千貫門で撮影した星景写真!@西伊豆の星空スポット

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こんにちは。

久しぶりに満足の行く星空撮影ができたので報告したいと思います。

今回紹介するのは、自分が思う、関東沿岸では五本の指に入る星空の絶景スポットです。場所は、静岡県の西伊豆にある 千貫門 です。

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西伊豆の千貫門について

画像:Googleマップの衛生画像にて伊豆半島にある千貫門を確認

上にGoogleマップの衛生画像を載せてみました。

千貫門は伊豆半島の左下に位置しており、東京都内からは非常に遠い場所にあります。また、その位置関係から夏の天の川や冬のオリオン座と絡めるには時期と時間帯を調査する必要があり、基本的に西に沈みゆく星座と絡める形になります。

千貫門とは

伊豆半島周辺は光害が少ない事から、星空スポットが数多くあります。

星景写真としての特徴として、伊豆半島独特の奇岩がある事です。特にユウスゲ公園から西伊豆の沿岸には、大きな岩や断崖絶壁の景色が広がります。

今回紹介する星空スポットは、そんな西伊豆の沿岸にある千貫門ビーチの千貫門。巨大な岩「千貫門」には大きな穴があいており、星空と絡めた景色はまさに絶景です。地上の前景の迫力で言えば、これを越える星景写真スポットはないのではと思う程。ただ、方角が西である事、アクセスの悪さや周辺環境から、星空撮影地としては知名度が低いと感じます。今回、沖縄旅行から帰った三日後の夜、職場の友人三人と弾丸で車で行ってきました。

西伊豆や南伊豆をはじめとする伊豆半島南部の広い地域は、伊豆が本州に衝突する前に噴火した海底火山や火山島によってつくられています。遊歩道の先にある千貫門や、千貫門の右手にみえる烏帽子山(えぼしやま)は、かつて海底火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に姿を現した「火山の根(火山岩頸(かざんがんけい))」の一部です。

千貫門には、岩の中央部分に波で削られてできたトンネル(海食洞(かいしょくどう))があり、巨大な門のように見えるその姿は烏帽子山山頂にある雲見浅間神社(くもみせんげんじんじゃ)の門に見立てられ「浅間門(せんげんもん)」と呼ばれていましたが、「見る価値が千貫文(せんがんもん)にも値する」という意味から「千貫門」と呼ばれるようになりました。

引用サイト:松崎町観光協会‖千貫門

基本情報

・所在地:〒410-3611 静岡県 賀茂郡松崎町雲見

・アクセス:東海バス松崎ターミナルからのアクセス

西伊豆東海バスの雲見入谷方面行きバスに乗車(乗車時間約19分)

→停留所「雲見温泉」で下車し徒歩約15分

千貫門への遊歩道の全面通行止めについて
令和2年7月の豪雨により土砂崩れが発生し、迂回路もない状況で復旧の目途もたっておりません。大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。                 
松崎町役場HPより

千貫門の写真

刻々と表情の変わる風景写真撮影では、カメラ二台体制は欠かせません。今回は本気モードと言う事で、α7RⅡ+Samyang14mmf2.8、α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルターと言う組み合わせで行きました。これは、ハワイ島のマウナケアで天の川を撮影した時と同じカメラ機材システムです。

千貫門と星空(SEL1635GM)

α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルター 16mm f2.8 ss20 iso6400

α7SⅡ+SEL1635GM+ソフトフィルター 24mm f3.2 ss20 iso6400

こちらが西伊豆の千貫門ビーチにある千貫門と冬の星座 オリオンを絡めた写真です。大きなゴロ石が続く千貫門ビーチの目の前には、ぽっかりと穴が空いた巨大な岩 千貫門 があります。静岡内陸の光害が目立つものの、岩や頭上には素晴らしい星空が広がります。24mmの写真も載せましたが、これより広角レンズは欲しいですね。

千貫門と星空(Samyang14mmf2.8)

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso6400

こちらはα7RⅡに、三万円程度で買えるサムヤンの14mmf2.8で撮影した写真です。14mmと言う圧倒的な広さで、千貫門と冬の星空を切り撮りました。千貫門と左上のオリオン、そして横たわる冬の天の川が見えますね。

千貫門とブルーアワー

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss20 iso1250

この季節の伊豆の最低気温は8度ほど。千貫門ビーチは強風に潮が吹き荒れ、じっと撮影しているととても寒いです。星空が消えゆくブルーアワーの頃、からだを温める意味でも恒例のポートレート写真の撮影を楽しみます。

NDフィルター風に波を撮る

α7RⅡ+Samyang14mmf2.8 14mm f8 ss30 iso200

NDフィルーターを使わない、低照度の中での長秒露光。三脚が並に浸かるギリギリで撮影する事で、岩の上を流れる波を幻想的に写す事ができました。



まとめ

西伊豆の千貫門で撮る星空の写真、いかがだったでしょうか。

巨大な岩にぽっかりと空いた穴。伊豆らしい奇岩の一つですが、その存在感は圧倒的であり、星空と絡めた景色はまさに絶景でした。この場所は夕日や夏以降の傾いた天の川とも相性がいい為、もう一度通いたいですね。

あと、今回ひとつだけ後悔があります。近くに千貫門ビーチと富士山を絡めて撮れる展望ポイントがあり、この日の朝は快晴だった為、岩場と富士山が真っ赤に染まるモルゲンロートを撮ればよかった。ただ、仲間の一人が体力的にも限界だった為、次回は民宿でもとってですね。

最初にも述べましたが、千貫門は関東沿岸で撮る星景写真では五本の指に入るロケーションだと思います。ちなみに、大瀬の蓑掛岩・大波月海岸・爪木崎・逢ヶ浜・千貫門あたりが自分の中では五本の指に入る星空スポットなのですが、次の照準は爪木崎ですね。

静岡県南伊豆の星空スポット、大瀬の蓑掛岩で夏の天の川を撮影しました。α7Ⅱとα7SⅡの二台で撮影し、見事な夏の天の川を撮る事ができました。また、1月下旬に撮影した冬の天の川の作例や、周辺環境、アクセスについて紹介したいと思います。
千葉県の外房にある大波月海岸で天の川を撮影しました。撮影に行ったのは3月の深夜から明け方。α7Ⅱとα7SⅡにて、外房大波月海岸に昇る夏の天の川と、日の出を撮影する事ができました。アクセス方法や周辺環境、撮影ポイントについて紹介します。

アクセスについて

千貫門ビーチは都心からでも非常に遠く、アクセスは不良です。グーグルマップで調べると、東京から3時間半。この季節にオリオン座と絡めるには幸い未明の3時からがピークのため、仕事後の22時以降に出発しても十分に間に合いました。

千貫門には専用駐車場がありません。グーグルマップの行き先を千貫門ビーチに設定すると、水路沿いの民家の山際に到着してしまいます。寄り道もしたため、この時点で未明4時とかだったので決行焦りました。千貫門ビーチに続く遊歩道(登山道?)があるのは少し下の集落であり、一度引き返し、雲見の足湯温泉付近にある駐車場を利用しましたする。

車を止めた後、千貫門ビーチまでは徒歩15分ほどかかります。水路沿いを上流へ進み、途中で水路の橋を渡ります。水路を渡ると細い階段状の遊歩道が続くのですが、これが意外と辛く長く、一つの山を超えると言った印象です。また、落石が多いため注意が必要です。

・所在地:〒410-3611 静岡県 賀茂郡 松崎町 雲見

・東海バス松崎ターミナルからのアクセス

西伊豆東海バス「雲見入谷」方面行きバス乗車(約19分)→「雲見温泉」下車し徒歩約15分

注意点について

撮影に行くうえでの注意点は四点ほどあります。

・上にも書いた通り落石の危険がある階段状の遊歩道を通り、山をひとつ超えます。体力に自信がないとちょっと辛いです。足元は靴で、水や食料も持っていった方がいいです。

・千貫門ビーチの足場について。ビーチと言っても砂浜ではなく、大きなゴロ石が続きます。転倒や怪我の危険があるので、必ずスニーカーなどの靴で行きましょう。サンダルは絶対✖。

・12月の伊豆の最低気温は8度とかでした。暖かいですよね。ただ、風が物凄く強く、潮水も飛んでくる為、自分とカメラ機材の防寒・保護対策は必須です。逆に夏場は虫対策ですかね。

・最後は勿論海辺と言う事。潮の満ち引き、干潮満潮時刻は調べて行きましょう。自分が行った日は幸い未明3時過ぎが干潮でしたが、それでも波の油断はできませんでした。

撮影ポイントについて

千貫門ビーチは非常に広く、人は皆無でした。場所取りには絶対に困りません。夏の天の川・冬のオリオンなど主役を決め、天気と日時を調整すれば撮影が可能です。今回はオリオン座が主役だった為、左に足場を移動しながら撮影しました。

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