風景写真の表現をワンランク上げる!私が選んだH&Yの角型フィルターを紹介

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FUJIFILM X100Vで撮影

こんにちは。

中学時代の2002年頃からで風景写真を撮影して来た自分が、2023年遂に角型フィルターのデビューを果たしました。この記事では、角型フィルター奮闘記と、自分が辿り着いた「H&Y」の角型フィルターシステムを紹介します。

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角型フィルターとは?

写真の表現法の一つとして、フィルターワークがあります。

様々な効果フィルターをレンズにプラスする事で、露光時間を伸ばしたり(ND)、コントラスト(CPL)を上げたり、はたまた星を滲ませたり(SOFT)と、通常の撮影では表現が困難な領域まで足を踏み入れる事ができます。

自分はねじ込み式のフィルターは一式揃えて来たのですが、何故角型フィルターが必要だったのか。それは「風景写真で生じる明暗の差を軽減し快調を豊かに表現する為」です。

そして、この快調表現を上げる為の効果フィルターが「角型フィルターのハーフNDフィルター」だったのです。世の中にはねじ込み式のハーフNDフィルターも存在するのですが、境界線が限定される他、種類も少ない為、快調表現の向上を狙う場合は一般的に角型フィルター一択になります。

と言う事で、記事でただH&Yのフィルターを紹介しても、その他のブロガーやレビュアーと同じになってしまう為、「αのEVFが見せる世界」らしく奮闘記や失敗談のお話に行きます。

角型フィルター奮闘記(失敗談)

自分が角型フィルターの存在を知ったのは、かれこれ5年程前の話。

2018年5月にDSC-RX100M3にて撮影

山梨県にある新道峠に天の川を撮影しに行った際、撮影地で出会ったカメラマンが、角型ハーフNDフィルターを手持ちでかざしながら朝景写真を撮影していました。

その際、撮影結果に違いが表れているのを目にした反面、これRAWデータからLightroomのフィルター機能で補正すれば代用できるのでは!?とも思いました。実際、自分は日常的にLightroomの段階フィルター(現在の直線フィルター)を多用していますし、この時点で特別必要とは感じませんでした。

時が経つ事2022年。

ちょくちょく一緒に遠征の写真撮影旅行に行く友人が、15万円以上を費やし、突然KANIの角型フィルターシステムを揃え始めたのです。彼は「風景写真に力を入れたい」と話していました。そうです。何故か風景写真勢はみんな角型フィルターを使用しているのです。その後も撮影地に通い続けていると、角型フィルターを装着して三脚でじっくり自然と向き合っている様子が、“なんだかカッコよく”思えて来ました。

さらに話を聞くと、友人は「朝焼け等で空が白飛びし過ぎる為ハーフNDフィルターは必須」と話し、「朝日や夕日の場合はハーフND8では階調補正が難しい。ハーフND16がいい」と話していました。そこで、自分も興味本位で購入してみました。

こちらが、自分が人生で始めて購入したCokin製の角形ハーフNDフィルターの16です。

2023年に角型フィルターデビューと書きましたが、実は一年以上前にこちらを購入していたのです。当時、フィルターなんぞにお金を費やすのは勿体無い、品質を保ちつつ極力費用を抑える為、定評メーカーの新古品をフリマアプリで1万円未満で購入しました。

ここで問題点が。そもそも、角型フィルターを使用する為には「角型フィルターホルダーとアダプターリング」と言う物が必要らしく、格安な物から高価な物まで商品数が多すぎて正直どれを選べばいいか分かりませんでした。

また、角型フィルターホルダーの装着は手間がかかるとも聞いていた為、とりあえず手でかざして使用すればいいと言う安易な考えで、Cokinの一枚を買った訳です。

しかし、角型フィルターにはサイズやレンズ適応があったのです。

こちら、石垣島で一本マングローブを撮影しに行った時の写真。

夕日を待ってる干潮時、SIGMA14-24mmf2.8 DG DNに、Cokinの100×150mmの角形ハーフNDフィルターをかざして撮影しました。

あれ、ケラれてはいないけどレンズ周辺に景色が反射して写り込んでしまっています。考えてみれば、SIGMA14-24mmf2.8 DG DNは出目金レンズの為、かざした場合に隙間が生じるのは当然です。その後に調べると、出目金レンズには通常のアダプターリングではなく「専用アダプター」が必要らしく、更に上記レンズの場合は150mm×150mmサイズの角型フィルターでないと適応しないと言う衝撃の事実を知りました。

ただでさえ高価な角型フィルターですが、風景写真をダイナミックに撮れるSIGMA14-24mmf2.8 DG DNには100×150mmサイズは非対応で、別途さらに高価な150×150mmの角型フィルターを揃える必要があるのです。しかも特大サイズ。

この日は仕方なく、フィルター径82mmのSEL1635GMにのみ、角形ハーフNDフィルターを手持ちでかざして使用したのですが、フィルターには指紋がつくは、超広角レンズには使えなかったはで、なんとも歯痒い気持ちに終わりました。

H&YのK-Series 100mm角型システムを紹介!

FUJIFILM X100Vで撮影

その後に色々調べた結果、自分が選んだ角型フィルターは、H&YのK-Series 100mm角型システムです。

特徴は、フィルターホルダーにドロップインフィルター機能が内蔵されており、角形フィルターが磁気(マグネティック)で脱着可能な点です。個人的には、このマグネティックシステムが画期的であり、H&Yに辿り着いたと言っても過言ではありません。

また、マグティック部分はフレームになっている為、手持ちでかざして使用するのに都合が良く、指紋の付着が避けられ非常に気に入っています。更に、GNDフィルターはゴリラガラスと呼ばれ非常に耐久性に優れます(検証では落下や堆積でも傷や破損が起きにくい)。その分価格帯は最も上であり、GNDの場合2023年現在一枚26,980円します(昨今で値上げがあり以前は22,000円)。

KANIやNISI製が一枚20,000円弱と言う点を踏まえると、H&Yの角形フィルターは業界で最も高価と言う事になります。

ちなみに、日本のMARUMIを経由し代理・共同開発された製品も出回っていますが、GNDフィルターの場合コーティングのランクが下がる為(その分価格も安い)H&Yを選択しました。

H&Yの角型フィルターホルダー

こちらが、H&Yの100mm角型システムのホルダー「100mm K-SeriesフィルターホルダーKit Mark II(100mm K-Series Filter Holder Kit)」です。

せっかくドロップインシステムが内蔵してある為、CPLフィルターキットを選びました。ちなみに、このセットだけで29,800円します。

ソフトグラデーションフィルター(GND8)

次に購入したのが「100x150mm K-SeriesソフトGND8 マグネットフレーム付き(100 x 150mm K-Series Soft GND 0.9)」と言うND8相当の角型フィルターです。

こちらは初めてハーフNDフィルターを買う方におすすめなスタンダート商品と言った感じ。イメージとしては、太陽光よりは順光場面での空の白飛びを抑えるのに適しています。

リバースGNDフィルター

FUJIFILM X100Vで撮影

次に選んだのは「100x150mm K-SeriesリバースGND16 マグネットフレーム付き(100 x 150mm K-Series Reverse GND 1.2)」と言う角型フィルターです。

こちら、日の出や夕日の場面で効果を発揮する為、思い切ってND16相当を選んでみました。しかし、実際に使用してみると、、、。

こちらは、2月に南房総に行った際に、リバースGND16を使用し撮影した写真です。

フィルター効果を正確に伝える為jpeg撮って出しですが、いかがでしょうか。

個人的には、手前の岩や水面を見るとややND効果が強い印象であり、リバースGND8でも良かったのではと感じました。ただ、ここは水面が多く地上も明るくなりがちな為、山岳などではちょうどいいかもしれませんね。

特に角型フィルターは重ねての使用が可能な為、最初に効果の弱いものを用意しておいた方が吉だったかもしれません。と言う事で、別途リバースGND8が欲しいところ。

こちらの写真、追加で購入したバランサーGND16と言うフィルターで撮影した写真。

このフィルターは新製品であり、境界線が非常になだらかに表現されています。やはりリバースGNDより肉眼に近く、ソフトグラデーションフィルターの方が重宝しそうです。

いつか、リバースGNDを使いこなせる場面に出会いたいですね。

100x100mm K-Series(ND1000)

自分は更に、100x100mm K-Series と言う正方形のND16、ND64、ND1000も購入しました。これにより、滝などの撮影で効果を発揮します。

こちらは、先日に栃木県日光市で撮影した華厳の滝です。

ここは午前中は非常に光量が強い為、100x100mm K-Series ND1000フィルター(100x100mm ND1000 filter)を使用しました。

ちなみに、100×100mmシリーズは一枚20,000円弱します。非常に高価ですが、マグネティックシステムは撮影地で本当に素晴らしい威力を発揮します。

そうそう、100×150mmのGNDフィルターはゴリラガラスを採用しており、岩場や車のタイヤで踏んでも傷がつかないと言われています。その反面、100mm×100mmタイプや日本で売られているMARUMI販売のものは、ゴリラガラス非対応の為、この辺りも商品選択で考慮するべきです。特にMARUMIの方が価格設定が安い為、100mm×100mmタイプはMARUMIで揃えるのもありですね。

専用バッグ

角形フィルターを複数持ち運ぶのに、専用のバッグは必須ですよね。

自分は最初、300円ショップ=スリコ(3-COINS)でちょうどいいサイズのポーチを2種類購入し、春先まで使用していました。

しかし、H&Yからは「100mm K-Series用フィルターバッグ(Filter Bag for 100mm K-Series Filters)」と呼ばれる専用バッグが6,980円で販売されています。

これ、先日ポチって撮影地に持ち込みましたが、やはり三脚に引っ掛けて出し入れするのに使い勝手が良く、絶対に買うべきアイテムでした。

まとめ

今回は、自分が辿り着いた角型フィルターシステム「H&Y」の100mm角型システムを紹介しました。

いったいいくらつぎ込んだのだろう!?とゾッとしますが、実は全てフリマアプリで購入した為、かなり出費を抑える事ができました。

2023年現在、恐らくH&Yの角型フィルターは業界トップクラスの品質なので、今後しばらくリセールが期待できます。その為、自分の撮影スタイルに合うかを探りながら、じっくり丁寧に使用していきたいと思います。

それではまた。

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