同じ撮影地に通い続けて感じたロケハンの重要性!@星空撮影の注意点

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こんにちは。

今回の話は、真夜中に行う星空撮影において、「ロケハン」が非常に重要と言うお話です。

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写真撮影とロケハンの重要性

ロケハンとは?

そもそも、日常生活でよく聞く「ロケハン」とはどう言う意味なのか、調べてみました。

ロケハンとは「ロケーション・ハンティング」の略で、元々は映画やテレビ制作において、屋外の撮影地を探す事 を意味するそうです。また、最近ではイベント開催の準備で使われる事が多く、ロケ開催前の現地調査(場所探し・下見・確保・カメラアングル等の確認)の事をロケハンと呼ぶ事が多くなりました。

写真撮影とロケハン

では、写真撮影で言うロケハンとはどう言うものかを考えてみましょう。

例えば、旅行中の風景写真やスナップ写真を撮影する場合、ロケハンの必要はありません。と言うのは、旅行やスナップ写真は行き当たりばったりで出会う景色に価値を感じる訳ですし、ロケハンしたら写真撮影の楽しさも半減してしまうからです。

では、鉄道写真や星景写真ではどうでしょうか。明確に決まっている被写体に対し、三脚が置けるか、カメラマンは何人並べるか、構図はどうか、光の加減はどうか、、、。これらをロケハン=事前調査するかしないかでは、撮れる写真が明確に変わってきます。

特に、三脚を使って撮影する場合、三脚を置く場所の確保ができるかを事前調査する事は非常に重要です。これに失敗すると、せっかく足を運んでも写真撮影自体ができなくなってしまいます。そう考えると、ロケハンは写真撮影に非常に重要になってくる訳です。

しかし、撮影地が遠くロケハンできない場合は多いです。インターネットが普及している現代、ロケハンできない場合は、SNSや動画サイト、Webサイトなどを活用し、しっかり事前の情報収集を行う事で、ロケハンができない分をカバーする必要があります。

星空撮影とロケハンの重要性

次に、この記事の本題である星空撮影とロケハンの重要性について書いていきましょう。

星空撮影は、経験を積めばそこまで撮影の難易度は高くありません。しかし、星空撮影の経験が浅い方にとっては、非常に撮影難易度の高い被写体になってきます。ここでは、星空撮影の経験を詰んだ自分が、ロケハンの重要性について語っていきたいと思います。

暗い撮影環境が事故に直結する!

天体写真や星景写真の撮影において、ロケハンが重要になってくる一番の理由は、やはり撮影する場所が非常に暗い事です。

上で書いたような、構図の話や三脚が置けるか以前に、暗い撮影環境が撮影者の人身事故に直結する危険があるからです。自分は関東沿岸部で星景写真を撮る事が多く、干潮・満潮の時刻の重要性や、撮影地の地形の危険性を何度も痛感しました。

いくつか例を上げてみましょう。

事例①-潮の満ち引き

最初は、しっかりロケハンをしながら一人で足を運んだ撮影地のお話です。

事前調査で、足が波に浸かる可能性のあると聞いていた海岸に長靴を履いて行きました。満潮の時刻に向かうにつれ、波が一気に押し寄せ、片足が波に取られそうにり、完全に膝下まで水に浸かった経験があります。波にさらわれる危険は勿論ですし、真冬だった為、何も調べずにスニーカーで行ってたらと思うとゾッとする出来事でした。これは、カメラ機材が波をかぶるよりもよっぽど危ない出来事でした。

事例②-崖の下

次が、知人がロケハンした事のある撮影地に行った時のお話です。

真夜中に到着したのですが、知人が崖下に降りれる道があると言い、断崖絶壁の崖の上を歩いていました(崖の上といってもちゃんとした管理公園です)。しかし、下り口を見失ったと言い、二人で探し回りました。草が生い茂り、それらしい斜面を進んでみたのですが、最終的には別の場所にちゃんと下り口が見つかりました。崖の下に降りて見上げると、あのまま別の斜面を降っていたら、本当に死んでいたのではと思える場所でした。これもゾッとするお話で、ロケハンは重要ですね。

同じ撮影地に通い続けて

ここでは、有名でありながら、かなり特徴的な環境の星空スポットで起きた出来事を紹介します。特徴的な環境だからこそ、複数回通い続けても色々な出来事が起きる訳です。

まずはこちらの写真をご覧ください。

関東近辺で星景写真を撮る方なら、誰もが見たことのある景色ではないでしょうか。そして、この日本離れした素晴らしい景色が近くにあるなんて本当に素晴らしい事です。

本題の、星空撮影はロケハンが重要と感じた出来事のお話に移ります。

事例①-迷子の車と転倒

自分はこの海岸へは2018年から三回ほど訪れました。

初めて訪れた星空撮影は単独だった為、車ではなく徒歩でアクセスできる宿泊施設に泊まりました。そして、日中にロケハンに行きました。ここで、市街地から駐車場までのアクセスルート・駐車場から撮影地までのアクセスルートと環境・撮影地の環境を事前調査した訳です。

日中に徒歩でロケハンしておけば、真夜中の行動は非常に楽になります。事前のインターネット情報では、撮影地の周辺環境があまりに暗く(本当の真っ暗)、夜中の車でのアクセスでは駐車場を通り過ぎてしまうとの噂もありました。

そして、深夜1時過ぎに宿を出発し、徒歩で海岸を目指したのですが、後方から一台の車が近づいてきました。すると、自分の真横で停車し、ドライバーさんが窓を開けて声をかけて来ました。「自分ここへは初めてなんです!駐車場が分からないのですがご存知ですか?」。

こんな真夜中にヘッドライト照らして歩いていれば、誰もが同志だと気づくのでしょう。

自分が「日中にロケハンしたので分かりますよ!」と答えると、運転手さんは「もしよければ助手席に乗って案内して貰えますか?」と返して来ました。もう駐車場までは数十メートルだったのですが、乗せていただき、駐車場まで案内しました。また、この撮影地は駐車場から海岸までが非常に危ない為、最後まで一緒に行動をしました。

駐車場から海岸までの不整地を二人で歩いていると、その方は一度勢いよく転倒していましたし、この時ロケハンの重要性を強く感じました。

事例②-駐車場が満車なのに撮影者0人

そして数年後、同じ星空撮影地に5人で足を運ぶ機会がありました。

この日は撮影地を変更しながらのアクセスだった為、天の川が昇り始める直前に駐車場に到着しました。すると、まさかの駐車場がほぼ満車状態。ここは三脚を立てられるベストポジションが広くない為、撮影地を変更すると言う案も浮上しました。しかし、ロケーションがいいのと、初めて訪れる仲間もおり、天の川も昇り始めている事から移動は現実的ではありませんでした。

何はともあれ車を駐車し、車を下りてみました。すると、周囲の車や駐車場には、何故か大勢のカメラマンがウロウロしていました。もう天の川が昇る時刻なのにおかしくない?と話す我々。もしかしたら、海岸の撮影地は既に三脚で一杯であり、戻って来たのではないか。そんな不安が高まる中、とりあえず海岸まで行ってみようと荷物をまとめました。

何度も足を運んだ事がある自分は得意げに先頭を進みます。しばらく歩き、海岸を見下ろせる崖に出た時、驚きの光景が広がっていました。なんと海岸の撮影者は0人!

そして、我々の後ろから、駐車場にたむろしていたカメラマンたちが続々と歩いてくるではありませんか。そうです。恐らくですが、駐車場にいたカメラマンの方々は、駐車場から海岸までのアクセス方法を知らなかった訳です。

このおかげで、我々5人はギリギリの現地到着にも関わらず、最前列のベストポジションから星景写真を撮影する事ができたのです。これこそ大勝利と言えるでしょう。

星空撮影は三脚での場所取り命な部分がありますし、個人的には単独か二人行動がベストだと思っています。その為、この日5人行動ではまともな写真が撮れるとは思ってもいませんでした。これも、何度も撮影地に足を運んだ経験=ロケハンがあったからこその結果です。

まとめ

今回は、写真撮影や星空撮影において、ロケハンの重要性についてお話しました。

ロケハンの重要性についてまとめると、撮影前にロケハン=現地の事前調査 を行う事で、よりいい写真が撮れます(三脚場の確保や構図イメージの定着)。そして、事故を防ぎより安全に写真撮影が行えます。その為、星空撮影に行く際はできるだけ明るいうちに現地に行き、ロケハンする事をお勧めします。

また、ロケハンができな場合はインターネットを活用しながら情報収集を行い、現地で出会った方とも適度にコミュニケーションを取る事で、安全な写真撮影が行えます。

最後に余談ですが、上で紹介した駐車場が満車なのに撮影地は0人だった時のお話。自分たち5人が最前列のベストポジションを確保した後、後から続いて来たカメラマンのひと組(団体客?)は外国人の方でした。なるほどな!と言ったお話ですよね。その外国人カメラマンの方々、後ろの方で星空ポートレートを撮り始め、明るいライトをあちこちに照らしていたので非常に迷惑でした。

そしてこの写真をご覧ください。

我々が並んだのが定番ポイントである海岸沿いなのですが、後から降りて来たカメラマンが、左の崖の上で一人陣取り長い間写真撮影を行っていました。

写真撮影において、基本的には先着優先と言う暗黙のルールがあり、後から来た方は基本的に前の方の構図に入る位置に三脚を立ててはいけません。

これ、普通に天の川のピークの時刻であり、我々のカメラの構図にガッツリ写り込んでしまっています。また、滞在時間も長く、どうみても注意をしてもいいレベルでした。しかし、写真では伝わらないのですが、波の音が大きく、崖まではけっこう距離があり、かつ現地は真っ暗な為、なかなか注意できる状況ではありませんでした。

これは、写真撮影のマナーの記事に書き足したいですね。

それではまた。

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