長野の星空スポット 千畳敷カールに昇る天の川

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こんにちは。

今回紹介するのは、長野県にある中央アルプス 千畳敷カールで撮影した星景写真です。

訪れたのは2018年の3月。標高2600mを超える中央アルプス 千畳敷カールは、まだまだ雪深く、スキーシーズンと言えます。

この日に千畳敷カールで見た星空は、恐らく自分の中ではトップクラスの景色です。

最初に書いておきますが、山岳地帯での星景写真撮影は、装備にそれなりの準備が必要です。

カメラ機材以前に、身を守る装備が必要になってくるからです。

それはそのはず、夜間の気温がマイナス20℃にもなる過酷な撮影環境。

自分は完璧な装備で行ったので、まさに千畳敷カールを独り占めする事ができました。

それでは早速行ってみましょう(*゚▽゚*)。

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長野県中央アルプス 千畳敷カール について

長年風景写真を撮影している自分ですが、長野県は生まれた県でもあり、特に千畳敷カールは最も好きな撮影地です。過去にも何度か足を運び、2018年だけでも3回は訪れました。

訪れる理由は、氷河期に氷が山を削りできると言われる地形「カール」が絶景だからです。

由来は、千枚もの畳が敷けると言う謂われから、千畳敷カールと言う名前が付いたそうです。

そしてこの千畳敷カールが、四季折々の表情を見せてくれるわけです。

夏には高山植物や花畑。秋には素晴らしい紅葉。冬には真っ白な雪渓と雪原。

さらに、日本一高いロープウェイ駅「千畳敷駅」へ公共交通機関で行くことが可能なのです。

千畳敷カールで撮影した星景写真

ここからは、自分が一晩で撮影した星空の写真を紹介します。

今回の撮影機材について

撮影機材はα7Ⅱ+Samyang14mmf1.4α7SⅡ+SAL1635Z(ソフトフィルター)

このカメラ二刀流は星景写真撮影では最強の組み合わせと言えます。α7Ⅱでインターバル撮影を行い、その隣で高感度に強いα7SⅡ+超広角ズームレンズでありかつ、ソフトフィルターの装着できるSAL1635Zで星空を撮る。本当に贅沢です。

さらにサブコンデジのRX100M3でもインターバル撮影を行います。

つまり、カメラは三台体制。という事は三脚も三台持ち運ぶと言う事です。

これに、スキー場を自由に動く為にトレッキングポールにスノーシュー。さらに極寒を生き抜くための防寒具で行く訳ですから、本当に過酷な写真撮影でした。

星降る千畳敷カール

最初に紹介するのは、ホテル千畳敷から急斜面を下り、千畳敷カールに降りた場所。

恐らく夏季は 剣ヶ池 がある辺りです。

ホテル千畳敷の前から撮影を行う方は多くいましたが、ここまで降りて撮影する方は自分以外に一人しかいませんでした。ここへ下る急斜面はけっこうきついですからね。。。

α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso3200

千畳敷カールに沈むオリオン座

3月中旬の19時半~21時半まではインターバル撮影を行いました。

その中で写した、千畳敷カールに沈むオリオンです。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 24mm f2.8 ss15 iso4000

千畳敷カールの星空と宝剣岳

右に見える高い山は、中央アルプスでも難所と言われる宝剣岳です。

とは言っても、普通に軽装とスニーカーで登る観光客がいるのが現実です。

ちなみに、冬は滑落と死亡事故が起きている場所でもあります。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 35mm f2.8 ss10 iso6400

千畳敷カールの星空と自撮り

この素晴らしい絶景を写真に残したい。その思い出自撮りを行いました。

マイナス20℃でしたが、これを何枚も撮ったので普通に体があつくなりました。

類似写真は、2018年の国際フィルターフォトコンテストで賞をいただきました。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss25 iso3200

千畳敷カールに昇る天の川

一度ホテル千畳敷で仮眠をとり、深夜3時に再び千畳敷カールへ行きました。

土曜日の夜ですが、もちろん自分以外に誰ひとりいません。

運良く天候に恵まれ、南アルプスの上には見事な天の川が昇りました。

行動しないと絶対に撮れない景色です。

α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso3200

α7SⅡ+SAL1635Z 35mm f2.8 ss10 iso6400

これらの写真は、千畳敷カールを八丁坂へ登り始めた地点で撮影しています。

このブログでは載せていませんが、真後ろには迫る千畳敷カールと北斗七星が見えました。

北極星を軸に夜中の間ずっと見える北斗七星。その姿も素晴らしかったです。

今はデータが別なので、いつか現像する機会があったらこの記事に追加します。

千畳敷カールのブルーアワー

天の川が消えてから日の出の時間まで宿に戻ろうかとも思いました。

しかし、結局ぶっ通しでの撮影。ブルーアワーは千畳敷カールの下方で撮影したのですが、今思えば最初と同じ八丁坂付近で撮ればよかったです。

α7SⅡ+SAL1635Z 17mm f2.8 ss20 iso800

まとめ

長野県の中央アルプスで撮影した星空の写真、いかがだったでしょうか。

徹夜で星空を撮影した事は多々あったのですが、今回の撮影は環境的に一番大変でした。

しかし、天候にも恵まれ素晴らしい写真を撮る事が出来ました。

この後2018年だけで2度も千畳敷カールを訪れる自分。次回は夏季に千畳敷カール側に移動した縦の天の川を撮りたいですね。

千畳敷カールの周辺環境について

ここでは冬季の千畳敷カールと言う条件で書きます。

ホテル千畳敷から千畳敷カールへは雪の斜面を下る事になります。これが意外と急で、上りは普通に息切れがします。自分は一泊二日の旅で、この急斜面を5回以上往復しました。

登山者の足跡を歩くと楽ですが、トレッキングポールはあった方がいいですね。

斜面を降りると、比較的平らな雪原、千畳敷カールが広がります。

千畳敷カールから木曽駒ケ岳登山道である八丁坂へ向かえば向かう程、斜面が急になります。

ここでも登山者が歩いた足跡があるので、靴だけの場合は上を歩くと楽です。

自分はスノーシューがあったので、誰も足を踏み入れない場所で撮影ができました。

服装と装備について

千畳敷カールでの撮影は過酷な為、今回は本気で撮影計画を立てました。

写真を並べて紹介しましたが、19時から日の出まで長時間の撮影を行いました。

そのおかげで、冬の星座から夏の天の川までを一晩で楽しむことができました。

装備としては冬山装備(厚手インナー・フリーズ・ダウン・レインジャケット)。

さらにホッカイロと頭部を冷やさない帽子、手指を凍傷から守る手袋など。

そして、撮影地が比較的平らなため「スノーシュー」を用意しました。

冬山登山ならアイゼンですが、千畳敷カールだけならスノーシューが断然楽です。

通常の登山靴の下に履くだけです。

自分はアマゾンで5000円程の一番安い物を買いました。

あとはトレッキングポールやピッケルは転倒防止に必要だと感じました。

トレッキングポールもアマゾンで4000円程で安く購入。

これ数回使っていますが、今のところ問題ありません。

そうそう、ヘッドライト、これ凄く大事で絶対に必須です。

これだけ準備して行きましたが、一番辛かったのは日の出直前の手指の寒さです。触覚や運動感覚は麻痺し、痛覚だけが残ります。本当に身を守る装備は大事だと痛感しました。

撮影の日時とポイントについて

一般的には千畳敷カール側に縦に昇る夏の天の川が有名です。

しかし、夏季でないとその写真は撮れません。

自分は雪原の千畳敷カールと星空を絡めたかったので、冬季を狙いました。

斜めに立ち昇る天の川を撮影したい場合は、2月から4月が狙い目となります。

3月の場合、日没後のオリオン座、未明の天の川の両方を撮影する事ができました。

撮影ポイントとしては、ホテル千畳敷周辺でも十分綺麗な写真が撮れます。

しかし、同じ構図で撮影した写真を沢山目にします。また、鉄塔が入ります。

自分は少し頑張って、スノーシューを調達してカールまで足をのばしました。

結果的には大満足です。

特にホテル千畳敷、駒ヶ根市の夜景、南アルプスと天の川を絡めたい。

この場合は八丁坂の手前まで登る必要がありますからね。

今回紹介した写真の他、昼間の雪原や朝の千畳敷カール、夏の花畑や秋枯れの千畳敷カールにも行った為、随時ご紹介したいと思います。

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