那須高原の駒止の滝で撮影した風景写真!@栃木で絶景の紅葉スポット

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こんにちは。

今回紹介するのは、久々に友人の車の運転に頼らず行った撮影のお話になります。撮影した場所は、栃木県にある「駒止の滝」です。ちょうど紅葉真っ盛りであり、久々に三脚を立ててしっかり風景写真を撮ってきました。奥日光エリアもそうですが、自分にとって栃木県は、車なしで美しい紅葉狩りに行ける非常に魅力のある県となっています。

恐らく、駒止の滝に車ではなく公共交通機関でアクセスする人間は、その不便さからごく稀です。その結果、東京都内から日帰りで行く為に、始発で出発し、片道5時間以上。滞在時間1時間未満と言うハードスケジュールでした。ただ、途中途中出会いもあって楽しい旅でした。

この記事を読む事で、栃木県の魅力、風景写真撮影を主目的とした駒止の滝の情報、車を使わずに秘境の地「駒止の滝」へアクセスする方法を知る事ができます。

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那須高原にある駒止の滝とは?

那須高原は、栃木県の北エリアにある那須岳の南側を指すそうです。

那須高原には昔から那須温泉郷があり、最近では登山やハイキングコースが充実している事から、栃木を代表するアウトドアが楽しめる観光名所となっています。また、那須高原は日光国立公園のエリア内にあるそうで、標高1,000mを超える高原地帯には落葉広葉樹が広がっており、新緑や紅葉など四季折々の景色を楽しむ事ができます。

那須塩原駅や那須塩原温泉と言う名称を良く聞きますが、那須と塩原は全く別の地名らしく、注意を促すコメントを多く見かけます。また、実際に今回の道中でも、両者を混同し、那須にいながら塩原温泉の場所をバスの運転手さんに聞いている乗客を見かけました。運転手さんは、塩原は全く別の場所で、勿論このバスでは行けません。鉄道等を利用して下さいと案内をしていました。

駒止の滝とは?

那須湯本から那須街道を北へ向かい、北温泉方面に行くと「駒ヶ滝」と言う滝があります。

実はこれが、一般的に浸透している「駒止の滝」らしく、中大倉山の南にある 余笹川の断崖を落ちる事から「那須第一の滝」と言われています。昔は落葉した季節にしか全貌を見る事ができませんでしたが、那須平成の森の開園に伴い、2011年4月に展望台(観瀑台)が整備され、一年を通して駒止の滝の美しい姿が見られるようににりました。

駒止の滝は2段からなり、幅が約3m、落差が約20mあります。また、上下にある滝壺が青色をしており、本当に神秘的です。

そもそも、栃木県外に住む読者の皆さんは、駒止の滝自体、ご存知でしたか?ほとんど知らない方のほうが多いのではないでしょうか。茨城の袋田の滝や栃木の華厳の滝と比べ、実は駒止の滝の知名度は非常に低いです。その理由として、現地に住む方も今まで知らなかったと話しており、路線バスで居合わせた観光客の方たちも、今回自分が目的にしていた駒止の滝の話をすると、滝の存在を知らずに那須高原を訪れたと言っていました。

では何故自分が駒止の滝の存在を知ったのか。それは、リサーチし続けたからです。とにかく日本で綺麗な滝が見たく、今年の春くらいにインターネットを使い調べまくりました。すると、聞いた事がないにもかかわらず、景観が非常に美しい「駒止の滝」を見つけたのです。

公共交通機関でのアクセスについて

駒止の滝には最寄りの鉄道はありません。

一番違い駅が、JR宇都宮線の那須塩原駅黒磯駅になります。都内からのアクセス時間は、新幹線等の有料特急を使わないと、始発で出発しても3〜4時間ほどかかります。その後、両方の駅から路線バスに乗り換える必要があります。パッと聞いた感じ、那須塩原駅の方が知名度が高いですが、都内から一駅遠い黒磯駅の方が最近お洒落なお店が増えているらしく、自分は黒磯駅で下車しました。

路線バスで那須高原ロープウェイ行きに乗車し、約1時間後。山の中を走ると大丸温泉と言う宿泊施設のあるバス停に到着します。ここから徒歩2.5kmほど歩くと駒止の滝に到着するのですが、実は駒止の滝の1.5km手前にも、北湯入口と言うバス停があります。しかし、路線バスは一度おおまわりしてくる為、この車で2分しかかからない山道を徒歩で歩いた方が、結果的に早く駒止の滝に到着する形になります。

なんだ、簡単じゃんと思いますが、現地を歩いている人間は自分以外誰一人おらず、路線バスには年配の観光客が数人。誰もいない山道を一人駒止の滝に向かうのですが、駒止の滝には物凄い台数の車が停車していました(紅葉見頃の平日10時〜11時)。

東京都内からの公共交通機関日帰りスケジュール

  • 4時半:始発で東京都内出発
  • 7時半:栃木県JR宇都宮駅到着
  • 8時半:JR黒磯駅到着
  • 9時45分:路線バスで大丸温泉到着
  • 10時15分:徒歩で駒止の滝到着
  • 10時15分〜11時:撮影(30分一眼カメラ/15分ドローン空撮)
  • 11時:撮影を切り上げ駒止の滝出発
  • 11時20分北湯入口から路線バス出発(これを逃すと1時間以上来ない)
  • 12時20分:JR黒磯駅出発
  • 16時:東京都の我が家に帰宅

※旅一連の様子は、空撮映像も含めて動画にするので、後日ここでシェアします↓

基本情報

平日でも紅葉シーズンはほぼ満車の駒止の滝専用駐車場

  • 所在地:栃木県 那須郡 那須町 湯本
  • アクセス:JR那須塩原駅/黒磯駅から路線バス関東自動車道路「那須ロープウェイ行き」に乗り換え大丸温泉で下車、約2.5km(徒歩30分弱)

撮影機材について

今回持ち出したカメラ機材は以下の通りです。

  • 風景写真撮影用:ソニーα7III+SEL24105G(予備でSEL55F18)
  • 空撮写真撮影用:Dji ドローンMavic2(予備バッテリー一個)
  • 歩き撮り撮影用:Dji Pocket2
  • フィルムカメラ:ニコン F3 HP(2年間防湿庫で眠っていた為、結果は未知数)
  • メイン三脚:ジッツオ GT2545T

最近は友人の車での遠征が多かったですが、今回は一人で公共交通機関と徒歩での移動。そして、撮影地や被写体が明確化していた為、かなりコンパクトに収まりました。おかげで、フィルムカメラなんかも持ち出してしまいました。結局やや重くなると言う。

紅葉する駒止の滝で撮影した風景写真

ここからは、栃木県那須高原にある駒止の滝の写真を紹介していきます。

α7III+SEL24105Gで撮影した写真

α7III+SEL24105G+CPL 24mm f8 SS1/13 iso100

まずは、NDフィルターを使わず、風景写真鉄板と言われる24mmで撮影。

駒止の滝は基本的に縦構図がベストですが、滝と滝壺のバランスが本当に美しく、周囲の山々も落葉広葉樹で形成されている事から、どの画角で切り撮っても絵になります。

α7III+SEL24105G+CPL+ND8 50mm f8 SS1 iso100

単調な写真になりがちですが、NDフィルターを用いて標準画角の50mmで撮影。

この時、勝負レンズのSEL55F18Zでこの風景を切り撮りたかったのですが、実は平日でも三脚激戦区であり、後ろに待ち人もいたので今回はSEL24105G一本で撮影しました。こう言う場面では、やはり標準ズームレンズの存在は大きいですね。持ってきてよかった。

α7III+SEL24105G+CPL+ND8 105mm f11 SS2.5 iso100

望遠端の105mmで撮影した一枚。

大三元レンズでは70mm止まりですが、SEL24105Gならここまで引き寄せて撮影する事ができます。正直風景写真を撮る人間は基本的に絞りますし、f2.8は不要なのです。

よく見ると、メインの滝の上に、もう一つの滝と滝壺が見えます。紅葉する木々も大きく写り、本当に神秘的ですね。なんか、スーパーファミコンのドンキーコングの世界を思い出しました(←分かる人いますか?)。

そして初夏に購入したコスパのいいNDフィルター、ようやく使う事ができました。

Mavic2proで空撮した写真

Mavic2pro 28mm f8 ss1/25 iso400

デジタル一眼カメラαでの撮影を切り上げ、一般の観光客がいない場所へ移動。

わざわざ持って来た空撮用ドローン(Maivc2ro)を取り出し、さっと空撮写真を撮りました。おまけのつもりで撮影した空撮写真ですが、いや〜本当に感動しましたね。地上や展望台からは決して見られない滝壺周囲の沢まで見る事ができました。また、駒止の滝に関しては、28mmの単焦点レンズで全く問題ありませんでした。

飛行距離に関して。先日の群馬県草津にある湯釜と比べると、飛行距離が目の前の為、バッテリー一本で余裕でした。

※管理国立公園に事前に問い合わせを行なっております。

フィルムカメラ「ニコン F3 HP」で撮影した写真

2022年3月にフィルムを現像してきました。

ニコンのフィルムカメラ、F3 HPにAi Nikkor50mmf1.4を着けて撮影しましたが、なかなかいい絵になりました。

徒歩の道中で撮影した紅葉写真

車で写真撮影に行く場合、基本的には撮影地の駐車場まで直行します。

しかし、今回自分は路線バスを乗り継ぎ、現地までバスが行かない事から数キロメートルを徒歩で歩きました。

普段歩かない山道を歩いていると、風の中から本当に秋の匂いが感じられ、車の中からは決して見る事のできない景色に気づく事ができます。

ここでは、そんな徒歩道中で撮影した写真たちを紹介します。

α7III+SEL24105G 105mm f 4 SS1/40 iso100

ブナ科の雑木林が集まる場所で撮影した一枚。

手前には前ボケしたブナの木の幹、中間にはオレンジ色に紅葉した美しい葉、その向こうには落葉したオレンジ色の絨毯が見えました。105mmと言う画角、なかなかいいですね。

α7III+SEL24105G 105mm f 4 SS1/60 iso100

下草に笹が生い茂る雑木林ですが、途中途中オレンジ色に紅葉する木々を見つけました。

紅葉する葉にフォーカスを当て、SEL24105Gの絞り開放f4で数枚の写真を撮りました。雑木林にはまだ緑色の葉をつけた木や、日陰で黒く陰った木の幹があり、どこを撮っても秋らしい景色を作る事ができました。

α7III+SEL24105G 70mm f 4 SS1/80 iso100

ブナ科のミズナラ(どんぐりの木)が紅葉していました。

柏・ミズナラ・コナラ、などブナ科の木々は雑木林を形成する代表的な樹木であり、自分は高校時代から大好きでした。どんぐりから実生(高校時代)させ、実家前で大きくなった木を、父が邪魔だと切り抜いたのも、もう10年も前(大学時代)のお話です。

柏や栗、一部のミズナラの葉はなかなか落葉せずにに、冬まで残っている事も多いです。

まとめ

栃木県の那須高原にある駒止の滝の紅葉写真、いかがだったでしょうか。

自分は幼少の頃から滝が大好きであり、苗名滝や華厳の滝など規模の大きな物から、軽井沢にある白糸の滝のように清涼な滝、そしていつか必ず空撮映像・写真を撮ろうと決めている今は封鎖状態の米子大瀑布(自分の人生で一番の存在)まで、様々な滝を見て来ました。

そんな中、東京に移住してから知った栃木県にある「駒止の滝」。駒止の滝は、展望台から離れた場所にあり、落葉広葉樹が形成する山の斜面(谷の向こう)に見える為、一般的に滝壺周囲から見上げる滝とは違った印象を受けました。また、その滝姿(滝の流れや滝壺の色など総合的に)は本当に美しく、神秘的でした。

本来は、新緑シーズンに初来し、紅葉シーズンも行きたいよね!と言うパターンが多いですが、自分の場合は紅葉真っ盛りに初来する事ができました。平日日帰りのハードスケジュールでしたが、本当に美しい紅葉景色が見られ、行動して良かったと思っています。

例のように、次は新緑で霧の出た駒止の滝を見たいですね。また、次に行く際は那須温泉に宿泊し、つつじ吊り橋や殺生岩なども観光したいと思います。

展望台(観瀑台)と撮影ポイント(トラブル防止含む)

空撮写真で見る、駒止の滝の駐車場と周辺環境

駒止の滝の撮影ポイントは今更言う事はないですが、やはり観光名所と言うだけあり、紅葉シーズンは平日でも一般の観光客で大混雑する事です。

上の空撮写真は自分がMavic2proで撮影したものですが、周囲の木々により展望台の一部からしか駒止の滝が見えない事が分かります。つまり、写真撮影となると三脚を立てるのは最前列になるので激戦区。勿論、カメラマンは一般観光客にすれば非常に邪魔な存在となります。

実は、自分が訪れた10時過ぎには既に大混雑していたのですが、一番滝壺が美しく見えるポイントに、四人並んで年配のおじさん達が三脚を並べていました。このおじさん達、全くよける様子がなかったので、自分は後ろでフィルター等の準備をしていました。すると、長い間若い女性の方が、このおじさん達の後ろでカメラを持って待機している姿が目に止まりました。自分はカメラの準備ができたらおじさんに声をかけ、交代してもらったのですが、その時何この女性が、何故か交代したばかりの自分に向かって「私も撮影したいです〜。でも全然よけてくれなくて、、、。」と声をかけて来ました。自分はすぐさま、隣のおじさんに「後ろの女性が撮影できないので、もしよければ交代して貰えませんか?」と声をかけました。すると、おじさんは快く笑顔で直ぐに交代してくれました。この女性には「私声をかける勇気がなくて、、、」と何度もお礼を言っていたのですが、今回感じたのは、撮影していると意外と周囲が見えなくなる事です。彼らは、場所を陣取っている意識はなく、逆に後者が声をかけても全然問題ないんだなと。その後、自分はしばらく撮影し、後ろに同世代らしき二人組が並んだので、頃合いだと思い自分から三脚をよけました。やはり、自分から声をかける日本人は少ないようですね。まあ、自分はこれからも普段通り、撮影したい場合はどんどん声をかけて交渉していきます。

人気な足場から数歩左に行くだけで、滝壺が見えなくなる事例

ちなみに、妥協し交渉せずに左端から撮影すると、遠征した意味が台無しになります。

ぜひ参考にしてみて下さい。

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