こんにちは。
2021年10月21日23時、ソニーが海外サイトで遂に「α7IV」を発表しましたね。α7III使いをはじめとしたユーザーさんは、α7IVを買いますか?
この記事では、α7II→α7SII&α7RII→α7III&α7cと乗り換えて来たソニーαユーザーの自分が、新しく発売されるα7IVについて感想を書きたいと思います。
【追記】2021年12月2日。α7IVが日本国内でも正式に発売決定となりました。
目次
ソニーがα7IVを発表!
ソニーのデジタル一眼カメラαEマウントのフルサイズミラーレスである「α7IV」は、2021年10月22日現在、未だ日本では未発表となっています。
現時点では、ソニーの海外サイト「Sony Asia Pacific」のYouTubeなどで発表されており、カメラ本体の価格は2,500$で12月に発売予定となっているそうです。
勿論日本でも発売されると思いますが、その日程については未定です。
【追記】日本国内でも発売決定!
海外発表から約ひと月半経った2021年12月2日。
ソニーα7IVが日本国内でも正式に発売決定となりました。初はボディのみらしく、12月7日午前10時に予約開始し、12月17日から発売開始だそうです。また、レンズキットは2022年になってから発売されるそうです。
ちなみに、価格はやはり残念な事に30万円以上します。しかし、画素数以外の進化機能は先行レビューを見ても動画機能ばかりで、正直写真撮影を行う人間にとっては、未だ中古で20万円を切るα7RIIIの方がお得な感じがします。
カメラとしてはスタンダードモデルのはずなα7IVが、背面モニターがバリアングル液晶となり、価格が30万円台となると、もはやソニーのカメラで一般人が買える価格で、実用的に写真撮影が可能なモデルは無くなってしまったと言えますね。
特徴とスペック
- 新開発の有効約3,300万画素のセンサーを搭載
- 裏面照射型センサーで、拡張ISO感度は50~204800
- 15ステップのワイドなダイナミックレンジを実現
- 10bitのHEIF形式で静止画撮影が可能
- 画像処理エンジンは最新の「BIONZ XR」
- フラッグシップモデルの「α1」で開発された、最新の画像処理アルゴリズムも搭載
- 強力なAF性能も特徴で、像面位相差AFポイントは759ポイントで94%をカバー
- AF-Sモードでのフォーカス速度と精度が向上し、EV-4の低照度環境でもAF有効
- 瞳AFの瞳検出機能も進化し不鮮明な顔でも検出可能
- 動物でも瞳AFは有効
- 鳥の目も検出し、追従が困難な鳥特有の動きにも対応可能
- 連写時のリアルタイムトラッキングはF22の絞り値まで使用可能
- テレコンバーター使用時の連写性能が強化
- バッファメモリーも増大し、長時間の連写が可能
- 4K/60pやフルHD/120pでの撮影も可能。
- Cinema Lineカメラで評価の高いS-Cinetoneも利用可能
- 10bit 15+ストップのダイナミックレンジを持つS-Log3
- リアルタイム瞳AFは動画でも利用可能
- 動物の瞳AF、鳥の瞳AFは動画でも利用できる。
- 動画撮影時は、アクティブモードの光学式手ブレ補正が可能
- 静止画と動画の動作を切り替えるダイヤルを装備
- 背面モニターはバリアングルモニターでタッチパネル
- マグネシウム合金のボディを採用ス
- Webカメラとして、映像配信用のカメラとして使用可能
- スマホやPCと連携してライブ配信をしながら動画を録画する事が可能
- クリエイティブルックと美肌効果はライブ映像配信時にも利用可能
α7IIIユーザーは買い換えるのか?
上には、新しく発表されたα7IVの特徴とスペックを箇条書きにして載せてみました。
恐れていた最大の欠点!バリアングル液晶になってしまった!
今現在α7IIIユーザーであり、α7cユーザーでもある自分の感想としては、α7IVへは直ぐに買い換えるカメラではないと感じました。その最大の理由は、自分が一番恐れていた背面液晶モニターがチルト式からバリアングル式に変更されてしまった事にあります。
これは当ブログでも何度も言って来ましたが、カメラを出すのか・ビデオカメラを出すのか、その辺りをソニーを含めたカメラメーカーは明確にする必要があるのに、揺れ動きすぎなのです。正直、バリアングル式の液晶モニターを求めている人間は、たまたま今現在に発信力のあるYouTuberですよね。ただ、動画専用機でバリアングル液晶モニターを搭載したカメラは、α7c(安価)とα7SIII(高価)と完璧なものが用意されているではありませんか。そして、本来無印のα7シリーズは、スタンダードな静止画撮影用のカメラですよね?部屋で自撮りしたり、自撮りでの動画撮影が目的ではなく、あくまでも写真撮影がメインだったはずです。そう考えると、光軸が整ったチルト式の方が明らかに使い勝手がよく、強いて言うなら、富士フィルムのXシリーズやZ9で搭載予定の可動式液晶モニターが最適解だったはずです。本当にスナップ写真や風景写真を撮影した事のある人間であれば、チルト式かバリアングル式のどちらが写真撮影に向いているか分かるはずです。勿論、動画撮影主体であれば、バリングル液晶モニターでもいいですよ!ただ、まさかスタンダードモデルに下りて来てしまったのは本当に残念です。これで、α7cシリーズ、α7無印シリーズ、α7Sシリーズともにバリアングル液晶モニターな訳です。では、今後ソニーでチルト式な現行カメラを買う場合、高画素機モデルのα7R系か70万円を超えるα1しか選択肢がない事になります。ソニーさんこれは酷いですよ!バリアングル液晶モニターは横に広がりますし、L型プレートとも相性が悪いですし、写真撮影には最悪です。個人的には、せっかく入門用動画機でバリアングル液晶モニターなα7cシリーズを出したのですから、α7無印は、本当にチルト式を貫いて欲しかったです。逆に言うと、それ以外のスペックの進化は魅力的だった為、α7IVがチルト式液晶モニターだったら、自分は正直に買い替えたいと思いました。何度も書きますが、本当に残念でなりません。
とほほ、、、。
背面モニター以外の進化は完璧!
その他、ざっと見た感じは、本当にα7無印シリーズの正常進化バージョンと言った感じですね。個人的には、有効画素数が3,300万画素に上がった点は、好感が持てました。と言うのも、以前にα7RIIを使用し、高画素のデータ量への不満がある中で、望遠撮影でのトリミング耐性に非常に優位性を感じました。その為、フルサイズ一眼カメラ二台体制のうち、一台が3,300万画素と言うのは正直ありだと思います。
そして、動物瞳AFや鳥類へのAFが対応になった事も非常に嬉しいですね。自分は老後、活動範囲が狭まったら、おそらく東京都内でのカワセミ撮影が被写体の主体になるので、この辺りは将来を見据えてどんどん進化して欲しいです(今現在は不要ですが)。
あと気になったのは、外観で動画と静止画の切り替えダイヤルがついた事でしょうか。ただ、自分はスタンダードモデルで動画は撮らないので、このダイヤルがα7cIIに下りて来たら、そちらの方が買い替えたいと感じますね。
まとめ
先にも書きましたが、自分はフルサイズ一眼カメラを二台体制で運用しており、動画専用機はα7c、写真撮影専用機はα7IIIと明確に使い分けている人間です。
そんな中、結局新しく発表されカメラとしてスタンダードなモデルのはずの「α7IV」は動画撮影に力を入れて来たカメラになってしまいましたね。
画素数に対する高感度耐性はα7IIIと比較し大きな進化はないそうなので、写真撮影用にα7IVを選ぶくらいなら、α7RIIIやα7RIVが凄い安くてお得なカメラに見えて来ました。
とは言え、背面液晶モニター意外の部分は魅力的な為、例によって20万円を切ったら乗り換えてもいいかなと思います。
おそらくですが、α7IIIと比較しα7IVの値崩れは早い気がします。と言うのは、α7IIIが出た2018年当時は、優秀なあまりライバルがほぼなく、上位機種に下克上を果たしている部分が多くありました(例としてα9等より高感度耐性が強いなど)。しかし、α7IVの場合は、α7SIIIやα1と比較し、明らかに劣っている部分があります。また、他社にも優秀なカメラが出て来ており、ライバルが増えています。
あとこれは個人的に思うのですが、α7IVの発表で超優秀なα7IIIが大量に中古市場に流れるので、おそらく美品でも15万円前後まで中古相場がすぐに下がると思います。今からソニーαを購入を検討する方は、間違いなくそちらを選ぶべきです。そうする事で、浮いた10万円でレンズを買い足せますからね。
それにしても、世の中のデジタル一眼カメラを持っている人間で、動画撮影も行っている人は何%くらいいるんでしょうね。予想ですが、一眼カメラでの動画撮影はかなり労力が必要だったり時間や追加機材がいるので、ごく僅かな気がするのですが。本当に写真撮影が趣味の自分からしたら、発信力の強いYouTuberの意見ばかりを取り入れるのはやめてもらいです。
いずれにせよ、自分は写真撮影でα7IIIに不満はなく、動画撮影ではα7cIIが出るのでしたら、そちらに期待したいと思いました。
それではまた。