大波月海岸で撮影した天の川の写真!@千葉の星空スポット

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こんにちは。

今回紹介するのは、千葉県外房にある有名な星空スポットになります。

場所は、今では星空スポットとして全国的に知られた御宿町の大波月海岸です。外房は東京からはかなり距離がありますが、どうしても大波月海岸と天の川を撮影したい。そんな思いから、今回は一泊二日で宿(ペンション)を取り、宿泊して撮影して来ました。

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千葉にある大波月海岸について

画像:Googleマップの衛生画像にて大波月海岸の位置関係を確認

上に、Googleマップの衛生画像を載せ他ので、大波月海岸の位置関係をご確認下さい。

大波月海岸とは

大波月海岸は、千葉県の外房エリアにある海岸であり、御宿町と言う場所にあります。Googleマップで見ると、いすみ市と勝浦市のちょうど間と言った感じですね。

海岸の特徴は外房全体に言えるのですが、海岸一体に広がる岩場が断崖絶壁と言うことです。そして、横線断層模様であり、独特な外観と地形をしています。南伊豆や西伊豆のゴツゴツした岩模様とは、また違った印象ですね。

そして、大波月海岸にはシンボルとも言えるロウソク岩と呼ばれる奇岩が聳え立っており、天の川やオリオン座、日の短い季節には日の出を絡めて見る事ができます。このロウソク岩を中心に海岸から見た景色が絶景であり、まるで海外ではないかと錯覚を起こすほどです。

そんな景勝地である大波月海岸。今では全国的な星空撮影スポットとなっており、春先の天の川のシーズンには足場がなくなるくらい三脚が並びます。近年で言えば野島崎灯台と並ぶ人気スポットと言えますね。

基本情報

・所在地:千葉県 御宿町 岸和田

・駐車場:あり

・トイレ;なし

・アクセス:公共交通機関の場合、JR外房線御宿駅から徒歩で約35分。

自分は中間地点にペンションとったので、実質20分程で行けました。

車の場合、御宿海水浴場・岩和田海水浴場・メキシコ記念館から車で海岸沿いを北東へ。トンネルを過ぎて道なりに行き、内陸へ左折後すぐに右折。少し進むと右手に駐車場が現れます。

大波月海岸への行き方や撮影環境の詳細は、まとめで写真付きで紹介します。

大波月海岸で撮影した天の川の写真-2018ver

今回は、α7SIIとα7IIと言う贅沢なフルサイズセンサーカメラ二台耐性で撮影に臨みました。もちろん三脚も二台(RX100M3も含めて実質三台)持っていったので、これを全て公共交通機関と徒歩でやって退けたのは、当時20歳代と言う若さがあったからでしょう。

α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8で撮る天の川

まずは自分の星景写真 鉄板レンズ、サムヤン14mmf2.8で撮影した天の川を紹介します。

α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss25 iso4000

まだ暗い未明。斜めに立ち昇る夏の天の川を14mmで捉えました。個人的には斜めに昇る頃の天の川が一番好みであり、14mmと言う画角は絶対に必要だと思っています。

そして、iso4000のシャッタースピード25秒と言う撮影設定が、外房の暗さを語ります。

α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss25 iso4000

こちらは東の空が明るくなり始めた頃の天の川です。もうだいぶ高く昇ってしまいましたね。この季節が3月下旬だった為、2月なら一番いい色合いになったでしょう。

α7SⅡ+SAL1635Zで撮る天の川

次は高感度に強いα7SIIで撮影した天の川の写真を紹介します。高感度に強いα7IIには、基本的にズームレンズをつけて寄って撮影できるようにしています。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss20 iso5000

やはり20mmよりワイドになると、プロソフトン(A)では星が大変な事になりますね。

α7SⅡ+SAL1635Z 16mm f2.8 ss20 iso5000

こちらはソフトフィルター を外して撮影した一枚。やはり夏の天の川はソフトフィルター がない方がいいかも知れません。

α7SⅡ+SAL1635Z 16mm f2.8 ss20 iso2500

こちらも東の空が明るくなった頃の写真。ん〜・・・。画角が足りず、構図がいまいちです。

大波月海岸のロウソク岩と天の川

次は、α7SIIの高感度を活かして、35mmまで寄って撮影した天の川を紹介します。ソフトフィルター を使用し星を強調し、個人的にはお気に入りの一枚になっております。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 35mm f2.8 ss15 iso8000

大波月海岸内陸の星空

太平洋の海ではなく、後方に広がる岩場方面も撮影していました。内陸の光害が目立ちます。

α7SⅡ+SAL1635Z+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss20 iso4000

大波月海岸で撮影した天の川の写真-2021 ver

α7III+SEL1635GM 16mm f2.8 ss20 iso3200

こちらは、2021年の2月に撮影した大波月海岸の天の川です。

2018年が3月の撮影だった為、2月だとかなり低い位置の天の川と、朝焼けのブルーアワーが絡められます。本当に美しい景色ですね。

この日はあまりの強風でカメラは波をかぶり、体感温度も寒く、14mmでの撮影は行いませんでした。しかし、やはり16mmでは狭いですね。

この日に撮影した写真は、下の記事に何枚か載せたので、興味のある方はご覧ください。結論を言うと、カメラマンのせいであまり撮影に集中できる環境ではありませんでした。

星空撮影において、明るいうちに撮影地を事前調査するロケハンは非常に重要です。この記事では、写真撮影におけるロケハンの重要性について書きたいと思います。

外伝-ver

ここからは、大波月海岸で見られる星空以外の景色を紹介していきます。

大波月海岸に現れる滝

大波月海岸には雨の後に幻の滝が現れると言われています。この日は数日前に雨が降った事もあり、見事に滝が現れてくれました。こう言うのは日中の順光時にND1000とかをつけて撮影するのが一番いいんでしょうね。もしくは満月の夜とかですか。

α7SⅡ+SAL1635Z 24mm f8 ss3.2 iso400

大波月海岸の日の出

同日には大波月海岸に昇る日の出も撮影できました。この日の出を見て、自分は大波月海岸は関東で一番綺麗な日の出が見られる場所だと感じました。

α7SⅡ+SAL1635Z 35mm f11 ss1/400 iso100

大波月海岸で撮影した日の出の写真の記事はこちら↓

千葉県の外房、御宿町にある大波月海岸で日の出を撮影して来ました。この記事では、大波月海岸で撮影した日の出の様子や写真を紹介します。

大波月海岸の夕景写真

2018年に訪れた時は、徒歩で来られる場所に宿を取りました。

その為、星空撮影の前にロケハンを兼ねて、大波月海岸の夕景写真を撮りました。東向きな為夕日は見られませんが、雲の表情が素晴らしかったです。

α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100

α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/80 iso100

大波月海岸の空撮映像

2年後の2020年11月。再び大波月海岸を訪れドローンで空撮しました。ぜひご覧ください↓

千葉県の外房、御宿町にある大波月海岸で日の出の様子を空撮しました。この記事では、ドローン(mavic2pro)で空撮した映像と写真を紹介します。

まとめ

大波月海岸で撮影した天の川の写真、いかがだったでしょうか。

大波月海岸へは、2018年から2021年にかけて三回以上足を運びました。そして、個人的には千葉県で最も好きな星空スポットとになりました。その理由はなんと言っても、外房特有の断崖絶壁の崖や突き出したロウソク岩が素晴らしい景色を作り出しているからです。

野島崎灯台や神磯の鳥居も魅力的ですが、やはり人工物よりも自然がつくり出した美し景色。大波月海岸は魅力はここにあるのだと思います。

足場はやや悪いですが、星空撮影が好きなかたは、是非言ってみて下さいね。

アクセスについて

ここでは、大波月海岸の入り口へのアクセスを、写真付きで紹介していきます。

事前にインターネットで情報収集を行なっていると、大波月海岸の入口はかなり分かりづらいと書かれていました。しかし、実際に行ってみると、とても分かりやすかったです。

御宿町の中心にはメキシコ記念館や岩和田漁港があります。

こちらは月の砂漠記念公園にある月の砂漠記念像です。ラクダさんと三日月のモニュメントが印象的ですね。また、景色全体が砂漠の向こうの海を連想させる素晴らしい公園です。ここも星空スポットとして有名ですが、光害が酷いらしいです。

御宿町の南には、大きな御宿町海水浴場があります。

ここでは、ビーチでサーフィンを楽しむ人が多くいました。夏には海水浴場に来るお客さんで賑わうのでしょうね。

公営岩和田海岸駐車場の横を通り、海岸沿いを北東方面へ進みます。

すぐに現れる大きなトンネルを抜けると、道路は内陸に左折し、またすぐに右折します。山の間に入ってしばらく歩くと、右側に小さな駐車場と景勝地大波月海岸の看板が見えます。徒歩だと気がつきやすいですが、車の場合は注意深くみている必要があります。

駐車場に車を止めたら、足場の悪い細い道を通って海岸まで出ます。足場は土場であり、雨が降った後では普通にぬかるんでいるので、長靴が必須になります。

JR御宿駅から徒歩35分となっており、自分もそのくらいで到着しました。車なら御宿中心街から5分とかで行くのではないでしょうか。

周辺環境について

メインの道路から大波月海岸へ抜ける道は本当に足場が悪くぬかるんでいました。

真っ暗で滑りやすいので、ヘッドライトやペンライトは絶対に必要です。余談ですが、自分と同行していた方は、下調べが甘く装備不十分で、途中で転倒していました。

あとは靴の種類になりますが、スニーカーではかなりキツイです。自分は登山にも使えるトレッキングシューズと長靴を両方持って行きました。

基本的に星空の撮影は岩の上からになります。しかし、満潮時には大波月海岸自体が波に飲まれ、足場が濡れる可能性があります。砂場から日の出を撮影する事も想定すると、やはり長靴は必須になりますね。

また、大波月海岸へ降りる際にちょっとした岩場を下る事になるので、転倒に注意です。

大波月海岸の混雑状況について

3月の新月の快晴の夜で、三脚がずらりと並びます。

自分は天の川が昇るより一時間前に行った為、狙っていた場所に三脚が立てられました。しかし、先客もいましたし、駐車場で待機している車も三台はありました。

メインの時間には岩場はほとんど三脚で埋め尽くされました。早く場所を取って待つのが嫌な方。長靴さえあれば、奥へ行けば砂浜なので撮影するスペースはかなりあります。

大波月海岸と天の川の撮影ポイント

大波月海岸に対してロウソク岩や沖が東方向になります。

つまり、天の川は東から昇るので0°から45°程に立ち上った頃がベストかなと思います。その為撮影にベストな時期は、2月か3月の深夜2時以降になります。

勿論夏頃までは日没後の天の川が斜めに立ち昇っています。しかし、水平線は霞む・虫が出る・人も出る・暑いのでおすすめしません。

構図は超広角レンズ14mmや16mmが最適です。しかし、誰が撮っても同じ絵になってしまいます。そのため、自分はα7SⅡでロウソク岩に思いっきり寄って撮影してみました。35mmとソフトフィルターで面白い絵になったと思います。