こんにちは。
今日は久々にミラーレス一眼カメラ、ソニーα7IIIのイメージセンサーを自分で掃除(クリーニング)しました。
最初にこの記事を読むメリットをお伝えすると、クリーニングに必要な道具を一式揃える(5,000円程)と、数十回以上の掃除が自分で行えるようになります。これが、カメラメーカーに依頼するよりもめちゃくちゃお得なのです。
目次
一眼カメラのセンサーを自分でクリーニングしたい!
カメラメーカーに依頼するといくら?
そもそも、一眼カメラのイメージセンサーをカメラメーカーでクリーニングすると、その費用はいくらかかるのか。
調べると、一回一台につき3,300円(ソニー・ニコン・カメラのキタムラ等)かかるそうです。表面を拭き取るだけの作業、正直自分としては、自転車のパンクの修理の方がずっと大変そうですが、その倍以上します。決して安くないイメージセンサーのクリーニング費用、自分で掃除する費用は道具さえ準備すれば(初期費用5,000円程)、その後数十回以上の掃除が無料で簡単にできます。
クリーニングのタイミングはいつ?
カメラのイメージセンサーを掃除するタイミングは、撮影画像にゴミが目立って来たら=写真に悪影響が出て来たら、だと考えています。
この写真は先日に撮影した東京夜景と打ち上げ花火ですが、絞りをf11以上に絞る花火撮影で、空に点々模様がはっきりと写っています。
ここまで酷いと、いよいよLightroomの部分補正も大変になってくるので、イメージセンサーの掃除の時期だと判断しました。
ちなみに、カメラはα7IIIで2020年の春に中古で購入し、今まで一度も掃除をしていません。つまり、クリーニングの頻度は各々の撮影頻度や環境により変わります。
クリーニングに必要な道具について
自分は数年前に、イメージセンサーのクリーニングに必要な道具を一通り揃えておきました。
これらの道具を一式揃えても、かかる費用はメーカーに出す一回分のクリーニング代金プラスαです。その反面、一度道具を揃えれば、何十回分もの掃除が可能となります。
つまり、自分で二回クリーニングを行えば、メーカーに出すよりお得になるのです。
無水エタノール
言わずと知れたセンサーの表面を掃除する為の液体です。
EE-6310(イソヘキサン)
次に、EE-6310(イソヘキサン)と呼ばれる気化性が強い液体です。
無水エタノールの気化性がやや低く、センサーの表面に拭きムラができるのを防ぐために、1対1(EE-6310は場合により少量でもいい)の割合で混ぜます。
こちらは一般的な店舗では取り扱っていないらしく、別途注文する必要があります。これだけがやや出費であり、調べると自分が購入した当初よりお高くなったような、、、。ただ、長い目で自分でクリーニングを行い出費を抑えるなら全然ありです。
シルボン紙
このシルボン紙にクリーニング用に配合した液体を着けて表面を拭きます。
大量に入ったシルボン紙二束で1,000円程。自分は使いきれないため、だいぶ昔にひと束は友人にあげちゃいました。ちなみに、拭く際は割り箸に巻きつけて行います。
ハンドラップ
無水エタノールを写す容器になります。
丈夫をプッシュすると、中の液体が吸い上げられる為、シルボン紙にクリーニング液を染み込ませるのに非常に便利です。ハンドラップがないと、恐らく液体を浸けすぎちゃいます。
ビー玉
作ったクリーニング液は貴重ですからね。
フラスコの水嵩を増す為にあるとベストです。自分の場合、100円ショップで買いました。
割り箸
これはお弁当などに着いているので、もはや買う必要もないでしょう。
先にもお伝えした通り、割り箸の先端にシリボン紙を巻き付けてクリーニングを行います。自分は、太い持ち手側の角をやすりがけし、突起が無くなるよう加工しました。
クリーニング方法の実際
- 埃のない乾燥した日・環境を選ぶ(センサーの表面が気化しやすい為)
- 照明等でセンサーの表面が目視しやすい環境を作る
- ブロアーでセンサーの表面を拭く(賛否両論ありますが基本です)
- 割り箸の先にシルボン紙を巻く
- 1対1に配合したハンドラップ内の液体を、シルボン紙先端に浸す(極少量)
- センサーの中央から円を描くように外側に向かって撫でる(微弱な力で)
- 拭きムラに注意し必要があればブロアーを使用する
ニコンイメージングジャパンさんの動画が一番参考になりますが、気化性の高い液体を配合していない為、これだと拭きムラが残りやすいのではないかと思います。要注意!
【閲覧注意!】より詳細な画像チェック方法と効果判定
クリーニング前の元画像
よりセンサーのゴミを確認しやすいようにする為には、望遠レンズを空に向け、絞りを絞って撮影します。これは確か、f22だったと思います。
よくよく見るとドットがありますが、これをLightroomで加工します。
クリーニング前の加工画像
こちらがLightroomでセンサーに付着したゴミを炙り出した画像です。
単純に、コントラスト・明瞭度・テクスチャを最大に上げただけです。
クリーニング後の加工画像
こちらは、今さっきクリーニングを終え、実施前と同様の撮影条件と加工を加えた画像です。
まだ部分的なゴミやムラが残っているものの、クリーニング前の画像と比較するとかなり綺麗になっていますね。中央右下のムラがまだきになりますが、自分は絞りf11より上げる事はほとんどなく、ましてやLightroomでここまで加工する事はないので、この時点で画像に悪影響はでません。
また、言わずもがなですが、クリーニング後の元画像=Lightroomで加工する前の画像では、ゴミは視認できない位に綺麗になりました。
では、カメラメーカーに依頼した場合との精度の差ですが、以前とあるYouTuberが、キヤノンにクリーニングを依頼し、同様の検証を行った動画がありました。そこでは、普通にゴミが残っていたので、人の手で行う以上限界があるんでしょうね。
そう考えると、ある程度リスクはあっても、経験さえ積めば自力でセンサークリーニングを行うメリットは大きいのではないでしょうか。
初心者はこちらがおすすめ!
ちなみに、今回自分が紹介したセンサークリーニングの方法は、正直上級者向けです。
場合によっては、イメージセンサーのゴミを増やしてしまったり、破損させてしまうリスクがあるからです。その分出費が安いんですけどね。
その為、より不安な方は、こんなツールもあるので検討してみて下さい。10本入りで1,000円ほどなので、カメラメーカーに依頼するよりは遥かに安いです。
まとめ
今回は、一眼カメラのイメージセンサーを自分でクリーニングする方法を書きました。
先にも書いた通り、この記事で紹介したクリーニング方法は、低コストでリスク(汚れ・破損)ありの上級者向けです。自分は五回ほど試したので慣れましたが、初めの方はEE-6310(イソヘキサン)ありでも、浸けすぎでムラができ、何度か吹き直す事がありました。
今回はシルボン紙一枚で終了したので、やはり経験を積めばコスパ最強です。
皆さんも是非、チャレンジしてみて下さい。
それではまた。