ニュージーランドで星空撮影!南半球の天の川をパノラマ撮影してみた

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こんにちは。

今回紹介するのは、南半球のニュージーランドで撮影した南天の天の川を、パノラマ撮影・パノラマ合成した写真になります。

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パノラマ撮影(合成)の方法

パノラマ撮影においては、ある程度の知識・撮影技術・編集技術が必要です。

とは言え、自分は今回水平軸を作る為の特別な雲台や水準器をいっさい使用せずに、最も難易度の高い星景パノラマ撮影に成功しました。ここでは、パノラマ撮影に必要な最低限の知識をさっくり箇条書きにして復習します。

  • 画角24-35mmの縦構図を横に並べる:広角だと歪みが強まり不自然になる為
  • 三脚の水平固定:パンフォーカスに移動する為最も重要
  • 合成ソフト:Lightroom→画像選択→右クリック→画像を統合→パノラマ

たったこれだけです。非常にシンプルで簡単ですよね。

天の川の撮影方法(パノラマ撮影用)

5月の南半球のニュージーランドでは、未明に天の川が降りて来ます。

トップにも載せたこちらの画像。SEL14F18GMと言う超広角レンズで天の川銀河の中心を撮影していますが、14mmでも天の川が大きすぎて全く収まりきれません。かと言って横構図にすると、天井と地面に天の川と車が配置する為、構図的にアンバランスになります。

天の川が水平に横たわっているのも北半球在住の自分としては不思議な光景。

ここで180°写せる対角魚眼レンズの出番なんですが、自分はZfを常にタイムラプス動画用に回していた為、パノラマ撮影はできません。そこで試した技法がパノラマ撮影(合成)です。

SEL1635GMにレンズ交換し、24mmの縦構図で写したい範囲内を複数枚撮影しました。その際、水準器やパノラマ雲台を持っていなかった為(旅行直前に買おうと思ったが諦めた)、目視で雲台設置面が水平になるよう三脚を調整しました。その後、自由雲台のパン軸を左右に振って、カメラ内の水準器がほぼ水平になる事を確認。

あとは撮影毎のパン軸の移動範囲ですね。これも本来、メモリを見ながら一定間隔で移動するのですが、適当にやりました。さあ結果はどうでしょう。

編集ソフトの話に続きます。

パノラマ合成ソフトはLightroomが便利

Lightroomのパノラマ合成機能は、初めて試しましたが非常に優秀です。

合成したい写真を範囲選択し、右クリック→画像を統合→パノラマを選びます。

すると、球面法・円筒法等選択欄が表示され、ワンクリックで合成処理が始まります。

エッジを塗りつぶす・自動切り抜きがありますが、本来は自動切り抜きがいいでしょうね。自分は今回、マゼラン星雲が入らなくなってしまうので、エッジを塗りつぶすを試しました。

ちゃんとRAWデータで自動合成してくれ、その後の編集も可能です。画像サイズが大きくなる分、ノイズ自体が小さくなるのでノイズ除去も少なくて済みます。ちなみに、データサイズは大きくなる為、出力は小さめに!

天の川をパノラマ合成した写真がこちら

球面法

円筒法

いかがでしょうか。

球面法と円筒法の2パターンでパノラマ合成して見ましたが、円筒法はよく海外のInstagramで見る技法ですね。個人的には一枚目の球面法の方が好みです。

仕上がりは想像以上に綺麗なパノラマ合成写真となりました。特に一枚目は好みの仕上がりでとても美しいので、個人的にはパネル印刷して部屋に飾っておいてもいいレベルです。

構図はどうでしょうか。選択肢としては、メインのテカポ湖だけ入れれば自然だったかもしれませんが、当時不意に車の前に戻って撮影しました。今となって振り返ると、みんなで夕方から揺れながらテカポ湖沿いの不整地を北上し、一晩中張り込んだテカポ湖の奥地。

この車が写っているからこそ、当時の撮影が思い出として写し込まれています。

紫色に明るく見えるのは、薄明の時間帯に撮影したものであり、太陽の光の影響です。実際の撮影現場もこの色合いでした。右奥サザンアルプス方向に広がる残雪残る山々も、薄明の時間だからこそ見やすくなっています。

まとめ

フルサイズ一眼カメラで星空や山岳を撮影したり、ドローンで空撮を行う自分ですが、まさか人生で初めてパノラマ合成撮影したのが海外の南半球にあるニュージーランドの星景写真になるとは、想像もしていませんでした。

パノラマ撮影は写真表現術を広げるのに素晴らしい技法ですね。

過去には中央アルプスの千畳敷カールや、北アルプスの唐松岳など、天の川がアーチを描きパノラマ撮影できる場面に良く遭遇して来ました。今思えば、もっと早く挑戦しておけば良かったです。今後はパノラマ撮影に積極的に挑戦して行きます。

近々、パンフォーカス撮影に便利な機材を追加購入したいので調べてみました。

やはり有名メーカーの物は高いですね。目視で行けるのでこれでいいでしょう↓

それではまた。

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