こんにちは。
7月中旬の木曽駒ケ岳登山レポートの最終回になります。
今回は、木曽駒ケ岳山頂からの縦走路、馬の背・濃ヶ池一周コースの登山レポートです。
と言う事で、前泊からの行動の様子を全て紹介して行きます。
お付き合い下さい。
目次
馬の背・濃ヶ池一周コースについて
中央アルプスには千畳敷カール意外にも、いくつもカールが存在します。
その中でも、中央アルプス唯一の氷河湖の姿を残すのが濃ヶ池です。
濃ヶ池ををめぐるコースは、少し長い行程になるために、体力も必要な登山コースです。
午後のガスが出る前にきれいな風景を楽しむのんが、登山計画のポイントと言えます。
また、雪の多い年は7月下旬でもコースに残雪があるため注意が必要との事。
登山スケジュール
では早速、東京出発からの登山計画を全て振り返っていきましょう。
・17時35分:バスタ新宿出発
・21時25分:駒ヶ根バスターミナル到着
・21時30分:駒ヶ根グリーンホテル到着
徒歩圏内にコンビニ・すき家・ファミレスあり
・23時00分:就寝
・5時00分:起床
・5時40分:駒ヶ根グリーンホテル出発
徒歩5分程で駒ヶ根駅バス停ですが、余裕を持って出発。
・6時00分:駒ヶ根駅バス停発
・6時50分:しらび平ロープウェイ出発
・7時00分:千畳敷駅到着・ホテル千畳敷から登山開始
・7時30分:八丁坂を登る
・8時00分:乗越浄土を通過
・8時10分:宝剣岳(宝剣山荘)を通過
・8時30分:中岳を通過
・9時00分:木曽駒ケ岳山頂到着
・9時15分:木曽駒ケ岳通過し馬の背を歩く
・10時15分:濃ヶ池分岐を通過
・10時30分:濃ヶ池到着・休憩と写真撮影を楽しむ
・12時30分:濃ヶ池出発
・13時30分:駒飼ノ池通過
・14時00分:乗越浄土通過~八丁坂~千畳敷カール下山
・14時40分:ホテル千畳敷到着
・15時00分:千畳敷駅ロープウェイ出発
・15時20分:しらび平バス停出発
・15時50分:駒ヶ根IC(女体入口)到着
・16時50分:バスタ新宿行き高速バス出発
・20時20分:バスタ新宿到着
持ち物
今回の登山は撮影目的である為、カメラ機材がメインになります。
・ザック:初代Endurance(エンデュランス)のカメラバッグ。
Endurance(エンデュランス) カメラバッグ 2気室構造 ロールトップ リュックタイプ
このカメラバックは撮影旅行に最適ですが、山岳写真の撮影でも十分威力をはっきします。
大三元レンズを収納できる上に、二気室の上部には十分な収納スペースがあります。
背負った感覚も、重いカメラ機材を運ぶように開発されており、かなり楽です。
その為、山小屋泊までの登山ならかなりいいと思います。テント泊は無理ですね。
・カメラ:α7Ⅱ・α7SⅡ・RX100M3
・レンズ:SAL2470Z・SAL1635Z・SEL90M28G
・三脚:ベルボンUT-43Q
・行動食、飲料水500ml×2本、塩分補給飴、レインウェア、折り畳み傘、日よけパーカー
帽子、タオル、一泊分の下着、サングラス、貴重品、トレッキングポール
実際に重量は測っていないですが、カメラ機材だけで5kgを超えています。
正直かなり重かったので、次は超広角ズーム+50mm単焦点とかにしようと思います。
バスタ新宿~木曽駒ケ岳山頂
バスタ新宿を出発
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100
仕事柄早番がある為、バスタ新宿には17時には到着しました。
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f5.6 ss1/50 iso100
乗り場を確認してバスを待ちます。予定通り駒ヶ根バスターミナル行きのバスが来ます。
この他の高速バスに、駒ヶ根IC経由のバスもあるので、平日のアクセスは余裕です。
ちなみに、東京都立川駅発のバスは、今年になり最終18時発がなくなってしまいました。
自分は駒ヶ根グリーンホテルと駒ヶ根バスターミナルが近かったので、今回はこちらを選択。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/100 iso100
無事バスが来たので乗車。一度サービスエリアでの休憩を挟み、到着が21時20分頃です。
到着後は駒ヶ根駅発しらび平ロープウェイ乗り場行きのバス停を確認。
その後駒ヶ根グリーンホテルにチェックインし重い荷物を保管。
徒歩圏内にあるすき家で夕飯を済ませ、ホテルの浴場で汗を流し23時過ぎには就寝。
駒ヶ根市を出発
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/25 iso100
翌日は余裕を持って出発します。5時に起床し、5時40分には駒ヶ根グリーンホテルを出発。
α7Ⅱ+SAL1635Z 24mm f8 ss1/25 iso100
駒ヶ根駅前のバス停。平日といえど夏山シーズンの為、バスが満員になる可能性があります。
その為、始発6時ですが余裕をもって15分以上前に到着しました。
しかし、予想外に誰もいない。この後、年配の御夫婦がひと組でした。
6時のバスに無事に乗車してしらび平のロープウェイ乗り場を目指します。
すると驚く事が…。
乗用車で登山に来る方は、路線バス途中の菅の台バスセンター周辺に車をとめます。
それはそう、しらび平ロープウェイ乗り場までは一般の乗用車は行けません。
そして、菅の台バス停はまさに行列。登山装備をガッツリした方々が満員状態。
その為、このバスには乗り切れず臨時便を待つと言う状態でした。
駒ヶ根市から来て一番前に乗車していた自分は、少し優越感に浸れましたヽ(´▽`)/。
駒ケ岳ロープウェイ
しらび平駅に到着したらロープウェイ乗り場は目の前。急いでチケットを買います。
本来この時期の始発のロープウェイは7時なのですが、何故か6時50分に出発しました。
登山をする我々にとってはラッキーですね。勿論無事に乗れたのですが、満員状態。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/60 iso100
中央アルプス千畳敷カール
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f5.6 ss1/250 iso100
この記事では千畳敷カールの写真は割愛。下の記事にたっぷり載せてあります。
八丁坂
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100
八丁坂から木曽駒ケ岳山頂までのより詳しい登山レポートはこちら。
乗越浄土
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/200 iso100
宝剣山荘
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/200 iso100
中岳
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f4 ss1/640 iso100
木曽駒ケ岳
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/200 iso100
ここまでがバスタ新宿から木曽駒ケ岳山頂の登山記録です。
この記事の本題はここから。この後馬の背・濃ヶ池コースへ進みます。
千畳敷カールや木曽駒ケ岳頂上登山レポートのより詳しい記事はこちらをご覧下さい。
木曽駒ケ岳~馬の背・濃ヶ池コース
馬の背~濃ヶ池分岐
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/250 iso100
馬の背は山の細い稜線であり、アップダウンを繰り返しながら濃ヶ池分岐まで続きます。
ここをひたすら一時間以上歩くわけです。
濃ヶ池分岐から稜線の反対側へ下ると、濃ヶ池があります。
こちらは馬の背を歩き始めてすぐの登山道の様子。岩がゴロゴロしています。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
馬の背から北側を撮影した写真です。正面が北アルプスの穂高連峰、左が乗鞍岳です。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/200 iso100
馬の背を振り返ると乗鞍岳が見えます。木曽駒ケ岳山頂からだいぶ下ってきました。
さらに進んでいきます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/200 iso100
方角で言うと東方面になるのでしょうか。。。
その為、時間が経過し気温が上がるにつれ、稜線右の南方向はどんどん雲が湧いてきます。
逆に、稜線左の北方面は濃い青空が広がっています。
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/160 iso100
馬の背を歩くとこのような登りがあります。この山の尾根を登ると、あとは下りが続きます。
また、この山を超えると濃ヶ池が眼下に見えます。
写真で見るとかなり急な登山道に見えますが、実際に歩いていると絶景で疲れを感じません。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/160 iso100
ここに来てもまた、馬の背の案内が。馬の背の登山道はまだまだ続くようです。
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/200 iso100
南西方向を見てみましょう。斜面には雪渓があり、遠くには宝剣岳と乗越浄土が見えます。
今頃千畳敷カールはガスの中でしょうか。。。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
山の尾根を登りきると、このようなハイマツに囲まれた登山道が広がります。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/100 iso100
この後は稜線を一気に下るのですが、その景色が絶景なのです。
α7Ⅱ+SAL1635Z 24mm f8 ss1/125 iso100
見てくださいこの絶景。これが馬の背の稜線登山道で一番綺麗な景色です。
右下に斜面が見えるのが、濃ヶ池のカールです。左の遠方には穂高連峰が見えます。
それにしても、今からここを下るのですから大変です。普通に怖いレベルですね。
ここをずっと下り、稜線の南側に降りると濃ヶ池分岐にたどり着きます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 17mm f8 ss1/200 iso100
あまりに絶景だったので、記念写真をパシャリ。
三脚は面倒なので使わなかったのですが、平らな岩を探せばこれくらいは撮れます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
記念写真を撮影した後、北側をパシャリ。乗鞍や穂高連峰など、雲が多く発生しています。
この後は馬の背の稜線を反対側へ下るので、この景色もこれで見納めです。
山岳名を入れて見ましたが、小さくて良く見えませんね。左から順番に書きます。
乗鞍岳・笠ヶ岳・黒部五郎岳・薬師岳・西穂高岳・ジャンダルム・奥穂高岳・北穂高岳
槍ヶ岳・雄山・立山・剣岳・大天井岳・常念岳・白馬岳
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
馬の背で一番の登り稜線を超え、しばらく下ったところから振り返ってみました。
どひゃ~…。こんな急斜面を下りてきたんですね。。。登山道間違っていないかな。
ロープがあるので大丈夫。馬の背はまだまだま~だ続きますよ。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
急な斜面を下ると、登山道は稜線の北側から南側へ移動します。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/100 iso100
馬の背の稜線を南側に下りてきました。こちらは振り返って先ほどの馬の背を見たところ。
あのてっぺんから下ってきたのです。左に見える斜面は濃ヶ池カール。
さらに左奥に見える雪渓の山は伊那前岳。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/160 iso100
左から伊那前岳、中央が宝剣岳、右の高い山が下ってきた馬の背です。
そして下に見える小さな池が今回の目的地でもある濃ヶ池と濃ヶ池カールです。
この眼下に見える濃ヶ池へ行きたいのですが、濃ヶ池分岐がまだえらい先なのです。
濃ヶ池分岐~濃ヶ池
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
10時半ごろでしょうか。ようやく濃ヶ池分岐までたどり着きました。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100
ここから折り返し、なだらかな登山道をさらに下ります。案内板に沿っていけば迷いません。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/100 iso100
このあたりから、急に木々が高くなってきます。今までずっと森林限界の上だったんですね。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/60 iso100
すっかり木々に囲まれてしまいました。登山もこれでは面白くないですね。
日陰でもないので、けっこう暑いです。もうすぐで濃ヶ池に到着です。
α7Ⅱ+SAL1635Z 24mm f8 ss1/100 iso100
木々を抜けるとこのおうな景色が広がります。
伊那前岳、乗越浄土、宝剣岳、中岳、馬の背、濃ヶ池カールが全て見えます。
濃ヶ池
ついに11時前には無事に濃ヶ池に到着しました。
カールと氷河湖の姿を残す濃ヶ池はまさに絶景。
ここで行動食と十分な水分補給をし、写真撮影を楽しみました。
インターバル撮影も行い、周囲を散策していると時間は何と12時半を過ぎてしまいました。
ここでの写真は二枚載せますが、濃ヶ池の写真は別の記事でたっぷり紹介してあります。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/160 iso100
濃ヶ池~駒飼ノ池
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/80 iso100
ここから駒飼ノ池を目指すのですが、登山道の状態がかなり変わります。
雪解け水で登山道自体に水が流れている場所や、雪渓後を超える場所も多々…。
特に雪渓後を超える場合、登山道自体が茂みに覆われており非常に分かりづらいのです。
何度か間違えて雪渓後を登ったり下ったりし、かなり時間を取られました。
途中から登山慣れしたおじさん達と合流でき、少し一緒に行動させて貰いました。
実際にここでえらい時間をくったのは、撮影+やや迷ったからと言うのが正直な話です。
そのおじさんも、この登山道は分かりづらいな。と呟いていたくらいです。
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/125 iso100
眼下の景色はこんな感じ。馬の背の北側と比べ、やはりガスで遠くが見えません。
それでも新緑の谷はとても綺麗でした。
α7Ⅱ+SAL1635Z 24mm f8 ss1/125 iso100
伊那前岳を撮影。雪渓後や雪渓も見えます。登山道の方に目を向けてみましょう。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/160 iso100
木々に囲まれ、雪渓跡を横断する登山道を超えると、このような景色が広がっています。
乗越浄土と小屋が見えますが、あそこまで登らないといけないと思うと心が折れます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 35mm f8 ss1/125 iso100
この辺はいくつか雪渓が残っており、雪解け水が流れていました。
持ってきていた500mlのペットボトルがもう空に近いので、ここで水分補給を行いました。
標高2600m以上での雪解け水。暑い夏山登山ではまさに救いの水でした。
乗越浄土まではまだ登りが続くので、水はしっかりくんでいきます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
駒飼ノ池の手前、また急な上り坂がありました。と思ったら、どひゃ~、なんじゃこりゃ…。
垂直に近い梯子がかけられています。ここを登っていくのです。
駒飼ノ池
α7Ⅱ+SAL1635Z 22mm f8 ss1/160 iso100
先ほどの梯子を登ると、乗越浄土へ続く最後の登山道が広がります。
ここにも雪渓が多く残っており、雪解け水の川が流れています。
駒飼ノ池と言う名前がありますが、池と言うよりは、どうみても川なのです。
ここでひと休憩し、乗越浄土への最後の登りに備えます。
駒飼ノ池~乗越浄土
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/125 iso100
駒飼ノ池からの登りは登山道自体は視界が広くいいのですが、疲労の蓄積が多い頃。
撮影枚数が減る中、頑張って絶景を切り撮ります。左が中岳で、その奥が木曽駒ケ岳ですね。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/160 iso100
だいぶ登ってきましたね。雪渓の先が駒飼ノ池です。午後14時前ですが、青空も見えます。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f8 ss1/160 iso100
さあ乗越浄土まであと数分。今回の登山で撮影した写真は、これが最後になります。
14時過過ぎには乗越浄土に到着しました。
その後ゆっくり八丁坂を下り、千畳敷カールを経てホテル千畳敷まで下山しました。
千畳敷カールは霧に包まれており、出発した朝方とは違った景色でした。
氷河期の氷で削られたお椀型の地形カール、ガスも溜まりやすいわけですね。
写真を撮りたかったのですが、疲労とロープウェイに乗りたい事もあり、なしにしました。
まとめ
登山の感想
自分はあくまで登山家ではなく、写真を撮る目的で中央アルプス木曽駒ケ岳へ登りました。
その為、装備がやや重く、初心者と言う事もありかなり疲れた登山となりました。
それはそうです。休憩したとは言え、朝の7時から15時近くまで登山をしていたのですから。
ただ、行動食や水分、帽子や登山靴、トレッキングポールなどはしっかり準備していました。
その為、無事に怪我もなく下山する事がきました。
次は同じコースで紅葉の時期に来たいと思います。
そお時はカメラ機材を軽量化し、時期も涼しいので余裕を持って登山ができると思います。
また、他のアルプスも登ってみたいと感じました。
山小屋泊やテント泊での星空撮影は、当分先になりそうですね。
基本情報
・登山コースの案内:駒ケ岳ロープウェイホームページをご覧下さい。
・千畳敷カールまでのアクセス:駒ヶ根ロープウェイホームページをご覧下さい。
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