こんにちは。
2020年10月27日火曜日の平日の記録。長年ずっと撮りたかった、関東最大級の絶景紅葉スポットに行き、紅葉の写真を撮影をしてきました。
場所は、栃木県日光市 奥日光にある半月山の半月山展望台です。この記事は本当に必見!
目次
奥日光の半月山展望台で紅葉撮影
今回紹介する半月山展望台での紅葉撮影は、撮影難易度で言えば星5に相当する場所かもしれません。と言うのは、通常の紅葉撮影スポットは、とりあえず早起きして現地入りし、三脚で場所さえ確保すればあとはその日の撮影条件に応じたいい写真が撮れます。
しかし、今回紹介する半月山展望台は、その条件が該当しないのです。そもそも日の出時刻にはアクセス困難・登山あり・展望スペースは劇的に狭い・三脚の場所とりなんぞ絶対困難等々・・・。その辺りも含めて撮影の様子もお伝えします。
また、例によってVlog用の動画も撮影したので、後々追加します!
半月山展望台について
半月山は、奥日光の中禅寺湖の南側に位置しており、半月山展望台まで登ると中禅寺湖は勿論、男体山や戦場ヶ原、富士山まで見る事ができます。また、特に絶景として知られているのが中禅寺湖の八丁出島であり、紅葉シーズンは赤や黄色に色づいたモザイク模様になります。
そして、この八丁出島の周りを白い遊覧船が通ると、船の軌道に剃って波紋が広がり、それは絵のように美しい景色となります。この景色を求めて写真家は全国から集まり、半月山展望台から撮影された写真は多くの場所で目にします。
長野の戸隠鏡池や千畳敷カール、乗鞍高原など数多くの山々で紅葉を見てきた自分ですが、個人的に、ここから見える景色は関東甲信越一美しい紅葉風景ではないかと思っています。
そんな半月山ですが、半月山展望台登るには軽登山を20分以上かけて行う必要があります。これを軽くみていると大変。登山どうは結構急斜面で険しいのです。登山としてのアクセス方法も、下で詳しく書きたいと思います。
基本情報
・所在地:栃木県日光市中宮祠
・アクセス:
JR/東武日光駅から東武バスで40分(10月は3時間以上かかります)、中禅寺温泉下車。
→東武バス「中禅寺温泉バス停」から半月山行きに乗車し約30分、終点の半月山駐車場下車。
→半月山駐車場=第2駐車場から徒歩約30分(普通に険しい登山です)。
※中禅寺湖スカイラインは公式では朝の8時半ゲートオープン(冬季閉鎖)です。また、中禅寺温泉から数時間かけて登山するコースもあります。
八丁出島の紅葉を求めて!
自分は奥日光の紅葉時期について、湯ノ湖エリアが10月中旬、中禅寺湖エリアが10月下旬、昼間にある竜頭の滝の紅葉は10月の中旬と言う認識でいます。
その為、二週間連続で行く奥日光の紅葉撮影旅行において、後半に宿を中禅寺湖の湖畔にとりました。この後半の旅行が二泊三日の一人旅であり、最初は中日に半月山登山で半月山展望台に行く予定でした。ちなみに、天気予報は三日間とも晴れマークです。
しかし、中日の始発のバス停へ向かう8時台、予想よりも雲が多く空が真っ白でした。この時点で計画を一気に変え、半月山展望台から八丁出島の紅葉を三日目に撮影する事にしました。そうです。今回の旅行の最大の主目的を最終日に持っていくと言う掛けを行なったのです。
それが本当に幸運を呼びました。現地で出会った写真組のご夫婦が宿泊したのが、自分の二泊目と被り、そこで一緒に半月山に登ろうと言うお話になりました。流れとしては、ご夫婦は本当は27日は戦場ヶ原の散策で、28日に半月山に登るよう計画を立てていたそうです。しかし、奥日光の事はまだあまり知らず、自分が車の運転ができないことを聞いて、スケジュールを変更してくれたのです。逆に自分は奥日光に関してはある程度地理や環境が分かっているので、お互い無いものを埋め合わせると言う素晴らしいメリットを共感しました。
さらに翌朝、未明に戦場ヶ原の方へ一緒に写真撮影に行こうと言うお話になり、その際も自分が撮影地を案内しました。そのご夫婦は70歳台でしたが、普通に未明の3時から写真撮影に出かけるほどエネルギーがあり、これこそ風景写真家の心だなあと感じました。
2020年10月27日の朝4時50分頃。この日の日の出が大体6時だった為、朝霧を
含めての撮影は6時半過ぎからでいいと考えました。その為、中禅寺湖の湖畔の出発時間を朝の5時に調整。
それまで、自分は一人で未明の星空撮影を行いました。この満天の星空を見た瞬間、自分はこの日は快晴になることを確信しました。本当に予定を変更して正解!幸運過ぎます。
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朝の7時前には湯ノ湖で素晴らしい朝焼けの写真を撮り、再び中禅寺湖の宿に戻りました。この時、自分は宿泊で朝食をとっていたのに対し、ご夫婦は撮影に集中する為朝食をプランに入れていませんでした。それにも関わらず、自分が朝食を食べる間、待機していてくれました。
品目の多い美味しい朝食でお腹を膨らませ、さあ半月山へ八丁出島を撮りに出発です!
半月山で撮影した写真
半月山駐車場に到着したのは朝の8時半過ぎ。平日の火曜日であり、紅葉ハイシーズンでしたが道路は比較的空いていました。事前の調査では遊覧船が八丁出島の周りを通るのが始発で10時との事で、今回ばかりは早朝三脚場所取り=勝利と言う条件が当てはまりません。普通に観光客が多い時間の撮影となります。
今回は登山道の写真は撮っていいので後々追加するVlogをご覧いただければと思います。
半月山展望台の全景(中禅寺湖と男体山)
α7III+SEL24105G 24mm f8 ss1/100 iso100 CPLフィルター使用
この記事のトップにも載せたこちらの写真が半月山展望台から見た全景になります。
広大な中禅寺湖の向こうに聳える男体山、左奥に広がる戦場ヶ原まではっきりと見えます。そして赤や黄色に紅葉する八丁出島に朝の日差しが当たり、本当に絶景です。これが自分が思う、関東最大級の栃木県を代表する紅葉スポットの景色です。
この景色、カメラをやらない皆さんも一度は見た事があるのではないでしょうか。
今年の夏に訪れていたので、画角は広くても24mmでいいと分かっていました。その為、今回はSEL1645GMは使わずSEL24105Gのみを使用。これで105mmでの八丁出島も狙えます。
余談ですが、手前の木々は年によって変化し、昔は20mmでもいい絵が撮れたとか・・・。
八丁出島の紅葉を撮影
α7III+SEL24105G 77mm f8 ss1/80 iso100 CPLフィルター使用
朝日の当たる八丁出島のみを大きく切り撮りました。赤や黄色に色づきモザイク模様が本当に綺麗です。通常はCPLフィルターで水面の反射を抑えるのですが、青空に男体山が反射する水面が非常に綺麗で、あえてこの色を残しました。
α7III+SEL24105G 105mm f8 ss1/80 iso100 CPLフィルター使用
こちらはCPLフィルターで水面の反射を少し抑えて撮影した八丁出島。半月山展望台は本当に狭く、その中でも全景が撮れる足場は本当に二人分しかなく、数十人いる人間がぐるぐる回りながら交代で撮影すると言う状況です。
その為、一メートル右にずれただけで、このように手前の木々が入ってしまいます。個人的にこれはこれで好きですけどね。
八丁出島と遊覧船を撮影
α7III+SEL24105G 87mm f8 ss1/50 iso100 CPLフィルター使用
待ちに待ったときはやって来ました。紅葉する八丁出島の周りを遊覧船が通り波紋が広がる景色。実は、一時間に一度しか通らない大きな遊覧船以外にも、小さな船が多く行き来しています。個人的にはこの小さなボートの波紋が好きでした。
この日は自分が半月山展望台に到着した瞬間が一番光の条件が良く、この後大きな雲の影響で八丁出島が曇ってしまいました。それでもせっかくだから撮影を続けます。
α7III+SEL24105G 105mm f8 ss1/50 iso100 CPLフィルター使用
太陽を遮る雲の影響でコントラストがだいぶ下がってしまいました。それでも八丁出島の根本には日が当たり、遊覧船の波紋が見事に広がっています。
そうそう。現地はあまりに人が多く遊覧船が撮影できるのかと不安でしたが、周囲の方は意外と遊覧船を狙っていないようでした。
α7III+SEL24105G 70mm f8 ss1/50 iso100 CPLフィルター使用
しばらくすると、大きな遊覧船は東へ抜けて行きました。その間も、小さなボートが八丁出島の周囲をうろうろしており、撮影の幅は広いように感じました。
雄大な男体山を撮影
α7III+SEL24105G 44mm f8 ss1/80 iso100 CPLフィルター使用
奥日光に通い始めて四回目ですが、こんなに男体山がくっきりはっきり見れたのは今回の旅が初めてです。まあ秋だからと言うのもありますが・・・。
雲ひとつない青い秋空もいいですが、この雲の表情もいいですね。紅葉する男体山と合間ってたまらない景色です。
最高の一枚を撮る!
α7III+SEL24105G 105mm f8 ss1/50 iso100 CPLフィルター使用
紅葉ハイシーンに行う半月山展望台からの八丁出島撮影。たくさん撮影した写真の中でも最も気に入っているのがこの一枚です。ボートが作り出す波紋の形や軌道は素晴らしく綺麗で、左側からは真っ白な遊覧船が写っています。
8月の夏の半月山展望台
こちらは2020年の8月に撮影した同場所、半月山展望台から見た全景です。四季折々、本当に魅力あふれる場所であり、自信を持って関東最大級の絶景と言えます。
まとめ
栃木県日光市、奥日光にある半月山展望台から撮る紅葉風景、いかがでしたか。
この日は東方向の雲がやや多かったものの、北側は素晴らしい青空と雲表情があり、見事な八丁出島の紅葉が撮れました。また、長年狙っていた八丁出島と遊覧船を絡めての写真も撮れたので本当に大満足です。
撮影ポイント:CPLフィルターは必須です!
まずは二枚の参考写真をご覧ください↓
上の写真は全景をCPLフィルターの効果最大で撮影した写真。
したの写真は八丁出島のみをCPLフィルターの効果なしで撮影した写真。
もうお分かりですよね。どちらを狙うかによってCPLフィルターの使い方が変わってくるのですが、少なくとも八丁出島と遊覧船を絡めるなら、白い船が浮かび上がるようにCPLフィルターは必須だと感じました。これは好みなのかもしれませんが、参考にしてみて下さい。
撮影の注意点について
半月山の登山道は、紅葉ハイシーズンの平日でそんなに混雑していませんでした。しかし、畳六〜八畳分ほどの半月山展望台には、カメラマンと観光客がぎっしりであり、絶対に場所取りなんぞできない状態でした。ちなみに、8月の平日は自分独り占めでした笑。
その為、長く撮りたい方は何度も並んで最前列二人分の足場に行くしかありません。中には自撮り棒を高く上げ、後方から撮影している方がいましたが、スマホとコンデジ限定ですね。
登山道や半月山展望台の様子は、こちらの動画にちょこっと載せたので是非ご覧ください↓
この記事にはまだ追加したい写真などもあるので、また更新するかもしれません。
それではまた。