こんにちは。
5月の新月の時期に、久しぶりに天の川の撮影に行って来ました。この記事では、今回撮影した天の川の写真や、撮影に至った経緯を紹介します。
目次
長野の山奥で星空撮影をしてきた!
自分は5月の下旬に四連休を申請しました。当初の予定では、沖縄の八重山諸島にある石垣島へ天の川の撮影に行く予定でした。確か申請したのが2月とかなので、GW明けにはもしかしたらコロナウイルスが収束していると予想したのです。
しかしコロナウイルスは一向に収束せず、飛行機に乗って沖縄に飛ぶなんて絶対にできない状況でした。そこで、近場で天の川を撮影する事に決めました。今回は、いつも車を出してくれる職場の友人と休みが被った日の出動です。
インターネットでの天候チェックでは、関東が完全に雲で覆われている中、珍しく山梨や長野が貼れるとの予報。そこで、第一候補に新道峠を挙げたのですが、あそこは行ったことがありつまらないので、思い切って長野でずっと行ってみたかった場所を選びました。
あくまでコロナウイルスが流行っている時期なので、出発は21時半。トイレと食事休憩(とは言ってもコンビニ程度)を最小限に抑え、翌朝にはまっすぐ帰宅するプランです。
長野の山奥で撮影した天の川の写真
ここからは、今回撮影した天の川の写真を紹介していきます。
行動すれば奇跡は起こる!
現地に到着した時は、本当に残念なほどにあたり一面が曇っていました。勿論、星などひとつも見えませんでした。
5月下旬と言えば、深夜0時頃に天の川が高く昇ってくるので、ゆっくり待つことにしました。
この時自分が呟いた事は「よくインスタグラムのコメントで、絶望的な曇り空でも一瞬だけ天の川が見えたとかあるし、奇跡が起こるかも」です。すると、真南では南中に向かう明るい木星が見え始めたのです。
α7Ⅲ+SEL1635GM 24mm f2.8 ss20 iso6400
この写真は、雲が突然履け天の川が見えた瞬間に撮影したもの。。左上にはいっそう明るく輝く木製が見えます。これは来たぞと思い、例のポイントへ足を運びました。
天の川のリフレクション
α7SⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
こちらは山奥にある貯水池(溜池)なんですが、天の川が池の水面に見事にリフレクションしていました。過去にいろいろな場所で天の川を撮影してきましたが、富士五湖を含めても、こんなに綺麗にリフレクションした天の川を撮影できたのは今回が初めてです。
α7SⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
少し時間を置くと雲がすっきりと抜け、濃い天の川を撮影する事ができました。こんな天の川の写真、ずっと撮影したかった。
どこまでも続く天の川
α7Ⅲ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
この日は我々以外誰ひとりいませんでした。その為、心に余裕を持っての星空撮影が楽しめました。池を離れ、真っ暗な山の中で天の川の反対方向を追いかけ撮影してみました。
α7Ⅲ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
さそり座の反対方向にも、くっきりと天の川が見えました。やはり「夏の天の川」と呼ばれる方向と比べて星空の明かりが薄いので、オリオン座が見える冬の天の川に近いイメージです。
ブルーアワーに消える天の川
α7Ⅲ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
あっという間に未明の3時を過ぎ、東の空が明るくなってきました。ここで、絶対に撮りたかった青いブルーアワーの空に消える天の川を撮りに行きました。先ほどの溜池に行くと、うっすら青い空に縦に立ち昇る見事な天の川が見られました。
愛車と天の川
α7Ⅲ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400
ブルーアワーを迎えるちょっと前、友人は何をやっていたかと言うと、ポータブル赤道義のポラリエでの追尾撮影と、愛車を入れた天の川撮影です。勿論、例によって車の前での記念写真も撮りました。本当に贅沢で幸せな時間です。
カモシカ現る!
こちらはα7ⅢにSEL35F18Fで森の中を撮影し、大幅にトリミングを行った写真です。今回溜池のほとりで星空撮影を行っていると、ピー・ピーと動物のなく声があちこちから聞こえてきました。それは何と、カモシカの群れだったのです。流石長野の山奥です。
それよりこの写真良く撮れたな…。欲を言えばSEL55F18Zをつけていれば良かった。
SEL35F18F×スカイメモt=大失敗!
今回は雲が抜け、後半の天の川の条件が非常によくなったので、初のポータブル赤道儀 スカイメモtを試してみました。しかし、Wi-Fi接続が全く上手くいかず、スマホ操作でないと赤道儀自体が起動しないと言う最もこの製品のデメリットにやられました。
せめて本体に動作開始スイッチがあれば撮影できたのに本当に酷い!極軸合わせが上手くいっても、本体が動作しないなら鉄の塊です。コロナウイルス期間でメーカーの窓口がやっていない挙句、電子版の説明書の配布もありませんし、なんともイライラした事例です。勿論電池はありましたし、自宅では接続が上手くいったのです。
こちらの写真は、仕方なくSEL35F18Fの絞り開放f1.8で撮影した一枚撮り写真です。
まとめ
今回は長野の山奥で、水面にリフレクションした素晴らしい天の川を撮る事ができました。この場所も数年前から目をつけていた撮影スポットであり、個人的には撮影したい場所ランキングでもかなり上位だった為、天の川撮影に一区切り入れてもいいくらいの満足感です。
5月下旬は初夏の季節であり、夏の天の川は深夜0時にはかなり高い位置に昇ってきます。今回は到着時には星一つ見えない曇り空でしたが、まさに奇跡が起こり、最高の星空と天の川が広がりました。一昨年の5月に新道峠を訪れた際も曇り後満天の星空と言う天気であり、5月はこのパターンが多い気がします。
また、カモシカの群れに囲まれると言う奇妙な体験をしました。自分は長野の田舎出身と言うこともあり、カモシカが人に危害を加えない事を知っていました。その為、特に何事もなく撮影に集中していたのですが、一緒に行った友人は想像以上にビビっていました(*゚▽゚*)。
確かに、カモシカと言う動物の存在を知らないで、あんな真っ暗な山の中で、「ピー・ピー」と言うあの不気味な鳴き声が近づいてきたら、本当に怖いでしょう。まさにホラー意外の何ものでもありません。ただ、結論から言えば本州ではツキノワグマに遭遇しなければ大丈夫です。あ…。突進してくるイノシシと物を盗むニホンザル、日中のスズメバチには要注意です!幼少時代、地域の温泉旅行で、友人のお母さんがニホンザルに財布の入ったバッグを盗まれていました。確か長野の地獄谷です。
何はともあれ、運良く好条件にめぐまれ、最高の星空撮影を楽しむことができました。