にちは。
今回紹介するのは、福島県のいわき市にある星空スポット「波立海岸弁天島」で撮影した天の川の写真になります。2022年4月の上旬に弾丸で撮影に行って来ました。
目次
福島県のいわき市の「波立海岸弁天島」
波立海岸(はったちかいがん)は、福島県のいわき市にある海岸であり、見晴らしのいい海岸の向こうに鳥居の立つ立派な弁天島が見えます。また、崖の横から弁天島にかけては朱色に目立つ橋が架かっており、弁天島へ徒歩で渡る事ができます。
海岸の方角が真東を向いており、春先から横たわる天の川が撮影できます。
※ウェブ上の複数のサイトでは、「現在橋を渡る事は禁止/最新の情報とは限らない」と書かれていますが、2022年4月現在は入り口に禁止の貼り紙はありませんでした。また、地元の方で弁天島に上り朝日を眺めている方もチラホラいました。気になる方はご確認下さい。
基本情報
- 所在地:福島県 いわき市 久之浜町
- アクセス:公共交通機関で行けます!久ノ浜駅から四倉行きのバスで5分、波立薬師下車
今回の撮影について
4月の新月期、いつもお世話になっている星空隊長と天の川の撮影地を探していました。
天気予報を見ると、茨城県の北部から南側は全てが曇り空。そして、福島県との県境から北は快晴の予報でした。そこで、関東は駄目だし弾丸で福島行っちゃう?と言う話になり、まさかの20時発の翌日朝帰りで二人で行って来ました。
実は自分、今回人生で初めて福島県へ足を踏み入れたのですが、まさか一泊もせずに帰ってくるとは、、、。ただ、こんな感じでフットワークが軽く弾丸でも一緒に遠征してくれる友人は非常に貴重であり、運転を含めて本当に感謝しています。
ちなみに旅費ですが、さすがに遠く一万円ほどかかりました。ただ、これが一人で一泊して行くとなると二万円では収まらないでしょうし、やはり共通目的の友人は宝ですね。
波立海岸弁天島で撮影した天の川の写真
朱色の橋から天の川を撮影
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss20 iso6400
こちらは、波立海岸弁天島へ続く朱色の橋の上から撮影した天の川の写真です。
4月上旬の深夜1時頃になると、このように天の川が水平線に横たわるように現れます。実は、事前の情報収集で波立海岸弁天島で撮影された天の川の写真は一枚も出て来ませんでした。
つまり、天の川撮影スポットとしてはこのブログが開拓第一発信になる訳ですが、個人的には福島の弁天島で撮る天の川では、この朱色の橋のど真ん中が定番構図だと思います。
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss20 iso6400
波立海岸弁天島の上から撮影した天の川の写真になります。
自分は斜めに横たわる天の川が好きですが、さすが福島県のいわき市ですね。こんなに濃い天の川は久しぶりに見た気がします。撮影設定を見ても、iso6400まで上げているので、千葉県の外房や南房総、静岡県の南伊豆町と同等の暗さだと思います。
余談ですが、ハワイ島のマウナケアは、iso6400で30秒露光でも空が暗く感じました。
話を戻し、弁天島自体が主部の大きな岩と、周りのお椀型のように富んだ形状をしており、ローアングルで撮影するだけでイメージの異なる写真が撮れます。
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss20 iso6400
ハイアングルで、海面が分かるように撮影した一枚です。
それにしても、吸い込まれそうな程恐ろしい漆黒の沖ですね。これが福島の天の川です。岩の形状が非常に富んでいるので、ペンライトなんかを持っていたらかなり遊べそうです。
内陸の北西の星空
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss30 iso2500
平たい岩場から内陸方面を振り返ると、このような景色が広がっています。
弁天島の主部の大きな岩には祠が建てられており、鳥居も相まって神々しい空気に包まれています。また、北斗七星と北極星もはっきりと見え、星空隊長は星をぐるぐる回した日周運動の軌跡を撮影していました。
昇る金星と夏の大三角形
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 14mm f2.8 ss30 iso2500
天の川が高く昇り、頭上には夏の大三角形が見えます。
東の空はオレンジ色に染まり、水平線からは金星が昇って来ました。この頃から星空がどんどん見えなくなりますが、幻想的な景色は続きます。
迎えるブルーアワーの時刻
α7III+SIGMA14-24mmf2.8 DG DN 24mm f2.8 ss30 iso800
星がブルーアワーの空に消えゆく中で、金星だけが明るく輝いています。
ここ最近の写真撮影では、ブルーアワーの時間帯はややハイライト気味で撮影する方が好みだと気が付きました。マジックアワーはアンダー気味の方が引き締まっていいんですけどね。
迎える日の出の時刻
α7III+TAMRON E70-180mmf2.8 180mm f8 ss1/250 iso100
こちらは波立海岸弁天島の鳥居と日の出を撮影した写真です。
下の記事では載せていない180mmの縦構図で切り撮った写真。ご覧の通り、右端に弁天島の主部の岩が写り込み、なんだか中途半端な画角です。これ、200mmの縦構図ならバランスがよくなると予想しますが、足元の岩と鳥居だけだと波立海岸らしさが無くなりますし、やはり望遠レンズで弁天島を切り撮るのは難しかったです。
まとめ
福島県いわき市にある波立海岸弁天島に昇る天の川、いかがだったでしょうか。
福島県に足を踏み入れたのは今回が初めてでしたが、想像以上に漆黒の夜空であり、本当に満点の星空と美しい天の川が見られました。今回は本当にノリと弾丸で行きましたが、たった一晩で撮ったとは思えない撮れ高でとても満足の行く写真撮影となりました。
あとは満月やオリオンが昇る頃に撮影に来たいですが、遠いのでもう二度とないかな。
それではまた。