大潮のモンサンミッシェルを撮影@フランスで絶景の写真スポット!

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こんにちは。

今回紹介するのは、フランスを代表する観光名所、世界遺産のモンサンミッシェルです。

フランスのパリから、ノルマンディー地方のモンサンミッシェル対岸エリアに宿泊する事で、一日を通して表情を変えるモンサンミッシェルを撮影する事ができました。

この記事では、大潮に合わせて行った モンサンミッシェル のお話も書きたいと思います。

宿泊で行くモンサンミッシェルのツアーの記事はこちら

パリから日本語の宿泊ツアーで行った、フランスのノルマンディー、世界遺産のモンサンミッシェルの旅を写真で紹介します。
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大潮とモンサンミッシェル

モンサンミッシェルと言えば、天空の城ラピュタのモデルとなったお城と言うイメージですが、実際は修道院であり、とても歴史の深い場所になります。

また、潮の満ち引きによりモンサンミッシェルへの道が現れたり途絶えたりすると言うお話は、幼い頃から聞いたことがあります。

ただ、現在は観光化が進みバスも行き来できるしっかりとした橋がかかっています。

そんなモンサンミッシェルを撮影する為に、事前に大潮の時期・時間を調べて宿泊して来ました。まさか、憧れの世界遺産 モンサンミッシェルに行けるなんて、ちょっと前までは想像もしていませんでした。やはり写真撮影や海外旅行で大事なのは、行動力ですね。

大潮に合わせてスケジュールを組んだ話や、撮影ポイントの話は長くなるので まとめ で紹介する事にしましょう。

それでは早速行きます(´・ω・`)。

モンサンミッシェルの写真

ここからは、モンサンミッシェル対岸エリアのダム橋をメインに撮影した写真を紹介します。撮影ポイントの近くに宿泊する事によって、一日かけてじっくりとモンサンミッシェルを撮影する事ができました。この撮影スタイルは、最近の自分の旅先での撮影の形(スタイル)となっています。同じ日とは思えない 表情 があり、撮影していて本当に楽しいです。

マジックアワーの頃

α7RⅡ+SEL70200GM 135mm f8 ss4 iso400

フランスのノルマンディー地方では、9月下旬から10月上旬の日没がだいたい20時頃。フランスのレストランは19時オープンの場所が多い中、モンサンミッシェルのマジックアワーがどうしても撮影したいと思い、18時半オープンのレストランに入ったのもいい思い出。その甲斐があり、青く薄暗い中で輝くモンサンミッシェルが撮影できました。

右下の低いエリアの明かりはホテルやお土産屋さん。そして高い場所で光っているお城のように見えるのが、修道院です。

夜景とライトアップ

α7RⅡ+SEL70200GM 145mm f8 ss30 iso400

この日の21時は大潮の頃です。これだけ暗いと30秒露光しないといけないのですが、ダム橋は人が通ると揺れるため、全く写真が撮れませんでした。と言う事で、少し内陸を歩いたところで撮影。意外とこの道のギリギリ先で撮影した方がよかったかも。

ブルーアワーの頃

翌朝の日の出は8時頃。昨夜は焼けなかったですし、是非朝日で赤く染まるモンサンミッシェルが見たい。そんな思いを寄せながら、暗い7時頃からダム橋を訪れました。

朝方はモンサンミッシェルの修道院のライトアップはされてませんでした。ただ、ブルーアワーの頃は干潮であり、昨夜とは雰囲気の違う景色でした。日の出前に東の空を見ると、雲は多いものの、朝焼けが広がってきていました。これは期待できそうです。

α7RⅡ+SEL70200GM 115mm f5.6 ss30 iso400

ちなみに、ブルーアワー終わり頃にダム橋から撮影したモンサンミッシェルがこちら。修道院が暗いですね。ダム橋の揺れだけはどうしようもなく、撮影設定をこのように変更。

日の出の頃

α7RⅡ+SEL70200GM 200mm f8 ss1/50 iso100

待ちに待った日の出の時刻がやってきました。東の空が晴れ、朝日で赤く染まるモンサンミッシェルを撮影する事ができました。これは今回の撮影で最もお気に入りの一枚です。また、200mmにちょうど収められた事、重たいSEL70200GMを持って来た甲斐がありました。

大潮の頃

α7RⅡ+SEL70200GM 100mm f8 ss1/80 iso100

満潮と干潮が一日に二度訪れるように、この日の朝も満潮の時刻がやってきます。時刻は朝食をとった後の9時台でしたが、この満潮も水位が最も上がる大潮です。想像よりも大潮前後の水の流れや風は激しく、リフレクションになる条件からは程遠かったです。ただ、朝のハイキーな色合いにモンサンミッシェルが浮かび、印象的な絵になりました。

干潮の頃

α7RⅡ+SEL70200GM 105mm f8 ss1/640 iso100

最後はパリへ戻る直前の午後15時台、干潮の頃に撮影したモンサンミッシェルです。光の加減や当たり具合、雲の表情、水面の表情など、全てが綺麗でした。朝焼けのモンサンミッシェルと同じくらいお気に入りの一枚です。この時にNDフィルターも試せば良かったですね。



モンサンミッシェルの写真(外伝)

今回はモンサンミッシェルを一日かけてじっくり撮影する為、対岸エリアのダム橋を拠点に計画を立てました。ここでは、外伝と言うかたちで、ダム橋周囲とは別の場所から撮影したモンサンミッシェルの写真を紹介します。

馬車

α7RⅡ+SEL70200GM 200mm f5.6 ss1/400 iso125

モンサンミッシェルへは、徒歩・自転車・バス以外に馬車で行くと言う選択しもあります。対岸エリアを歩いていると、パカパカと馬車の足音が聞こえてきました。これは、タイミングよく対岸エリア北側で撮影できた一枚。200mmで馬車にピンとを合わせて撮りました。

橋の上

α7RⅡ+SEL1635GM 35mm f8 ss1/60 iso125

こちらは、モンサンミッシェルから対岸エリアに戻る途中に撮影した一枚。基本的に無料バスは右側通行で運行しており、行きで下車すると混雑する為、このように帰りに振り返って撮影する事がポイントです。この時は天気が悪かった為、モノクロで表現してみました。もう少し引いたこのポイントから夜景を狙えると最高なんですが、多分ダム橋より揺れます。

島内

α7SⅡ+SEL24105G 24mm f8 ss1/400 iso100

こちらはモンサンミッシェルの島内で撮影した写真。修道院や周囲の建物を含め、対岸とはちょっと違ったモンサンミッシェルが見られます。自分だけのお気に入りのポイントを見つけるのも楽しいですね。モンサンミッシェル 島内で撮影したスナップ写真の記事も後々書くので、お楽しみに。

修道院

α7RⅡ+SEL1635GM 16mm f8 ss1/80 iso100

モンサンミッシェルの修道院 付属協会前で撮影した一枚。内部も本当に凄かったです。

ホテル・ルレサンミッシェル

こちらは、ホテル ルレサンミッシェルの朝食会場から撮影したモンサンミッシェルの写真。対岸エリアで一番人気とランクの高いホテルで朝食をいただきました。

宿泊はホテル ラディーグなのに、ルレサンミッシェルで朝食を取る事ができたお話はこちら

モンサンミッシェルの対岸エリアで一番人気なホテル、ルレサンミッシェル。この記事では、ルレサンミッシェルでとる朝食のお話を紹介します。



モンサンミッシェルの撮影方法

ここからは、モンサンミッシェルの対岸エリアに宿泊した経験から、モンサンミッシェルをより綺麗に撮影する方法を詳しくお伝えします。

周辺マップ

こちらは、自分が参加したツアー会社さんから配布された、モンサンミッシェル観光マップに、今回の撮影ポイントを書き込んだものです。非常に分かりやすい案内なので載せます。赤い星マークがオススメの撮影ポイントであり、赤い四角で囲った場所が、自分が宿泊したホテル ラディーグと撮影拠点のダム橋です。余談ですが、レ・ギャルリーはお土産屋さんです。

撮影場所について

モンサンミッシェルをどこから撮影するのかは好みです。ただ、ホテルから遠くなれば遠くなるほど通う事が難しくなるため、自分は予め対岸エリアのダム橋に絞って撮影しました。難点はモンサンミッシェルが非常に遠くなる為、焦点距離が100mm~200mm程必要になってきます。これが橋の上やモンサンミッシェルの手前なら35mmとかで足りますね。モンサンミッシェル島内に宿泊し、橋の上のバス乗り場辺りから撮影するつもりなら、重たい望遠レンズを持って行く必要はなくなります。ただ、バスが通る橋の上は、恐らくダム橋以上に揺れると思います。

一番下の馬車の写真はモンサンミッシェルから最も離れた場所から撮影していますが、望遠レンズの効果で上の二枚より大きく見えますね。是非お気に入りの場所を見つけてみて下さい。

ダム橋の撮影ポイント

次に、ダム橋からの撮影ポイントを紹介します。写真は、ダム橋の上から対岸エリアである東方面を撮影したものです。ダム橋のイメージが伝わるのではと思います。

イタリアのミケランジェロ広場もそうでしたが、ヨーロッパの観光名所(展望スポット)は基本的に柵やフェンスがしっかりしており幅があります。その為、メイン三脚も柵の上に置けてしまいます(落下注意)。そうなると逆に高さがありすぎ使いにくいです。この後、結局サブ三脚を一番低くして撮影しました。ちなみに、二本の脚をダム橋地面に下ろして立てると、より不安定で手ぶれの原因になります。

もう一つのポイント。柵(フェンス)の上だと人が歩くたびに非常に揺れます。その為、200mmなどでモンサンミッシェルのみを大きく写したい場合は、後方に階段があるため、この上から寄って撮影するとほとんど手ぶれしないです。理由は、ダム橋の前方の足場は木製のウッドデッキで作られていますが、後方はコンクリートで作られているのです。

ダム橋後方の階段の上から中望遠~望遠の焦点距離で撮影する事で、記念写真やポートレート写真も素敵に撮る事ができます。自分たちも、ここでしっかり夫婦の記念写真を撮りました。写真撮影が趣味でない方も、記念写真の撮影方法では是非オススメです。

大潮の調べ方

海の水の満ち引きで表情を帰るモンサンミッシェル。折角なら大潮の季節に訪れたいですよね。ここでは、大潮に合わせて宿泊の日程を組んだお話をします。まずはこちらのカレンダーをご覧下さい。現地のサイトでは、大潮の日時と水位が表示してあります。自分は大潮の頃にモンサンミッシェルを訪れる為、予めこのカレンダーを確認してから日程調整を行いました。

濃い黄色が満潮に対して、オレンジ色が最も水位があがる大潮を記しています。つまり、9月30日の夜は21時22分が大潮。また、10月1日は朝の9時45分が大潮になります。時刻の両側に記載されているのが水位なので、自分は本当に最も水位の高い時期に訪れた事になります。

ただ、大潮だから必ずしも絶景になるとは限りません。その日の天候や雲の表情、気温などによって景色は大きく変わります。今回は、干潮の頃でも絶景が広がる事を知りました。

モンサンミッシェルの干潮・満潮、大潮などの情報発信をして下さっている日本人で現地在住の方がいます。本当に親切であり助かりますね。そのブログがこちら

現地の潮位表を調べて潮の満ち引きの時間を知る

注意点について

ここでは、世界遺産 モンサンミッシェルを撮影する際の注意点をお伝えします。

・潮の満ち引きは非常に早く危険です。安全な場所から撮影しましょう。これは常識ですね。

その昔、島へ渡る途中に潮に巻き込まれ、流され亡くなられた方は数多くいたそうです。今では観光化が進み、車が走れる橋がかかっていますが、現在も大潮の時間帯だけは入口が水に浸かり、前後30分は渡れなくなるそうです。自分は二度もその姿を見るチャンスがありながら、残念ながらダム橋で撮影していたので見ませんでした…。

・フランスのパリに比べてかなり寒いです。防寒具はフル装備でいないと耐えられません。

具体的には、10月1日の早朝で、厚手のフリース+ウルトラライトダウン+マウンテンパーカーで、じっとしていてまあ耐えられる寒さでした。過去のブログを見ていると、寒さで撮影を断念したと言う方が多々いらっしゃったので、この辺はしっかり準備して行きました。まあ、日本でこの季節はシャツ+パーカーで十分なので、なかなかイメージがつかないですよね。

・治安について、盗難には気をつけましょう。詳しい内容は下に書きます。

治安について

フランスのノルマンディー地方にあるモンサンミッシェルの治安について。実は、日本人ガイドさんは治安については一言も触れていませんでした。その理由は少し考えればわかります。

ヨーロッパで治安が悪いと言えばパリやローマなどが挙げられます。理由は、家のない移住民族の方々がスリを働くためです。しかし、市街地から300キロも離れたモンサンミッシェル。彼らが生活するにはあまりに不便です。つまり、現地のフランス人か観光客しかいません。その為、人身に関わる事件は少ないのではと思います。実際に自分も暗い中一人でウロウロしましたが、危ない場面はありませんでした。それよりも怖いのは、やはり潮の満ち引きですね。

ただ、盗難だけは気をつけたほうがいいです。実は自分、SEL70200GM専用のケースをダム橋に置き忘れたのですが、探しに行ったら見つかりませんでした。風で飛んだか拾われたのかはわかりませんが…。いずれにせよ、カメラを放置したら無くなるでしょうね。

混雑状況について

世界遺産のモンサンミッシェル。そして今回撮影拠点としたダム橋はビュースポットとして有名です。しかし、大潮の時間帯になっても人がチラホラ訪れるだけで、全く混雑しません。また、撮影スペースは非常に広いため、混雑について心配する必要は全くありませんでした。撮影地に人が集るのは、やはり日本人などアジア系人種の特徴なのでしょうか。逆にモンサンミッシェル島内のアイス屋さんの前では、欧米系の10歳台だと思われる女の子達がキャピキャピ屯っており、見ていて気持ちのいい物ではありませんでした。



まとめ

フランスが誇る絶景の世界遺産 モンサンミッシェル、いかがだったでしょうか。

今回のフランス旅行において、限られた滞在時間内でパリから遠く離れたモンサンミッシェルに行こうか、非常に悩みました。そのアクセスの悪さから、コスパが悪いと言う意見も聞かれるくらい。しかし、絶景を見るために大事なのは行動力。思い切って、旅行の拠点パリからさらに足を伸ばした甲斐がありました。

日帰り旅行で見られる景色には限りがあります。今回は、モンサンミッシェル対岸エリアに宿泊する事で、一日を通してさまざまな表情のモンサンミッシェルを見る事ができました。景色は一年の四季を通して表情を帰るイメージが大きいですが、たった一日の中でもこれだけ景色や表情が変わる楽しさを、改めて知ることができました。

世界遺産など絶景地を一日を通してじっくり撮影する。このスタイルは今後も続きそうです。

今回のフランス旅行のまとめ記事はこちら

六泊八日でフランスのノルマンディーとパリに旅行に行ってきました。この記事では、フランス旅行で撮影した写真をまとめて紹介します。
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