関東で最も美しい星空スポット!茨城にある外大野のしだれ桜と天の川を撮影

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画像引用:大子町観光協会公式ホームページより。

こんにちは。

今回紹介するのは、桜と星空「天の川」が共演する星空スポット、茨城県大子町にある「外大野のしだれ桜」になります。

ここは撮影環境やロケーション共に素晴らしい撮影地です。是非ご期待ください。

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外大野のしだれ桜と星空撮影について

星空や天の川などの星景写真を撮影する我々にとって、春の季節に美しく咲き誇る桜と星空を絡めるのは誰しもの憧れですよね。

特に天の川と桜の共演は、人間の小ささや宇宙の広さ、自然(樹)の雄大さを感じられ本当に素晴らしいです。長野出身の自分は、実は過去にも天の川と桜のコラボを撮影した事があります。それが、2017年4月に挑んだ長野県高山村にある「黒部のエドヒガン桜」です。

長野県を代表する桜の名所、信州高山村の黒部のエドヒガン桜と天の川を撮影しました。黒部のエドヒガン桜は何度か見に行った事がある思い出深い場所ですが、天候と季節にも恵まれ、満開の桜と天の川を撮影する事ができました。

これは6年前に撮影・現像した写真を使い5年前に書いた記事ですが、2023年現在現像方法がかなり変わっているので、改めて書き直したいですね。この撮影地、当時からカメラマンが多く押し寄せ、色々トラブルも起きていたのでその辺も語りたいところ。

外大野のしだれ桜とは?

さて本題。

2022年の春先に、関東の茨城県にある「外大野のしだれ桜」と星空を撮影して来ました。ここでは、外大野のしだれ桜について調べたので紹介してみます。

外大野のしだれ桜は、茨城県大子町ににある県に指定される天然記念物です。地元では、別名「下大倉(しもおおくら)の桜」とも呼ばれているとか。推定樹齢は約300年と言われており、徳川光圀公に植えられ、管理されて来たそうです。

桜の種類(品種)は、ネーミング通り枝垂れ桜であり、樹高約10m・幹幹回り役3.5m、開花の時期は4月上旬頃です。また、桜自体は斜面に植えられており、周囲の遊歩道から広々と鑑賞する事ができます。

星空撮影に非常に重要な場所取りやロケーションの話は、まとめで紹介しようと思います。

基本情報

  • 所在地:茨城県 久慈郡大子町 大字外大野1312
  • 公共交通機関でのアクセス:JR水郡線袋田駅から徒歩150分/タクシー18分
  • 自家用車やレンタカーでのアクセス:常磐自動車道那珂ICより
  • 参考サイト:トップ画像の引用元をご参照下さい

今回の撮影について

当ブログ「αのEVFが見せる世界」で情報発信される撮影地の記事では「今回の撮影について」と言う段落を必ず記載するようにしています(いつのまにか無意識に)。

ただ、こう言ったかなり私的な内容は、他の写真ブログではあまり記載されていません。では何故書いているのか。それは、ブログは自分の人生の記録であり、SNSではなく写真ブログだからこそ記載できる情報・記録だからです。

ここ半年はインスタグラムに注力して来ましたが、フォロワーが増える一方で、これと言って得られるものが無かった(フォロワー数万人とか行けば企業案件とか来るのかも)為、一旦はブログの注力に戻して行きたいと思っています。勿論、インスタグラムは定期的に更新するつもいりですが、それよりも撮影地で出会った写真仲間と情報交換したり、写真を閲覧する一ツールとして活用します。

余談になりましたが、外大野のしだれ桜を撮影した経緯ですね。

自分で大口を叩くのも何ですが、自分は撮影地の情報収集を集めるのが非常に得意だと思っています。その為、外大野のしだれ桜の存在は数年前から認知していました。そして2022年4月上旬の連休。ふた晩ともに関東快晴の予報。

そこでいつもの星空撮影仲間と写真撮影に行く事になりました。初日は富士五湖で登山して星空を撮影(まだブログで未公開)。この時、男四人で軽登山をしたのですが、20歳代の彼らよりも余裕の体力と速さで登り切った自分は、心の中で誇らしくブログで自慢する今日。

二日目となる翌日、同じく星空隊長と、グループメンバー初対面になる女性と3人で星空撮影に行く事となりました。撮影地を相談している時に、ふとスマホで情報収集すると、茨城県にある外大野のしだれ桜が満開と言う情報を見つけました。とは言えかなり遠方。自分は身体的な事情で車の運転ができない為、行きたいとは言わず、満開の情報だけを星空隊長に伝達。すると、即ここに行きましょうよ!と車を出してくれました。

過去に友人と行ったハワイ島や石垣島、北海道旅行もそうですが、撮影地の情報収集を自分が行い、車の運転は友人が行ってくれると言う撮影旅行パターンは非常に多いです。お互い写真撮影が目的な為、仲間はいつもプランニングをしてくれてありがとうと言ってくれます。ただ、これはギブアンドテイクに値するとは全く思っていなく、むしろわがままを言って連れて行って貰っていると言う気持ちを常に持つようにしています。

そして、一生涯自分で車を運転できない自分にとって、車の運転をしてくれる写真撮影仲間には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。みなさん本当にありがとう。

外大野のしだれ桜と星空の写真

ここからは、外大野のしだれ桜と星空の写真を紹介していきます。

とは言っても、実は現像した写真はたったの2枚だけ。一応構図は2パターンで撮影していますが、外大野のしだれ桜の構図はだいたい決まっている為、沢山現像しても意味がないと判断しました。

月光に照らされる枝垂れ桜

α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN+ソフトフィルター LEE NO1

4月上旬となると、天の川が昇り始めるのは深夜1時頃になります。

この日の月齢は、深夜0時ごろまで月が出ているとの事で、構図決定の意味を込めて月光に照らされた外大野のしだれ桜を撮影しました。すると、想像以上に美しい写真となりました。

月明かりがあると、桜の花が本当にピンク色に染まります。また、夜桜に限っては、カリカリではなくソフトに仕上げる方が好みなので、ソフトフィルターの使用は必須です。

LEEのリア用ソフトフィルター、何故販売終了になってしまったのか、、、。

天の川と枝垂れ桜

α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN+ソフトフィルター LEE NO1

こちらは、最もいい位置に天の川が昇った外大野のしだれ桜です。

ソフトフィルターを使用する事で、昇るさそり座が強調され、とてもドラマチックです。また、満開の桜の巨木が天の川(宇宙)を見つめているようにも見え、個人的にはここ数年撮影した星景写真スポットとしてはダントウツ一番だと感じています(現像難易度も高い)。

この写真を、天候等最高の撮影条件と最高のカメラ機材(高感度に強いカメラと高画質なレンズ、リアフィルター)で撮れた事が奇跡であり、この撮影地はもう撮りきったと言う気持ちで完結しています。

強いて言えば、天体改造機ではないと言う点です。ただ、これを言い出すと過去に撮影した星空撮影地を全て再訪しないといけなくなるので、まだ手は出しません。

天体改造機に手を出すのは、南半球に天の川やマゼラン星雲を撮りに行く時。これは人生の夢であり、絶対に実現させます!その時にはニコンZ14-24mmf2.8を持っていたい!

まとめ(撮影方法、撮影環境、撮影の注意点)

整備がされていなかったり、三脚場所取りの競争率が高い撮影地の情報は、最近控えるようにしています。受け皿の小さな撮影地に沢山のカメラマンが押し寄せると、トラブルや環境破壊だけでなく、撮影自体が禁止になる可能性がある為です。

逆に、上記のような問題がなく、情報発信が少ない撮影地は、しっかり情報発信するべきだと考えています。その理由は、各撮影地に訪れるカメラマンの分散や、撮影地(観光地)の活性化に繋がり、なおかつ確実な情報収集が事前にできれば、事故のリスクが軽減できます。そして、外大野のしだれ桜は、非常に撮影しやすい撮影地と言えます。

以上を踏まえて、ここでは星空や星景写真と外大野のしだれ桜を撮影する上で、カメラマンが最も知りたい情報をしっかり記載したいと思います。

  • 撮影地の環境(4月上旬):下草が生え場所によりぬかるみあり。自分はスニーカーで泥まみれになったので、心配な方は長靴があると安心(蛙の合唱が心地いい)。
  • 駐車場:市町村が十分にあると記載しており問題ありません。駐車場から撮影地までは、徒歩1〜2分ほどの登りですが、足元が非常に暗い為注意が必要です。
  • トイレ:近くにない為、事前に済ませておく必要があります。
  • 光害①:駐車場に出入りする車のライトの影響を盛大に受ける(意外と綺麗)
  • 光害②:ライトでライティングするカメラマンがいる(声をかけ合いましょう)
  • レンズの結露防止ヒーターが必須:池や草があり、4月上旬は寒暖差が激しい為、必ず結露防止ヒーターを持参しましょう。自分はカメラ2台体制でしたが、結露防止ヒーターはひとつしかなく、片方のインターバル撮影中のカメラは諦めました。モバイルバッテリーも二つ必要となると、なかなか面倒な問題です。この時ほど速攻でレンズが曇った撮影地はなかなかありません。結露前に予防でレンズヒーターを使用していた時は、音も出ない為「効いているのかな?」と疑う場面もありましたが、安価なものでも本当に効果があり、使用開始すると全く曇りませんでした。ちなみに、撮影地で結露防止ヒーターを持っていないカメラマンはけっこうおり、盛大に曇っていました。ブロアーで頑張ってシュポシュポ曇りを取り除いていましたが、数時間単位なのでかなり厳しそうでした。

最後は、みなさんが最も知りたい三脚収容人数と場所取り問題ですね。

Google mapを用いた衛星画像

パソコンをマックにしてから、ペイントが使いづらく矢印がない点をご容赦下さい。

南西の道路沿いに駐車場があります。そこから北に歩くと、鋭角に昇る坂道が現れます。真っ直ぐ進むと正面左に小屋が現れ、小屋の北側の斜面に外大野のしだれ桜があります。

こうして見ると、北東に位置しているので天の川と絡められなそうに見えますね。地形がちょっと複雑なのです。分かりやすくイメージできるようにお伝えします。ちょうど正三角形の頂点が桜とすると、右角が小屋、その対側あたりに位置する角(草むら)が三脚を立てるポイントとなります。そして、手前側(南)から斜面側(北)に向かって、尚且つ桜に対し弧を描くようにカメラマン(三脚)が並びます。つまり、天の川が低い時間帯は手前(南)、昇った時間帯は斜面側(北)に立てるのが理想となります。勿論、ピークの時間帯は大勢のカメラマンが訪れる為、場所の移動は現実的ではありません。

ただ、上記のように被写体に対して弧を描いて場所取りできる撮影地は、爪木崎灯台の一本道や洞窟と比べ、収容人数に余裕があり、10〜20人は並べます。また、横移動で構図がさほど変わらない為、三脚を詰めて貰うようお願いをしても、頼まれた側に支障が出ません。低姿勢でお願いをしてみましょう。

はやめに現地に到着した自分は、この事が分かった為、三脚を南側と北側にそれぞれ場所取りしました。上で紹介した写真の一枚目(月光と桜)が中央やや北側で撮影、二枚目(天の川と桜)が北側から撮影したものです。勿論、最終的には天の川が縦に昇っていくので、北側が人気エリアとなります。

最後に、自分が現地到着した時の時間帯と場所取りのお話です。2022年4月の土曜日で桜は満開、月は天の川が昇る(深夜1時以降)前に沈む快晴な好条件の日。自分達は21時台に現地入りしました。絶対に混雑すると予想していましたが、駐車場はガラガラ。また、自分達より早い時間帯に場所取りをしていたカメラマンはたったの2人でした。東京から日帰りでアクセスできる関東エリアの桜でこれは本当に意外でした。

23時台に来る方が一番多く、24時に到着する方もいました。本当にいい場所を取りたい方は3時間前。俺は交渉力がある!端から撮れればいい!と言う方は、24時到着でも撮れなくはないと言う印象でした。実際、未明で天の川が消える前に帰っていく方もいましたからね。

そう考えると、平日に撮影に行けば、場所取りの必要性はないと予想できます。

是非参考にしてみてください。

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コメント

  1. 山本 より:

    天の川と枝垂れ桜は、天体写真(星雲星団)ファンが編み出した「新星景写真」の
    技法で撮られた星景写真でしょうか。