こんにちは。
今回紹介するのは、4月の新月の頃に撮影した茨城県の星空写真になります。場所は、茨城の北エリアにある鵜の岬海岸と言う場所で、東の空には綺麗な天の川が昇ります。
目次
鴨の岬海岸について
画像:Googleマップの衛生画像にて鴨の岬海岸を確認
今回の星空撮影は、ちょっと前に更新したさくら宇宙公園の天の川と同じ日に行きました。
この日は星空グループの四人で撮影に行ったのですが、場所は茨城の北の果てでした。理由は、千葉の海岸沿いは曇る予報で、茨城の方が星空撮影の条件が良かったからです。
前回紹介したさくら宇宙公園は知名度がそこそこあるのですが、恐らく鵜の岬海岸で星空撮影を行った人間はいないのでは?と思う程に知名度の低い場所です。
Googleマップの衛生画像で鵜の岬海岸を確認すると、すごい場所にありますね。もう福島県がすぐそこと言う感じです。
鴨の岬海岸とは
鵜の岬とはどんな場所か調べると、特に観光名所ではなく、二つの特徴がありました。
一つは全国で唯一のウミウ捕獲場、もう一つは温泉施設の名前でした。つまり、地名としての位置付けは低く、その名の通り岬のある海岸でした。とは言っても、海岸ぞいは整備された遊歩道や砂浜があり、地元の方や温泉に癒されに来る方々にとっては憩いの場と言えます。
そう考えると、こんな遠方にわざわざ星景写真を撮りにくる人間なんて居ないんでしょうね。
今回の星空撮影について
自分が所属する星空グループの隊長は、いわゆるカメラ=趣味ではなく、昔から天文に興味を持っていた人間です。そこからカメラを手にして人に伝える手段を作り、SNSであるインスタグラムでは非常に多くのフォロワーを抱えています。
そんな彼が、最近星景写真にはまり始め、撮影地の情報収集力は自分以上に持っています。何よりインターネットやストリートビューを活用した調査力は高く、今回の鵜の岬海岸も、現地の昼間の写真をもとに撮影地の候補に入れたみたいです。
それは「鵜の岬 星空」などと検索しても、欲しい情報がヒットしない訳です。
基本情報
・所在地:〒319-1393 茨城県 日立市十王町 伊師640(鵜の岬前の温泉施設住所)
・アクセス:JR常磐線 十王駅で下車しタクシーで10分(宿泊客は無料送迎バスあり)
※都内から高速バス直行便が一日二本あるそうです(コロナ禍にて詳細要確認)。
鴨の岬海岸で撮影した星空の写真
ここからは、鵜の岬海岸で撮影した星空の写真を紹介します。
とは言っても、未知の開拓地。今回は、四人で夜中に現地到着し、いい構図がないかを散策しながら探しました。その為、ベストな構図を探すのにやや時間がかかりました。
天の川撮影地を新規開拓!
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
こちらが、隊長が事前調査で狙っていた構図です。
松林を抜けた場所に、真東に開けた砂浜がありました。しかし、砂浜へはロープが張られており降りられず、手前の温泉施設の灯りが凄まじい強さでした。
個人的には、天の川と絡める方角も微妙では?と思いましたが、四人行動でしたし、とりあえずここで三脚を立てて撮影する事にしました。
しかし、自分は星景写真を重要視する人間なので、この場所に時間を取られるのは困りました。そこで、隊長に自由行動を依頼し、一人歩いてきた道を戻りました。
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
遊歩道を歩く途中にいい場所があったので、そこを目指して戻りました。
そんな中、一箇所だけ開けた場所があり、天の川の中心方向も見えていたので一枚パシャリ!それなりに絵になりますが、天の川の先が松の木で遮られてしまっています。
鵜の岬と天の川でベストな構図
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
だいぶ手前に戻り、途中で良さそうな階段から撮影しました。
この写真を撮った時に自分は、鵜の岬海岸はここで決まりだな!と思いました。ただ、横構図で撮るならもう少し早い時間帯が良かったですね。この45度付近に傾く天の川は、横構図で撮るか縦構図で撮るか本当に悩みます。
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
カメラをもう少し南側である右方向にずらして撮影してみました。
やはり茨城の沿岸部となると、真南に広がる工業地帯の光害が目立ちます。前回紹介した埼玉県秩父市の羊山公園は真東が光害だらけだったので、まさに真逆な環境ですね。
ただ、星景写真としてはなかなかいいです。奥に見える崖や、右手に見える松の木のシルエット、休憩所のあずまも前景としては好みです。そして何より、階段から見下ろす世界が「夜の楽園」を想像させます。これ、真南の光害がなければ素晴らしかったでしょうね。ちなみに、崖が明るく見えるのは、温泉施設の影響です。これはこれでいい感じ。
しばらくここで撮影する事にし、一人撮影を続けていると、隊長が戻って来ました。
天の川と隊長の軌跡
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
こちらが、隊長が明かりを灯しながら戻ってきた場面です。
いい感じに光の軌跡が写り込みました。隊長は写り込んでごめんなさいと誤っていましたが、個人的には結構好きな写真です。タイトルは「隊長の軌跡」です。
余談ですが、隊長・隊長と呼んでいますが、彼は自分より5年も年下です(笑)。
活動記録の写真
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG 14mm f2.8 ss20 iso3200
最後は全員が集まって、このベストな構図で撮影を行いました。
一番構図のいい階段の真ん中は女の子に譲る形となりましたが、やはり大人数での星景写真撮影は色々な意味で厳しいですね。自分は一人先にここで撮影していたので良かったですが、最初からここで四人で撮影するとなると、草むらで撮る事になったでしょう(笑)。
活動記録の写真としてはいい感じに写っていますね。これはLINEグループで共有する為に撮ったのですが、全員カメラが好きなはずなのに、意外とこう言う写真を撮る子はいないです。
自分は人に撮ってもらうと純粋に嬉しいので、こうした写真も積極的に撮ります。
まとめ
茨城県の北の果て、日立市にある鵜の岬海岸で撮る天の川、いかがだったでしょうか。
今回は、さくら宇宙公園で撮る天の川がメインだった為、こちらは新規開拓目的での撮影となりました。そんな中、思っていた以上にいい海岸の星景写真が撮れました。
とは言っても、真南の光害は凄まじいので、よほどの拘りがない限り茨城の北エリアの沿岸部で星景写真を撮る人間はいないでしょうね。
そう考えると、千葉の大波月海岸や南伊豆の爪木崎灯台は本当に貴重な場所だと感じます。
それではまた。