【レビュー】星空撮影用レンズ「シグマ 14-24mm F2.8 DG DN」を3年以上使用したので作例を紹介

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こんにちは。

風景写真の中でも、星景写真を専門に撮影している自分が、3年以上前に購入した「シグマ 14-24mm F2.8 DG DN」をレビューします。

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シグマ 14-24mm F2.8 DG DNについて

まずは以下に仕様表をまとめたのでご覧ください。

  • レンズ名称:SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art
  • 発売日:2019年8月
  • 発売価格:価格.comにて初値が148,213円、2024年現在約144,000円
  • レンズ重量:795g
  • ミラーレス専用設計
  • 対応マウント:ソニーE/ライカL
  • ※出目金レンズ・リアフィルターホルダー内蔵

次に、シグマの14-24mm F2.8 DG DNについて自分の言葉で解説します。

ソニー純正には存在しない14mmスタートの焦点距離とf2.8の解放絞り値を備えた大三元と呼ばれる超広角ズームレンズ。そして、artシリーズと言う最高画質を追求した設計のレンズとなっています。

ポイントは、自分が夏の天の川の撮影では必須と考えている14mmをカバーしている事。その為、SEL1635F28GMを所有していながら、追加購入した経緯があります。

更に、リアフィルターホルダーを内蔵しており、出目金レンズによるフィルターワークのデメリットを見事に解消しています。実際に自分は、LEEのソフトフィルターをリアフィルターとして使用し、様々な場面で星景写真を撮影して来ました。

その作例は、後ほどたっぷりと紹介します。

デジタル一眼レフ時代、ニコン FXマウントに14-24mmf2.8が存在しましたが、当初は唯一無二であり、キヤノンユーザーがマウントアダプターを咬まして使用する程の神レンズと言われて来ました。その他のメーカーは、だいたい16mmスタートですし、タムロンからも15-30mmf2.8と言うデジタル一眼レフ用の神レンズがありましたが、やはり大きく重たく、焦点距離も14mmではありませんでした。その後、シグマからデジタル一眼レフ用に14-24mmのレンズが出ましたが、重量が1kg超えと運用には大変な仕様でした。

このような経緯から、シグマから14-24mmf2.8がミラーレス専用設計として700g台と小型軽量化し、更に安価で発売された時は本当に嬉しい気持ちでした。

ここからは2024年に考える14-24mm F2.8 DG DNのお話です。

2019年8月発売なので、もうすぐ5年が経過する訳ですが、今でも最高画質で何の問題もなく使用可能なレンズです。ライバルとなるのはソニー純正のSEL1224F28GMですが、価格が3倍近くし、重量も800g台。その為、どうしても12mmが必要でない限り、10万円台前半で購入できるシグマには十分メリットがあります。

次に、ニコンからミラーレス一眼用にZ 14-24mmf2.8と言う神レンズが出ました。当レンズで角型フィルターを使用する場合、150×150mmの巨大なシステムが必要なのに対し、ニッコールレンズは小型軽量に設計され100mmの角型フィルターシステムが使用可能です。この点だけがシグマのデメリットですが、シグマ24-70mmf2.8 dg dnが後継機の二型が出ましたし、超広角レンズ14-24mmも期待したいところ。

最後に、同じ焦点距離のZ 14-24mmf2.8と画質の比較をされたコンテンツを見ると、歪曲収差はシグマの方が良好であり、建造物の撮影に優れていると書かれていました。

以上が、シグマ 14-24mm f2.8 DG DNの説明ですが、めちゃくちゃ魅力のあるレンズです。

レビュー

元箱と外観

自分が購入したのは2021年の始め頃。

何故2019年に購入しなかったかと言うと、当初はサムヤン14mm2.8と言う単焦点レンズを所有しており、2万円台ながらに高画質だった為に買い換えませんでした。ただ、いつかはシグマに乗り換えようと決めており、サムヤンの片ボケが発生したタイミングで即購入。

確か、カメラのキタムラで購入したと思います。

シグマお馴染みの箱デザイン。

LEEのリアフィルターをカットする為の型も付属しています。

当初は通常販売されていたソフトフィルター、LEEのNO1も購入しました。

外観はと言うと、本当に重厚感・高級感があり申し分ないです。

一番左にタムロン70-180mmf2.8、右にソニー純正の二本のレンズがありますが、所有欲で言えばシグマのartレンズが一歩も二歩も頭を抜けています。

と言うよりがは、シグマのレンズはソニー純正のGMレンズより質感がいいです。

正面から見ると、フード一体型の出目金レンズだと分かります。

後面を見ると、リアフィルターホルダーが確認できます。

こちらはSEL14F18GMと並べた様子。

流石に単焦点レンズと比較するのはかわいそうですが、大きいですね。あとは、やっぱりGMレンズよりシグマのartレンズの方がデザイン性が優れています。

3年間撮り貯めた星空の作例

ここからは、シグマ 14-24mmf2.8 dg dnで撮影した星空写真の作例を紹介します。

まず一発目は2023年4月に某桜スポットで撮影した天の川の写真です。

桜と星景写真を撮影する場合は、自分はソフトフィルターは必須だと考えています。リアフィルターを使用する事で、周辺の星も伸びる事なく綺麗に写っています。

こちらは2021年11月にオリオンと冬の天の川に火球が写り込んだ写真。

この時もリアフォルダーにソフトフィルターを入れており、星の明るさを強調できました。この写真は関西のテレビ局から購入依頼があり、テレビ放送された写真でもあります。当初、シグマ 14-24mmf2.8 dg dnでなければ絶対に撮影できなかった思い出深い一枚です。

こちらは2022年7月に沖縄県石垣市にあるフサキビーチ桟橋で撮影した天の川の写真です。

内陸を向いて撮影した写真の為、ロケーションとしては賛否両論があると思いますが、光害のある内陸でもはっきりと天の川が見えます。また、人気な観光・絶景スポットですが、桟橋を振り返った際に斜めに立ち昇る天の川は非常に珍しいです。恐らく、この構図で天の川を撮影したカメラマンは自分くらいではないでしょうか。

※こちらはソフトフィルター無しの作例となっており、一つ一つの星が小さく見えます。

次は同じ年の2022年10月に石垣島に再訪した時に撮影した写真です。

美しい灯台が、まるで銀河を見上げているような素晴らしい一枚が撮影できました。

こちらは2023年8月に千葉県の南房総で撮影した天の川です。

南房総特有の海岸地形と巨大な天の川が重なり見事な一枚になっています。とにかくリアホルダーにソフトフィルターを入れっぱなしで撮影しており、強調された星が綺麗ですね。

この写真は、真夏に海に縦に立ち昇る天の川の代表例であり、気に入っている一枚です。

こちらは2023年9月に北アルプスに登った際に撮影した一枚です。

唐松岳の真上に夏の大三角形が来たタイミングでシャッターを切りました。山小屋で仮眠しながらこのタイミングが来たのが深夜1時とかだった気がします。

この時、山岳星景写真を撮影する為SEL1635GM、SEL2470GM2、Tamron70-180mmf2.8、Mavic3、そしてシグマ 14-24mmf2.8 dg dnと三脚を担いで登山しました。

今思えば、若くなければ絶対に困難な行程です。

※色被りがやや紫よりだったかも。

せっかくなので、上と同日に撮影した写真も載せておきましょう。

夏の大三角形が唐松岳の真上に来るより数時間前、ちょうど五竜岳の右上に天の川が縦に立ち昇ったタイミングでシャッターを切りました。

これは地上の風景ありきの星景写真ですが、画角が足りませんね。対角魚眼レンズとかがあれば、構図的には満足行ったかもしれません。

まだまだ作例は多いですが、最後は2024年3月に撮影した2枚を紹介します。

長野県中央アルプスの千畳敷カールで撮影した写真ですが、星の数が物凄いですね。一枚目はホテル千畳敷と冬の天の川がはっきり見ており、とにかく星空が美しいです。二枚目は千畳敷カールと薄い天の川を印象付けるよう、あえて周辺減光を効果にしています。

まとめ

今回は、シグマ 14-24mmf2.8 dg dnで3年間撮り続けた星空の写真を紹介しました。

言うまでもありませんが、2024年現在ソニーEマウントやライカLマウントでを所有しており、これから星景写真を始めたい方は、絶対におすすめ買って後悔なしのレンズです。

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それではまた。

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