こんにちは。
この記事では、個人がドローン(無人飛行機)で飛行・空撮する場合の「申請方法」について触れます。
目次
はじめに
この記事の内容として。
海や山・湖など国土交通省による無人飛行機の禁止エリア外で飛行する場合、基本的に申請は飛行・空撮エリアの管理局のみとなります。この管理局への申請が非常に面倒であり骨が折れます。その理由は、管理局は個人・土木事務所・海上保安局・森林局など多岐に渡っており、そもそもどこに申請を出す必要があるのか分かりやすく明記されていないからです。
例えは、江ノ島を海上のみから空撮したい!と計画を立てるとしましょう。その場合、まず決めた離陸ポイントが国土交通省による無人飛行機禁止エリア外である事を調べたうえで、その管理局を調べる必要があります。では近くの海水浴場の管理局はどこでしょうか?それを調べるだけで大きな手間が生じます。更に、海上を飛行させる為飛行エリアを管理する海上保安局にも問い合わせを行う必要があります。むしろ、離陸ポイントよりこちらの方が調べやすいかもしれません。この上で、必要によっては航路近くの漁港などにも問い合わせを行う必要があります。
この問い合わせは、基本的に平日の昼間しか窓口が対応していません。天候により直前で空撮エリアを変更したり計画を変える事もある風景写真撮影において、もはや申請なんて困難です。対応策として、数週間やひと月前などかなり余裕を持って飛行候補地に同時に申請をしておく方法がります。そうなると、更に時間等手間が倍増します。
そうです。この凄まじい手間が未申請の飛行を多発させる大きな原因となっているのです。
ドローン(無人飛行機)の規制ばかりを強化・徹底し、申請方法は簡略化されない昨今。これでは無法地帯になる道理も分からなくはありません。
話は先に進みます。
事前準備、申請しても役所が仕事をしてくれない!
ここからは、早い段階から計画を立て、事前に各管理局に申請の問い合わせを行っている自分が感じた「特に役所の対応の悪さや遅さ」について記載します。
そして、炎上覚悟でその対応方法を綴っていきたいと思います。
電話対応でたらい回しが酷い!
まず、何故炎上覚悟と言ったのかですが、それは電話問い合わせの経験にあります。
以前にも記事にしましたが、例として長野県長野市戸隠の鏡池で空撮申請を行った事があります。その際は、電話で問い合わせを行いました。すると、管理局(役所側)のミスで問い合わせ窓口が複数以上となり、まさにたらい回しに合いました。
これにより、時間も電話の通話代も精神的なストレスも発生した訳です。是非記事にもしてある為一読して頂きたい↓この後謝罪メールが来ましたよ。
振り返ると四か所も電話しています。これは本当に異常。
法律で規制強化されているからこそ、統一されたフォームに日時や飛行ルート、機体番号等必要事項を記入しウェブ申請を一通送れば、役所側で部署間・施設間共有するようなシステムを導入するべきです。そうしないと本当に未申請者は減りませんよ!
電話はお互い時間も手間も通話代もかかりますが、ウェブフォームやメールなら、お金もかからず時間の融通もききます。何故この時代にこれを導入しないのか。
自分は極力手間と時間と通話代が勿体ない為、昨今は極力電話ではなく問い合わせフォームからメールで必要事項を送る形にしています。
役所から返信が来ない事が多々発生!
上記のように、電話で申請方法等の案内をすると、時間もお金も精神力も取られます。
その為、空撮したいエリアが決まったら、まずはそのエリアの役所に問い合わせフォームから申請箇所を問い合わせする事にしました。
例として、戸隠鏡池なら長野市ホームページフォームです。
これにより、◯◯に申請して下さい!と的確に返信が来るようになり、余裕を持って計画さえすれば電話ストレスが不要になりました。
しかし、
しっかりメールが送信されたにも関わらず、申請方法の案内が返信されない事が五分五分かそれ以上であります。
もう名称も出しちゃいます!2022年に石垣島に行ったのですが、二回目の10月に石垣市に申請メールを送った際は返信が来ませんでした。2023年6月に日光土木事務所にメールを送った際や、先日に御宿町に申請メールを送った際も、返信が来ませんでした。
そうです。
ドローン(無人飛行機)を操縦する側がちゃんと、しかも市民の問い合わせ窓口である役所に問い合わせを行っているにも関わらず、返信が来ないのです。
そこで自分は、独自の対応策を取る事にしました。
メールで申請する方法(対応策)
今後、飛行したいエリアが決まったら、その地域の役所に以下を記載します。
実際の例(テンプレート)
こんにちは。
私は個人で観光地の風景写真を撮影し情報発信している◯◯と言う者です。
この度、◯◯市の◯◯でドローンの空撮を計画しています。飛行計画は以下の通りです。
- 飛行日時
- 飛行ルート
- 離陸ポイント
- ドローン(無人飛行機)の機種名
- 国土交通省交通局への機体登録番号
- ※天候・観光客等により危険と判断した場合は飛行を中止致します。
つきましては、申請が必要な管理局の案内をお願します。また、本メールに返信が無かった場合は、申請不要と理解致します。
宜しくお願いいたします。
しっかり役所に問い合わせを行ったにも関わらず、メールの返信がない場合は役所側の不手際となります。その為、対応策として赤字の箇所を追加する事にしました。
この文章と、送信済みフォームをスクリーンショットし、印刷およびスマホで画像保存しておきます。
まとめ
自分のように、景勝地での空撮の場合、建物や人物への落下の危険はまずありません。
墜落した場合は海や山などであり、問題が発生するのは回収の可否です。そして墜落し回収依頼を行った際に問われるのが、ちゃんと申請していたか。
これに対し、上記のスクリーンショットを提示し、役所から指示がなかった旨を伝えれば、こちら側の非は無くなります。
保険加入や改修費に関しては、申請していようが未申請だろうが自己責任ですからね。
最後になりますが、役所は本当に仕事が遅い!まずメールの返信は絶対にするべきですし、規制が強化しているからこそ、早急に申請方法をウェブで簡略化して下さい!
それではまた。
長崎の軍艦島(端島)を空撮します!
記事としては一度締めましたが、11月に九州へバルーンフェスタを撮影しに行きます。
そのついでに、2019年にも訪れた軍艦島(端島)を海上のみから空撮する計画を立てています。離陸ポイントは内陸直線5km未満の地点を二か所をど候補地として挙げており、軍艦島(端島)自体も肉眼で見える位置です。
また、Mavic3は最大伝送距離15kmであり、日本でも8km可能な仕様です。海上で遮るものがない環境であれば、飛行が可能となります。
そして、現在長崎市に飛行の可否と管理局への申請案内をメールで問い合わせしました。また、自動返信メールも届いており、完全に送信済みを確認してあります。もしこのまま長崎市から返信がなかった場合、申請が不要と解釈できますよね。
勿論、メールが返信されなかった場合は離陸ポイントの土木事務所と海上保安局に直接問い合わせを行います。
が、長崎市には怒りの記事を書きます。
はい。
これ、自分が影響力のあるインフルエンサーだったら、SNS拡散とかで一気に改善させられるんでしょうね。