画像引用:焦点工房公式ホームページより。
こんにちは。
皆さんは魚眼レンズを使用した事がありますか!?この記事では、α7シリーズやZf用に購入した魚眼レンズ「TTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheye」を紹介します。
目次
写真撮影に魚眼レンズと言う選択
対角魚眼レンズとは!?
魚眼レンズには、対角魚眼と円周魚眼の二種類存在します。
今回紹介する「TTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheye」は、写真の対角線上180度を写し撮る事ができる対角魚眼レンズです。対角魚眼レンズは、広角でダイナミックな画角と、周辺部が大きく歪んだ楕円形な絵を表現できるのが特徴です。
では、これまでに発売されて来た対角魚眼レンズ。例として、ソニーAマウントのSAL16mm FISH-EYEやSIGMA 15mm FISH-EYE、今回購入したTTArtisan 銘匠光学 11mm FISH-EYEの写りの違いは何か。前に調べた知識ですが、対角魚眼レンズは全て対角線上に180度の画角を写し撮る事ができます。そして、中央部の被写体が、15mmや11mmのように焦点距離の大きさで写るそうです。そう考えると、11mmと比較し16mmの魚眼レンズの方が、周辺の歪みが大きい事になりますね(もし知識が間違っていたらすみません)。後に作例を紹介しますが、確かに以前自分が所有していたシグマの15mmの魚眼レンズより歪みが少なく、超広角レンズに近い写りをするので、この解釈は正しいと思っています。
ソニーEマウント用の選択肢を考える
昨今のニコンやソニーなどのカメラメーカーからは純正の魚眼レンズが出ていません。
そこで、どんな選択肢があるのか調べてみました。ひとつ目はソニーAマウント用の16mmの魚眼レンズを中古で購入し、マウントアダプターLA-EA3等で使用する。ただ、自分はニコン Zfでも使用したい為、マウントアダプター二重は避けたい為除外。ふたつ目は以前に所有していたSIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEの中古。しかし、これもマウントアダプター二重になる為除外(しかも当初中古で購入した際、DGで無い上にケラレ不良品が届いた苦い思い出)。次に、2015年発売のSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYE。これが有力候補でしたが、なんメーカーへの不信感があるのと(以前サムヤン14mmの単焦点レンズの片ボケ問題で悩まされた)、ネット通販の新品価格が5万円以上する点を考え除外。
そんな中、ここ数年で良く目にするようになったTTArtisan 銘匠光学と言うレンズメーカー。TTArtisan 銘匠光学 11mm FISH-EYEは2020年4月発売され、価格が新品でも35,000円と低価格。これで画質が良ければ最高と言う事で色々調べました。
すると、質感・大きさ・価格・画質の全てが素晴らしい事を知りました。ちなみに、重量だけは500gと単焦点レンズとしてはやや重たい気がします。つまり、2024年にソニーα7シリーズやミラーレス一眼で魚眼レンズを購入する場合、選択肢はTTArtisan 銘匠光学 11mm FISH-EYE一択になる訳です。
銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye
TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeは、フルサイズセンサーカメラに対応したマニュアルフォーカスで電子接点の無い対角魚眼レンズです。
ここでは、公式ホームページからレンズの特徴や仕様、対応マウントをまとめます。
レンズの特徴
- 画角は対角線方向に180°の超広視野角を備えた魚眼レンズ
- レンズ構成は7群11枚、ED(特殊低分散)レンズ1枚、高屈折レンズ4枚を使用
- 周辺部まで高い解像力で表現
- 開放f/2.8から高い描写力でハイクオリティな写真や動画が得られる
レンズの仕様
- 焦点距離:11mm(35mm判換算)
- フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
- レンズ構成:7群11枚(ED特殊低分散レンズ1枚、高屈折レンズ4枚)
- 対応撮像画面サイズ:35mmフルサイズ
- 絞り:F2.8-F16
- 絞り羽根:7枚
- 最短撮影距離:0.17m
- フィルター装着不可
- サイズ::Φ67mm × 85-89mm
- 質量:約490-510g
対応マウント
- ソニーE(フルサイズ)/ E11mm f/2.8
- L[バヨネット](ライカ・パナソニック・シグマ)/ L11mm/f2.8
- キヤノンRF / R11mm/f2.8
- ニコンZ / Z11mm/f2.8
- ※銘匠光学(めいしょうこうがく)の正規代理店は焦点工房
実際に届いたレンズを写真で紹介
ここからは、TTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheyeを写真で紹介していきます。
今回自分は、メインカメラであるソニーαEマウント用か、先日に購入したニコン ZマウントのZf用どちらを購入するか迷いました。電子接点が無い点や、マウントアダプターでの汎用性が高い点を考慮し、ソニーαEマウント用を購入しました。
Zfに取り付けてみた
この写真はライティングを施しα7c+SEL35F18Fで撮影(jpeg撮って出し)
こちらがニコン ZfにTTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheyeを取り付けた様子。
レンズのデザインが、どう見ても純正のZマウントレンズより似合っています。やはり、ニコン Zfのクラシカルなデザインに似合うのはメモリの付いたMFレンズですね。また、レンズ自体が非常にコンパクトであり、Zfとのバランスも良好です。
ちなみに、レンズ自体の質感は非常に高級感があり、見た目よりも重たく感じます。ピントリングは非常に滑らかで、ちゃんと無限遠も出ました。
ソニー Eマウント用レンズを、ニコン Zマウントカメラに装着する為の変換アダプターは「ETZ21 Pro」を使用しています。
星景写真を撮影してみた
こちらが、先日に撮影して来た2月の天の川を写した星景写真です。
例のアプリでフレームを作成し、表示の文字入力も手動で変えています。これはwebサイトの発信にいいですね。以前に自分が撮影した写真が無断転載された事がありますが、ここまで改造すれば盗用されにくいですし、されても気付きやすいです。
こちらは、別の場所で冬の天の川とオリオンと自撮りした星景写真です。
肝心の画質はどうでしょうか。中央の点像はかりっかりで、周辺部も悪くありません。このレンズが中古26,000円で買ったとは思えない、本当にハイクオリティーな写りです。
確かに魚眼レンズの写りですが、どちらかと言うと超広角レンズ寄りで歪みが少ない気がします。ただ、中央右のオリオン座を見ると、自分が所有しているシグマ14-24mmよりも小さく写っており、確かに11mmの焦点距離だと分かります。
まとめ
今回は、TTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheyeを購入した所感を報告しました。
最後に。
魚眼レンズを購入した理由
今回自分が魚眼レンズを購入した理由を語っておきます。
一番はニュージーランドでニコン Zfに装着し、星景タイムラプス専用カメラとして運用する事です。普段はシグマ14-24mmとSEL1635GMの二刀流ですが、正直16mmの天の川は狭すぎて、最初はSEL1224GMを購入する予定でした。ただ、12mmと14mmで運用する事になる為表現が近くなります。それなら、11mmの魚眼レンズの方が面白いのでは!?と言う視点になり、今回購入に踏み切った訳です。この画質で中古2万円台で購入できた点を踏まえると、大正解な選択肢です。と言う事で、撮影したタイムラプス動画もご覧ください。
二番目は魚眼レンズの再購入です。先にも述べましたが、魚眼レンズ自体は2016年にシグマの15mmを所有しており、トラブルの為手放しました。魚眼レンズの表現自体は好きであり、いいレンズに出会えたら買う事は決めていました。
最後に、タイトルに「今買うべき魚眼レンズ」と書いた理由です。
本当に価格と画質を考慮するとコストパフォーマンスが高いレンズであり、そのうちサムヤン14mmf2.8の時のように値上げされる可能性がある為です。昔のタムロンは低画質でしたが、最近は本当に高画質です。そして数年前のサムヤンは品質が問題ありでしたが、最近は製品が安定しているようです。そう考えると、中華製や社外製のレンズも、時代とともに十分実用性のある写りと品質が保てるようになって来ていると実感します。
今後、TTArtisan 銘匠光学 11mm F2.8 Fisheyeを様々な撮影地に持ち出し、長期の使用感や片ボケ発生の有無などを情報発信したいと思います。
それではまた。