主要な観光名所において、本当に集客する気あるのかと突っ込みたくなる非常に残念な事例ですよ!

あとは、自分が日本中の方々に言いたいのは、誰もが便利さを求めて自家用車を利用しすぎと言う事です。渋滞・排気ガス・公共交通機関の減少・ガソリン代の上昇、、、。以前この話題を出したら、東京在住は便利だからと突っ込まれたのですが、地方の田舎でも車を使わず生活はできます。

自分は学生時代、長野の田舎で無人駅の路線徒歩圏内に住んでおり、電車で通学していました。当時、市街地へは自転車で30分以上走れば行けましたし、自転車通学・通勤一時間以上の人間は珍しくありませんでした。また、通学・通勤で路線バスと鉄道を利用している人間も多くいました。しかし、年々公共交通機関の利用客が減り、当時自分が利用していた鉄道は10年前に廃線となりました。廃線理由は、利用客の減少・経営赤字でしたが、やはりその根本原因は自家用車を持つ人間が増えた事にあります。これが平成の時代ですね。ちなみに、日本経済は今後悪化傾向であり、人口減少も原因の一つであることに間違いはありません。

そうなると、公共交通機関は集客・収益が出せず本数を減らしたり、廃線・廃止にするしかありません。結果的に、自分のように車の免許が取得できない人間や、高齢者・学生にとって不便な日本になる訳です。

ちょっと路線はずれますが、アメリカのハワイ島は主要な都市、例えばコナ→ヒロ間などで、通勤時間帯に通勤者専用のバスが無料循環しています。海外旅行ができた頃、一人でハワイ島に行った場合に、これを提案された記憶があり、ふと思い出しました。ただ、これはハワイ島に限らず、アメリカ本土などで結構あるんでしょうね。日本はこう言う斬新な考えが乏しい国に感じます。

もし日本中で公共交通機関を利用する人間が増えると、地域ごとの公共交通機関会社にお金が巡り、経営が改善・地域経済が活性化します。すると、公共交通機関の便本数が増え、高齢者や学生の生活が安定します。免許返納のハードルが下がり、高齢者による交通事故減少・渋滞緩和・排気ガス量の減少・・・。もしかすると、アメリカのように無料の送迎バスが循環する時代が来るかもしれません。中核世代の生活は不便になりますが、車を持たないせいカウは、日本の環境や地域にとって良い事だらけなのです。このお話をすると、誰かにガソリンスタンドが潰れると突っ込まれましたが、本当に地方レベルでこれが実現すれば、路線バスや観光バス等が増便され、そちらに需要が増えます。

勿論、車を持つ事自体や、通勤や生活に必要ならいいんですよ!ただ、便利な地域で大家族でもない限り、多少不便でも公共交通機関を使うのは地域の為と言うお話しです。

とまあ、今回は長々語りましたな。

それではまた。

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